この星の格闘技を追いかける

MMAPLANETリニューアルに際し

MMAPLANET2007年4月、UFC Fight Nightに出場した弘中邦佳を取材兼応援で駆けつけていた川頭広卓氏と相部屋になり、2日ほどThe Pealの一室で過ごした。川頭さんはZSTに出たり、柔術やグラップリングに積極的に参加している、サラリーマンの方だった。

「livedoorsportsでUFCのコンテンツを立ち上げないですか」――帰国後、暫くして川頭さんから、そんな話を頂いた。UFCがPRIDEを買収、ダナ・ホワイトが六本木ヒルズで「メガファイト」の開催をぶち上げた直後だったと記憶している。

「なら、UFCだけでなく海外のMMAモノにできないですか?」。
ここからMMAPLANETは始まった。

ニュースの配信と試合結果、時々速報とインタビュー配信を1年半ほど続けた。
先のメガファイトは実現せず、MMAの中心は急速に北米に移りつつあった2009年1月。『海の向こうに凄い世界がある――、なら、それを伝えよう。世界を知ることで、日本を知ることができる。世界を知ることは、日本のアイデンティティを失うことではない』――今読み返すと、もう既にイィ年しているオッサンが書き記すには、なんだか青臭く、勢いのある言葉とともに専門サイトとして、MMAPLANETは本格的に活動を始めた。

その際、『世界で起こることを、可能な限り、オン・タイムで伝えることが、日本の格闘技界で特別でない日を迎えるために、MMAPLANETは、活動を開始します』なんて結びの言葉を使用させてもらったが、あっという間に世界のMMAを報じることは特別ではなくなった。その一方で、格闘技を伝えるという仕事が、一般社会からすると特に別な仕事になってしまった。

格闘技を伝える紙媒体は、劇的に減少した。TVといえば地上波からも、衛星派からも格闘技はほぼ姿を消した。媒体自体が変化し、PCでなく、スマホでMMAPLANETをチェックするファンが大半を数えるようになった。

いくら一般層の嗜好や世の中のツールが変わっても、ケージやリング、あるいはマットの上で交錯する熱い想いはなんら変わることはない。変わることは無いが、その熱を伝えるために、情報手段の変化に合わせ、MMAPLANETもリニューアルをすることにあいなりました。

昨年より、世界のキックボクシング、世界の柔術トーナメントの模様も伝えられるモノは伝えようとWORLDKICKsとJJ Globoというコンテンツを加えることとなった。そんなMMAPLANETを応援してくれる人々の存在もあり、日本国内のケージ大会も、ちょっと従来の媒体とは違うような形で応援させてもらえればと思い――J-CAGEというコンテンツを6月からスタートさせた。

あらゆる格闘技が融合されたMixed Martial Artsを軸に、海外の格闘技の良さ、凄さを少しでも日本のファンの皆さんに伝えたい――、そして将来的には武道、武術、土着格闘技とMMAの接点を見出したい――そんな新たな気持ちのなか、2014年8月1日、MMAPLANETはちょっとした再スタートを切ります。

これからもMMAPLANETをご拝読のこと、よろしくお願いします――高島 学

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