【Lemino Shooto POUNDOUT】修斗公式戦で新井拓巳と対決、徳弘拓馬「リングのイメージだったので……」
【写真】大きなことは語らない。真っ直ぐであり続ける徳弘(C)SHOJIRO KAMEIKE
2日(日)、千葉市のTKPガーデンシティ千葉にて開催される「Lemino Shooto POUNDOUT」で、徳弘拓馬が新井拓巳と対戦する。
Text by Shojiro Kameike
2022年のプロデビュー以来、Grachanでキャリアを積んできた徳弘は今年1月、POUNDOUTに初参戦。髙谷裕之がプロモーターを務める大会に、日沖発の弟子が出場する――この図式に時代の流れを感じるファンもいることだろう。さらに今回は、徳弘にとっては初の修斗公式戦出場となる。
日沖発が主宰するstArtで徳弘がMMAを始めたのは、高校生の時だった。しかし、もともと父親がALIVEの会員であった時代に徳弘は幼少期、父とともに日沖が修斗や戦極で戦う姿を会場で観戦している。「修斗はリングのイメージ」という発言には、オールドファンぶりがうかがえる。ただ、師弟の中に一切のノスタルジーは存在しない。あくまで今を生き、未来に向かって戦うファイターとしての気持ちを徳弘が語る。
――今回、徳弘選手にとっては初めて修斗公式戦に出場することとなりました。
「今までアマチュアも含めて修斗には出たことがなかったので、あまり修斗のことは考えていなかったというか……何と言えばいいのか分からないですけど(苦笑)」
――その気持ちは周囲も同じではないでしょうか。かつて「修斗の子」というニックネームを持っていた日沖発stArt代表の弟子の一人が、これまで修斗との関わりがなかった。それも時代の流れだと思います。
「あっ、はい」
――ただ徳弘選手の場合はお父さんがALIVEに通っており、子供の頃から日沖代表が修斗の試合に出た時は、応援に行っていたのですよね。
「そうです。後楽園ホールへ応援に行っていましたし、先生が修斗のベルトを巻いた時(※2010年5月、リオン武に判定勝ちで修斗世界王者に)も会場で観ています」
――子供の頃に観ていた修斗に、初めてファイターとして出場する。現在の気持ちを教えてください。
「修斗は歴史のある団体ですし、それこそ昔は日本の総合格闘技といえば修斗がメインだった時代もあって。そういう団体から声を掛けていただいて、参戦できることは嬉しいですね。どの団体でもそうですけど、選手として声を掛けてもらえるのは、すごく嬉しいです。特に自分の先生が戦っていたリングに、僕も立つというのは……」
――次の試合はリングではなくケージですね。
「あぁっ、そうですよね。やっぱり修斗ってリングのイメージだったので……(苦笑)。」
――日沖代表が戦っていた頃はリングを使用していましたからね。ケージがメインになった今、当時のイメージを持っている人も少ないとは思います。
「アハハハ。選手になってからは一度も修斗の会場に行ったことがないんです」
――前回、徳弘選手にインタビューしたのは野尻戦の前でした。結果は判定負けでしたが、野尻戦の内容についてはどのように感じていますか。
「あの試合は、う~ん……欲をかきすぎてしまったな、と反省しています」
――欲をかきすぎてしまった、とは?
