【Special】2016年の新チャンピオン──UFC王者が3階級で交代、激動の6月編──於MMAPLANET
【写真】WSOF世界フェザー級王者に返り咲いたランス・パーマー (C)WSOF
今週末はクリスマスということもあり、海外のメジャーMMAイベントもウィンターブレイクに入った。そして国内ケージ大会も開催はなく年末のイベント再開前に今年、誕生したMMAチャンピオンをMMAPLANET上で振り返りたい。
題して──2016年の新チャンピオン、今回は6月に誕生したチャンピオンを紹介します(戦績は王座奪取時点)
■7月1日 Legacy FC57 @ルイジアナ州レイクチャールズ ゴールデンナゲット・カジノ
【Legacy FCフェザー級王座】
ケビン・アギラー(米国)def.トニー・ケリー(米国)
ケビン・アギラー
1988年09月07日生
MMA戦績11勝1敗
「チーム・アルファメールのケリーが優勢と見られていた王座決定戦をスプリット判定勝ちでモノにしたアギラー。11勝1敗の戦績で唯一の黒星はレオナルド・ガルシアに喫している。LFA王座統一戦の相手はハオーニ・バルセロス、またもアンダードッグといえる」
■7月7日 UFN90@ネヴァダ州ラスベガス MGMグランド・ガーデンアリーナ
エディ・アルバレス(米国)def.ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
エディ・アルバレス
1984年1月11日生
MMA戦績:28勝4敗
「UFCで頂点に立つ夢を持ち続け、Bellatorの契約解除を勝ち取りオクタゴンへ。初戦でドナルド・セラーニに敗れ、その厳しさをその身をもって知るもギルバート・メレンデス、アンソニー・ペティスを下し、ドスアンジョスに挑戦。MMA中間距離・新時代の旗手といえる王者のプレッシャーを右一発で粉砕し、念願の世界の頂点に。しかし、11月のNY大会メインでコナー・マクレガーに敗れ、4カ月の短命王者に終わった」
■7月9日 UF200@ネヴァダ州ラスベガス Tモバイル・アリーナ
アマンダ・ヌネス(ブラジル)def. ミーシャ・テイト(米国)
アマンダ・ヌネス
1988年5月30日生
MMA戦績13勝4敗
「StrikeforceからInvicta FCを経てUFCへ。強いベースを持つファイターが頂点に立ってきた女子バンタム級において、ミーシャと並ぶウェルラウンダー。Strikeforceでアレクシス・デイビス、Invictaでサラ・ダレリオに敗れ、UFCでもキャット・ジンガーノに敗れるなど、ベルトを巻くことは予想できなかった。12月30日、ロンダを迎える初防衛戦では真価を問われ、正念場でもある」
■7月17日 修斗@東京都文京区 後楽園ホール
飛鳥拳(日本)def. 澤田龍人(日本)
飛鳥拳
1993年5月10日
MMA戦績10勝1敗
「前チャンピオンの内藤のび太がジムの先輩だったためVTJでは一階級上の階級に挑むなど、進路が定まっていなかった飛鳥。その先輩のONE転出により、巡ってきた修斗の頂点の座を争う一戦で澤田を返り討ちに。まだ23歳、修斗世界王者になったが──いや、なったからこそどんどん経験を積ませてあげたいファイターだ」
■7月22日 Legacy FC58 @ルイジアナ州レイクチャールズ ゴールデンナゲット・カジノ
ロバート・ドライスデール(米国)def.ライアン・スパン(米国)
ロバート・ドライスデール
1981年1月1日生
MMA戦績7勝0敗1NC
「ラファエル・ロバトJrに続き、米国人ムンジアル黒帯王者からLegacy FCチャンピオンに。MMA6連勝でUFCと契約、RNCで一本勝ちもドーピング検査に引っ掛かりリリースされタカオを持つドライスデール。処分明けの初戦でスパンをRNCで破り、出場全試合で一本勝ちしている。次はRFA同級王者ジョーダン・ジョンソンとLFA王座決定戦だ」
■7月24日 Pancrase279@東京都江東区 ディファ有明
【KOPフライ級王座】
神酒龍一(日本)def.安永有希(日本)
神酒龍一
1990年5月29日生
MMA戦績19勝9敗
「VTJフライ級Tを準決勝で落とし、和田竜光にDEEP DREAMに敗れ、修斗バンタム級王座を失った神酒が、後のない状況で選んだパンクラスで3連勝を飾りフライ級王座に就いた。より完成度を上げるために初めて米国修行を行なった神酒だったが、王者でありながら3分3R制を飲んだ古間木崇宏戦で不覚を取る。2017年は巻き返しの1年だ」
■7月30日 UFC201@ジョージア州アトランタ フィリップス・アリーナ
タイロン・ウッドリー(米国)def.ロビー・コーラー(米国)
タイロン・ウッドリー
1982年4月17日生
MMA戦績16勝3敗
「ATT同門対決でミスター漢気=ロビー・ローラーを相手に、2分12秒間の試合で有効打撃はフィニッシュとなった右フックと追撃のパウンドのみで勝利したウッドリー。距離、角度、フェイク、呼吸とタイミング、凄まじいKO劇で王座奪取。11月にはその距離とタイミングが取りづらいスティーブン・トンプソンに引き分け防衛でベルトを守った」
■7月30日 WSOF32@ワシントン州エバレット エクスフィニティ・アリーナ
【WSOF世界フェザー級王座】
ランス・パーマー(米国)def.アレッシャンドリ・カピタォン(ブラジル)
ランス・パーマー
1988年2月7日生
MMA戦績11勝2敗
「昨年12月に打撃をより当て、テイクダウンを奪いながらカピタォンに判定で敗れWSOF世界フェザー級のベルトを失っていたパーマー。ダイレクトリマッチは前回の対戦よりも、蹴り&パンチを被弾しテイクダウンの数も減った──もののマジョリティ判定で王座奪回。なら、前の試合の負けもなかっただろう……とは言いっこなしの薄氷を踏むような勝利だった」