【RISE ELDORADO】那須川龍心、長谷川海翔との王座戦へ「今年は”攻める”。 無茶苦茶なことをやりたい」
【写真】他の選手とは違う感性で格闘技と向き合い、リングに立っていることが分かる龍心の言葉だ(C)RISE/Chiyo Yamamoto
28日(土)東京都墨田区の両国国技館にて開催されるRISE ELDORADO 2026。第4代RISEスーパーフライ級(-53kg)王座決定戦で那須川龍心が長谷川海翔と対戦する。
Text by Takumi Nakamura
昨年は兄・天心と判定までもつれる試合を演じたクマンドーイやムエタイMVPのチャラームダムをKOするなど快進撃を続けた龍心だが「正直、去年は攻めきれなかった。物足りなさを感じた」一年だったという。
そんな龍心が掲げる今年のテーマはずばり“攻める”こと。龍心自身、そしてファンに対しても常識の枠に収まらない試合をやっていきたいと語る。この試合を通過点と公言する龍心の真意を訊いた。
今年は“攻める”1年にしたいし、めちゃくちゃやってやろうと決めている
――今日はABEMA用のビジュアル撮影後の取材となります。こういった撮影があるとビッグマッチ前だなという感覚になりますか。(取材日は2月22日)
「試合までほぼ1カ月以上なんですけど、だんだんと試合が近づいてきたというのは感じますね」
――1月に上村雄音戦(1RKO勝ち)もありましたが、2025年は龍心選手にとってどんな1年でしたか。
「去年は無敗で来れて、自分的にもいい成績を残せたとは思うんですけど、いまいち攻めきれなかったな…というはありましたね」
――見ている側からすると順調にキャリアを重ねている印象でしたが、龍心選手としてはあまり納得のいかない1年だったのですか。
「なんて言うんだろう…クマンドーイをKOしたり、ISKAの世界チャンピオンも取れたり、地上波のGOATでKO勝ちを見せられたり……成績としてはすごくいい成績を残したんですけど、なんか攻めきれなかったなというのは感じていますね。自分的にはまだまだだなという物足りなさがありました」
――あえていじわるな言い方をすると格闘技の実績がある選手に勝ちはしましたが、格闘技の枠を超えるインパクトを残すまでには至らなったかもしれません。
「そういう意味ではRISEのチャンピオンになってMVPを獲った2024年の方が、自分的には攻めていた感覚があるんですよ。それに比べると、去年はあまり自分の中で攻めた年ではなかったなと思います」
――言葉にするのは難しいですが、2024年の龍心選手は前年大晦日のMMA挑戦から始まって、ベルトまで駆け上がる感じやスーパーレックの愛弟子=ペットマイ・MC.スーパーレックムエタイにKO勝ちして1年を締めるなど、いい意味でハチャメチャさがあったかもしれません。
「そうなんですよ。だから2024年の方が自分としても楽しかった感じはあります」
――それも踏まえて2026年はどんどん色んなことにチャレンジする1年にしたいですか。
「今年はもう“攻める”1年にしたいと思うし、めちゃくちゃやってやろうと決めています。その第一歩が今回のタイトルマッチなんで、ここで負けてられないですし、というのはありますね」
――攻める1年にするためにも、今回の試合でしっかりベルトを獲ることは大切になってくると思います。
「はい。RISEのベルトを取ることで、もっと自分も動きやすくなりますし、色んな幅を持って活動できたりするので、その意味でもすごく大事な一戦だなと思います」
どうなってもキツい試合になる覚悟をしている
――対戦相手の長谷川選手にはどんな印象を持っていますか。
「いずれはやる相手だと思っていました。長谷川選手がRISEに来た時から、自分がスーパーフライ級に階級を上げる前からずっと見ていた選手だったんで、その選手と試合できるということは自分自身楽しみです。あとはタイプ的にも似ている相手ですし、キツい戦いになるんじゃないかなと思っています」
――リズムが違うタイ人選手と戦うことの難しさもあると思いますが、ファイトスタイルが噛み合う選手同士の方がコンタクトが多い分、タフな試合になる場合もありそうですね。
「そうですね。自分としては色んな展開を予想しているんですよ。自分が1・2Rを取られる展開、5Rまでもつれ込むしんどい展開、自分が先制ダウンをとる展開……色んな展開を考えているんですけど、どうなってもキツい試合になる覚悟をしています」
――今回の試合に向けてはどんなところに注力して練習していますか。
