【写真】初心に返ろうかと思ったきっかけは、色々とあります(C)MMAPLANET

MMAPLANET読者の皆さん、明けましておめでとうございます。
Text by Manabu Takashima

これまでMMAPLANETでは年末、年始のいずれかに区切りとなるご挨拶、あるいはご挨拶に変わる指針等をお伝えさせていただいてきましたが、2024年から2025年に掛けて体調を崩し、どちらの記事もアップできずに申し訳ありませんでした。

2007年の春にLivedoorsports（現LINE）の川頭広卓さんの「UFCのコンテンツを立ち上げないですか」とお声掛けに対し、「UFCだけでなく海外のMMAを取り扱うコンテンツを創らせてほしい」という自分の意見を受け入れていただき、MMAPLANETは活動を開始しました。

まずは海外のみ、国内はケージ使用の独立プロモーション限定。それがパンクラスのケージ化により、長らく国内はケージ限定と形で活動を続けさせてきましたが、2023年8月よりリングのMMAも掲載させていただくようになりました。ただし、振り幅が広まったとて自分たちが伝えたい、読者の方々とシェアしたいMMA、格闘技を伝えたいという想いの底にある芯の部分は変わりないです。

とはいえ……ぶっちゃけて書かせていただくと2017年にGONG格闘技が休刊になった際に、GONGに記事が載っていた日本人選手たちの声を届け続けなければならないという想いが芽生え、以降はGONGが復刊したにも関わらわず国内MMAの記事の割合が増えてきました。正直、義務的に書かれ「自分たちが伝えたい」とそれほど思っていない記事もあるかと思います。

それは、MMAPLANETはプロモーションあってこその（例え自分たちの志向に則した記事を創っているとしても）メディアであるからです。選手がいてくれてこその（その時に取材したい選手を取材することが大半であっても）メディアだからです。イベント前に独自取材もなく、プロモーションがお金を使って組んでいる試合の写真だけを撮るようなことだけはしたくない。取材させてもらえる大会の事前記事をメディアとしての視点ももって書く。そういう想いを、MMAPLANETの執筆陣は共通認識として持っています。

ただ共同作業を行うチームの意思でなく個人として、MMAPLANETのルーツにやや立ち返る記事をここ数年以上に書いていきたいという想いでいます。

MMAには様々な価値観があり、関わる要因は多種多様存在しています。試合を組む側、試合を戦う側の理由も一つではないです。が、MMAPLANETが伝えたいモノは世界最強を目指す、強くなりたい、勝ちたい、負けたくないという想いを持ち、白黒がハッキリする言い訳の無い世界で身を削って戦う人間、その人間性です。

故に世界最強、強さ、勝利に価値をおき、リスペクトしていきたい。そこを目指す意志、体力、技術、知力、理を伝えたい。ビジネスとして成り立たないといけない。金儲け、承認欲求がMMAと関わる理由であっても全く構わなく、そこ向け全力で生きる人たちを否定する資格は持ち合わせていません。むしろ、そのような方々の努力なくして、理想論を身勝手に論じる人間がこの業界で生き残っていけることはないと理解もしています。

ただし夢や愛では食ってはいけないことは百も承知で、MMAPLANETの記事上では、それぞれの立ち位置が違っていても強さを追求する選手、勝利を欲するファイター、彼らが鎬を削る戦いの場をお伝えしていく所存です。

常駐メンバー、時折り助けてくれる仲間、最高のスタッフが揃っています。足らないのは時間だけ──だからこそ、取捨選択理由が上記にある。そんな記事を2025年のMMAPLANETでは読者の皆さんにご提供していければという所存です。

本年度も宜しくお願いいたします。

追　原点回帰のきっかけ、強さを追求するのに気になるTOPIXを世間でいう仕事始めぐらいまで、チラチラとまずは書かせていただきたいと思っています。

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