【KNOCK OUT65】UNLIMITEDで草MAXと対戦。木村ミノル「乱暴にやって、あらゆる瞬間でKOを狙う」
【写真】UNLIMITED初戦となった4月の沖縄大会ではカーライルにTKO負けを喫した木村。あれから2カ月、自分をどう作ってきたかが試される草MAX戦だ(C)KNOCK OUT
21日(日)、東京都渋谷区の国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUT.65「THE KNOCK OUT 2026」で、木村“フィリップ”ミノルがUNLIMITEDルールで草MAXと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
4月の沖縄大会でUNLIMITEDルールに初挑戦した木村だったが、開始直後にスパイク・カーライルにテイクダウンを奪われ、その流れでパウンドを浴び続けてTKO負けという屈辱を味わった。木村は試合後すぐに練習を再開し、UNLIMITEDルールで勝つために自分の短所である組みと寝技を補い、自分の長所である打撃に更なる磨きをかけてきた。
K-1時代は“KOキング”としてKOの山を築いてきた木村。仕切り直しのUNLIMITEDルーツ挑戦で、かつて共に汗を流したこともあるという草・MAX相手に剛腕は炸裂するか。
カーライル戦を受けてよかったと思っているし、後悔はしていない
──UNLIMITEDル―ル初挑戦となった4月のスパイク・カーライル戦は開始直後にテイクダウンを許してパウンドアウトされるという悔しい結果でした。あの試合は木村選手にとってどんな試合でしたか。
「自分のキャリアにおける悪い時代というか、そういう時期は必ずあるもので、乗り越えていかなきゃいけない時期が来たなという認識ですね。もちろんカーライル選手がああいう試合をすることは想定もしていて、対策もしていましたけど、相手にその対策を上回られたという感想です」
──試合そのものは短かったですが、UNLIMITEDルールの試合をやる上で準備してきた中で分かってきたことや見えてきたことはありましたか。
「たくさんありましたね。色んな競技…MMAも含めてレスリングや柔術も練習してみて、全てが繋がっているということも分かったし、格闘技として大事なことは全て同じだなと。どんな格闘技にも基本があって、その基本は共通するものなんですよね。だから組みを練習すれば打撃にも活かせるし、打撃を練習すれば組みにも活かせる。体の使い方や相手の制圧の仕方もそう。そうやって自分の格闘技論がもっと深くなって、立体的になってきたイメージです」
──単純に打撃を伸ばす、組み技を強化する…それ以上のものが見えてきたわけですね。
「はい。そしてUNLIMITEDとキックの違いや共通することが分かってきましたね。その中でキックの試合でこうなったらダメだよねという状態はUNLIMITEDとも一致する部分が多くて、そこは楽しくて面白かったです。ジムのトレーナーもみんな僕のスタイルを活かすために色々と考えてくれているんで、そういうところが上手くいっている感じはします」
──カーライル戦後はすぐに試合をしたいという気持ちになっていたのですか。
「そうですね。大きなダメージがあるような試合ではなかったので、試合の翌週には練習を再開しました。カーライル戦は一つのスパーリングとしてやったことというか、それがダメな結果に終わったから、すぐに練習に戻って、次の本番に向けて頑張ろうという感じでここまで来ました」
──試合後にカーライルともお話されたんですよね。
「沖縄の街で彼と会って(笑)、フレンドリーに色んな話をしました。カーライル選手自身も僕がこのチャレンジを受けたこと自体、どれだけのことかを分かっているという話をしてくれて。僕も今の自分の経験値でカーライルレベルの選手とやることがどういうことか分かって試合を受けたので、そこをすごくリスペクトしてくれましたね」
──海外の選手はチャレンジすることへのリスペクトや理解が強いように感じます。
「ああ…それはあるかもしれないですね。自分もそこはスパイク・カーライルという、MMA的に見てもすごい実績を持った選手で、色んな団体を渡り歩いてきた猛者だと思うし、そういう相手と不利な状況でも対戦できたことは自分にとっても嬉しいことだし、自分のキャリアの中でも残る試合なんで、今でもカーライル戦を受けてよかったと思っているし、後悔はしていないです」
グラウンドになった時にそこから仕留めにいくところも見せたい
――今回対戦する草MAX選手にはどんな印象を持っていますか。
「過去にGENスポーツパレスで一緒に練習をやっていた時期があって、何度も手合わせしているので、ある程度どんな選手かを知っていて、イメージはしています。ベテランでもちろん強い選手だと思いますし、気は抜けないですね」
──試合前なんで具体的なことは明かせないと思いますが、かなり相手のことを想定した練習はされているのですか。
「そうですね。ただ自分のいいところを出さないと意味がないので、そこを磨く練習を主にやっています」
──カーライル戦から継続している練習と新しく取り入れた練習、どちらもあるようなイメージですか。
「そうですね。グラウンドの展開を見せたいなというのはありますね。グラウンドでの勝負。UNLIMITEDは打撃で倒したあとも展開があるので、グラウンドになった時にそこから仕留めにいくところも見せたいです」
──キックボクサーがスタンドだけで勝負してUNLIMITEDで勝つのではなく、全局面で倒しに行きたいということですね。
「やるからにはMMAファイターのストライカーにならないと意味がないと思うんで、そのイメージで練習しています」
──UNLIMITEDはMMA=ユニファイドルールよりもさらに自由度が高いじゃないですか。あらゆるシチュエーションで打撃を狙って行きたいですか。
「もちろん。そういうところが勝負になると思います」
──木村選手はジャンル問わず格闘技を見る選手なので、色々な発想が浮かびそうだなと思ったんですよね。