「何か一つではなく全部やらないといけないですよね。技術的なこと、精神的なこと、体力的なこと、体の中のこと、体の外のこと、全部やってすべてを完璧に揃えないといけないなと思います」
――今年のELDORADOはタイトルマッチ、RISE×GLORYのトーナメント、RISE×RWSと様々なテーマの試合が組まれていますが、龍心選手はどんな試合を見せたいですか。
「数島(陸)選手とタイトルマッチをやった時は、試合が決まった時に『やってやるぞ!』とメラメラ来るものがあったんですけど、今回はそれがあんまりないんですよね。きっと今の自分はそこ(ベルト)を見ていないのかなって。それを成長と捉えるのか、モチベーションが上がってないと捉えるのか。自分ではあまり分からないんですけど、その答えが今回出ると思います。そういうところでホントにすべての面で進化した自分を見てもらいたいですし、今年で20歳になるんですけど、自分ももう20歳なのかと思いますよね」
――龍心選手の場合は1年1年が濃い時間なので、同じ5年でも他の選手とは感じ方が違うかもしれませんね。
「それはあると思いますね。僕的にはまだ18歳くらいの気分なんですけど、もう20歳かというのもあるし、僕はデビューしたのが15歳なんで、もうプロで5年近くやっているんですよね。そこに感慨深さも感じつつ、こんなにやってきたんだという感じもあります」
――だからこそ自分自身のワクワク感を大切にしたいという考えなのでしょうか。
「色々と違うアプローチで物事を見ていかないといけないなと思いますね。そうすれば楽しみも増えるし、自分自身も楽しく思えるので。今回はタイトルマッチだけど、そこだけを見ていない感じで、多分そこを取ったところで『よっしゃー!!とはなれないと思うし、長谷川選手に勝つことは嬉しいですけど、ベルトを取ったら取ったで次のものが見えてくるだろうし、もう僕はそこ(ベルト)ではもう満足できなくなっているんだと思います」
面白い試合が組まれれば、どんどん自分も挑戦していきたい
――それは見ている人たちに対しても同じですよね。龍心選手がベルトを巻くことに満足してほしくないというか。
「そうですね。RISEでは花岡選手とか大﨑(一貴)選手とか、ONE Championshipの吉成名高選手とか…この階級には色んな選手がいるんで、マジここで満足できないですよね。やっぱり自分がやったことのないようなこと、無茶苦茶なことをやっていかないと、お客さんたちも満足しないと思っています」
――自分の試合でファンのみなさんに夢を見せたい・見てもらいたいですか。
「はい。そうやって夢を見せていかないといけないですし、キック時代の(那須川)天心なんてめちゃくちゃだったじゃないですか。ミックスルールをやったり、年末に2試合連続でやったり。自分もそういうことをやらないとダメなんだなというのは去年感じたことで、僕自身も無茶苦茶なことをやっている方が気持ち的にも乗るし、楽しそうだなと思うんですよ。だからこそ自分は今年“攻めたい”と思います」
――ちなみに天心選手が色んなことにチャレンジしている姿を見てどんなことを感じていたのですか。
「当時は特に何も思ってなかったんですけど、プロとして同じ立場でやっていくうちに天心はすごいことをしてたんだなというのを感じます。ああいう無茶苦茶なことをすると失うものが大きいじゃないですか。でも失うものが大きい試合こそ得るものが大きいというか、ハイリスク・ハイリターンみたいな。そういうことをやらないと革命は起こせないんだなということを去年1年間で感じました」
――例えば怪我さえなければどんどん試合をやりたいですか。
「できることならバンバンやっていきたいですね。面白い試合が組まれれば、どんどん自分も挑戦していきたいですし、だからこそ躓いてられないし、怪我もしていられないなっていう」
――今年は55キロでWORLD SERIESも開催されますが、機会があればそこにも出たいですか。
「出たいです。53キロ(スーパーフライ級)を獲ったら、キャッチウエイトか55キロでやるのか分からないですけど、花岡選手とできたらやりたいですし、そこで勝てたら自然とトーナメントに出る権利もあると思うので、そうなったら面白くなりますよね?」
――間違いなく面白くなりますね。
「それを実現させるためにも自分が強くならないといけないし、勝ち続けないといけないですね」
――2026年、“攻める”那須川龍心を楽しみにしています!
「はい、楽しみにしていてください!」
■視聴方法(予定)
3月28日(土)
午後12時30分~ABEMA PPV