「自分のスタイルって、本当はそんなにフィニッシュできるようなタイプではないと思います。実際、アマチュアの時は一度もフィニッシュ勝ちというのはなくて、プロになってから少しずつフィニッシュできるようになりました。ただ、野尻戦の前に2試合連続で一本勝ちした時も、それほど極めてやろうと思っていたわけでもなくて。『判定勝ちでも良いから競り勝つ』という気持ちで臨んでいたら、結果がフィニッシュという形に繋がったんです」
――2024年2月に南友之輔選手と対戦し、南選手の体重超過もあり記録としてはNCですが、内容はKO負けでした。以降の徳弘選手は、何よりもまず丁寧に戦うことを意識してきたと思います。
「それが野尻戦では雑な試合をしてしまったんです。自分の中で傲慢さというか――『良いポジションを取ることができれば、極められるんじゃないか』という気持ちが出すぎてしまいました。あまり良い形ではないのに自分が極めに行ってしまった結果、不利なポジションになってポイントを取られてしまった。野尻戦については、その面で反省が大きいですね」
――当時、野尻選手は大きくスタイルを変化させていた時期でした。そのために徳弘選手が想定している野尻選手と、実際の野尻選手では少し違っていたように感じました。
「そうだったんですね。野尻選手も自分と似たようなスタイルで、互いに組んでいく試合になるだろうと想定していました。ただ、野尻選手のほうが自分自身の強みも弱い部分も理解していて、それを生かして戦うことを考えていたんだろうと思います。相手も地元での試合で、2連敗していたから絶対負けられなかったでしょうし。自分にとっては良い経験になりました」
――続いて今年1月、POUNDOUTで榎本明選手をRNCで下しています。再起戦に向けて自分の中でも気持ちの変化がありましたか。
「はい。フィニッシュは狙うけど、まずは3R戦って勝つつもりでプランを立てていました。ちゃんと1Rずつ取っていき、判定になっても勝つ。そのイメージを持って練習してきたおかげで、フィニッシュという形に繋がったのかなと思っています」
――内容は四つで組み、小外刈りで倒してRNCでフィニッシュ。現地で取材した記者からは「日沖発の戦い方だ」という声が挙がっていました。
「えっ、そうですか。自分としては先生と同じ戦いをしたい、と考えているわけではないです。もちろん普段から教えていただいていることが試合内容に繋がっているとは思います。あと選手になってから改めて先生の試合映像を視返すと、参考になることばかりですね」
――自身の試合映像を視ながら『おぉっ、ここは日沖発っぽいな』と思う部分は?
「いやいやいや! 自分はそんなことを言えるレベルにないです(苦笑)」
――アハハハ。復帰戦でしっかり勝つことができ、自分の中でも手応えがあったのではないですか。
「もうちょっと打撃をしっかり出したかったですけど、結果としてキャリアのある選手に勝てたことは嬉しいです。特に野尻選手との試合以降、自分のスタイルを見直すことができました。自分にはこういう勝ち筋がある、とハッキリしたというか」
――そして今回、榎本戦と同じ千葉で新井拓巳選手と戦います。
「新井選手はレスリングベースで、打って入って来る印象があります。僕よりもキャリアが長いですし、ここでちゃんと勝ちたいと思っています」
――昨年から自身よりキャリアで上の選手と、コツコツ戦い続けている徳弘選手です。ここで一気に上を狙いたいとは思いますか。
「そうですね……ここで勝って、やっぱりグラチャンのベルトは獲りたいです。タイトルマッチに繋がるよう、何か一つアピールしたいですね。しっかり勝って上のステージに進みます」
■視聴方法(予定)
8月2日(日)
午後4時~ Lemino
■Lemino Shooto POUNDOUT 対戦カード
<バンタム級サバイバーTリバイバル2026準決勝/5分3R>
齋藤奨司(日本)
中島陸(日本)
<フライ級/5分3R>
山内渉(日本)
JJ・ジョーンズ(英国)
<フェザー級/5分3R>
石橋佳太(日本)
内藤大尊(日本)
<バンタム級/5分3R>
徳弘拓馬(日本)
新井拓巳(日本)
<ライト級/5分3R>
岩倉優輝(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
<フェザー級/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
塚本竜馬(日本)
<ストロー級/5分2R>
平良龍一(日本)
小松葵羅(日本)
<バンタム級/5分2R>
佐々木健吾(日本)
竹見隆史郎(日本)
<フライ級/5分2R>
椎名渉(日本)
知輝(日本)
<チャレンジマッチ フェザー級/5分2R>
立川フミヤ(日本)
ジャスティン・ケイジ(日本)
<チャレンジマッチ バンタム級/5分2R>
今井大暢(日本)
北出達也(日本)
<チャレンジマッチ ライト級/5分2R>
佐藤蓮(日本)
向井陽太(日本)
<キッズ修斗 48キロ契約/3分1R>
松村優志(日本)
石川心之助(日本)



