「そこは任せてください。めちゃめちゃ浮かんでいるので。なんと言ったらいいんだろう…みんながイメージしている僕のファイトスタイルでやりたいと思います。乱暴にやって、あらゆる瞬間にKOするチャンスがあって、そこを狙うみたいな。改めてMMAは人間の本能的な強さが全部出るなと思って、レスリングや柔術の技術が欠けているとかの話ではなく、何でもありのヤツらの戦いは全局面が勝負じゃないですか。そこが勝ち負けの分かれ目になることが多い競技だから、試合中全ての瞬間に集中して、いつでも仕留めにいけるようにしたいです」
──格闘技の根本は相手を痛めつけることですし、少しでもその気持ちが強い方が勝つものだと思います。
「キックは倒すだけですけど、MMAは倒す、切る、極める……全部あるじゃないですか。もっと言うなら相手を制圧したり、プレッシャーをかけたり。その全てを使って勝たないといけないので、どの局面になっても勝てるような状況にしています」
──痛めつけるという言葉を使うと打撃に特化するように思われがちですが、相手をぶん投げるや抑え込むことにも通じますよね。
「そうですね。その精神を殴るに変えるのか、タックルに変えるのか、突進に変えるのか……だけの話なんで。そういった根本的な相手を倒したいという気持ちを持っていないと、どの格闘技をやっても上手くいかないと思います」
もう一度僕を応援してくれた人たち全世代を盛り上げたい
──そういったことも含めて、今大会ではどんな木村“フィリップ”ミノルを見せたいですか。
「改めて木村ミノルのKOは面白いなと思ってもらえる試合をしたいですね。やっぱりミノルの試合が好きだよっていう人が増えるような試合をしたいし、今まで僕を見てくれてた人たちにとって、いい試合をしたいです。自分を好きで見てくれる人たちが『色々あったけどやっぱりミノルは面白い』や『やっぱりミノルが好きだな』と思ってもらえる試合をしたいですね」
──まさにこれが木村ミノルだ!という試合ですね。
「そうですね。自分を知ってくれている人の年代も幅が広くなってきて、昔からずっと僕を見てくれている人もいれば、昔は見ていたけど今は見ていない人もいると思うんで、もう一度僕を応援してくれた人たち全世代を盛り上げたいですね。みんなが『ミノル!待ってたよ!』と思ってくれるような試合にしたいです」
■視聴方法(予定)
6月21日(日・日本時間)
午後12:45~U-NEXT
■KNOCK OUT.65「THE KNOCK OUT 2026」対戦カード
<KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(60キロ)王座決定戦/3分3R+ExR>
龍聖(日本)
小森玲哉(日本)
<KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65キロ)選手権試合/3分3R>
[王者]デンサヤーム・ウィラサクレック(タイ)
[挑戦者]久井大夢(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55キロ)選手権試合/3分3R>
[王者]森岡悠樹(日本)
[挑戦者]晃貴(日本)
<KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5キロ)/3分3R>
ユリアン・ポズドニアコフ(ウクライナ)
松岡力(日本)
<KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5キロ)/3分3R>
大沢文也(日本)
ニカ・パパヴァ(ジョージア)
<KNOCK OUT-BLACK 61キロ契約/3分3R>
レオナ・ぺタス(日本)
成尾拓輝(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 59キロ契約/3分3R>
チュームーシーフー(中国)
有川直毅(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 73キロ契約/3分3R>
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)
草MAX(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 61.5キロ契約/3分3R>
大雅(日本)
福永輝(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED女子バンタム級(53.5キロ)/3分3R>
鈴木万李弥(日本)
リュウ・ユエアル(中国)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 77キロ契約/3分3R>
宮原穣(日本)
神保克哉(日本)
<KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5キロ)/3分3R>
古木誠也(日本)
河崎鎧輝(日本)
<KNOCK OUT-REDライト級(62.5キロ)/3分3R>
古村匡平(日本)
木村涼仁(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(60キロ)/3分3R>
辰次郎(日本)
宇山京介(日本)
<KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5キロ)/3分3R>
福田拓海(日本)
雅治(日本)
<KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5キロ)/3分3R>
竹内賢一(日本)
茂木豪汰(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(60キロ)/3分3R>
祐輝(日本)
荒井幸太郎(日本)
<KNOCK OUT-BLACKバンタム級(53.5キロ)/3分3R>
工藤“red”玲央(日本)
知花優太(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーフェザー級(60キロ)/3分3R>
石渡寛崇(日本)
藁谷兼介(日本)



















