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【SUPER RIZIN05】野村戦へ、無冠のサトシ「ちょっとおかしいだけど、ベルトがない方が楽ですね(笑)」

【写真】すぐに37歳を迎えるサトシだが、全くもって若々しい (C)MMAPLANET

10日(木)、大阪市西区の京セラドーム大阪で開催される超RIZIN05でホベルト・サトシ・ソウザが、昨年の大晦日以来のリングに立つ。
Text by Manabu Takashima

2021年6月からその腰にあったベルトをイルホム・ノジモフに譲り渡して9カ月、いよいよサトシがリングに戻ってくる。長くチャンピオンに君臨し、チャンピオンの務めを守ってきた彼は無冠になった自分を「ちょっと自由になった」という。

ノジモフ戦前の偽らざる心境を話してくれたサトシは、ルイス・グスタボの持つ王座返り咲きよりも、今は強くて若い野村との対戦を欲しており、「大胆に魅せるファイトができる」と笑顔で語った。


ベルトは大事だけど、今すぐ取りたいというのはない

――これまでサトシ選手とは英語でインタビューをしてきました。今回はどうしましょうか。

「最初は日本語で。日本語でできないと、英語でお願いします(笑)」

――押忍。正直なところ以前は英語の方が感情が伝わってきていたのですが、今は日本語で凄くサトシ選手の心が伝わるようになってきたように感じていました。

「ホントに?  ありがとうございます」

――2週間と少しすれば、野村選手と京セラドームで対戦します(※取材は8月26日に行われた)。今の調子はいかがでしょうか。

「まだ時間があるから元気です。試合のことを考えて、しっかりと練習をしています。このあと、体重を落とすこと。ダイエットはだけは、ちょっときついですね(苦笑)。ハイ」

――昨年の大晦日にイルホム・ノジモフに敗れ、4年半巻いていたRIZINライト級のベルトを失いました。無冠になった日々はチャンピオン時代と比較して、違いはありますか。

「ベルトがないと、プレッシャーがちょっと違うですよね。ベルトがある時は、チャンピオンだからいつもビッグファイトが待っているような感じで。ちょっとおかしいだけど、ベルトがない方が楽ですね(笑)」

――チャンピオンには、RIZINも興行の頭を張るカードが必要で日程的な要求も今より強くならざるを得ないかと。

「ベルトがある時は、もっと出て欲しい。他の選手も王者と戦いたい――みたいだったから。だから試合の話は、もっと来る。来るのが簡単。でも大晦日の後、本当に私は休みたいと思って。それができた、この9カ月は良かったです。私はもうそんなに若くないから、試合は1年に2回ぐらいの方が良いなぁと思って」

――チャンピオンだったら3月からイベントが再開すると、5月や6月、遅くとも7月にはタイトルマッチを組みたいですよね。実際、ノジモフは4月に初防衛戦が組まれましたし。

「そうね。6月と7月には試合の話が来たから……今回の試合の前から、ちょっと話はきていました。でも私はもっと休みたい。まだ準備ができていないから、出なかったです。チャンピオンだったら、周りのことを考えないといけないし。『やりたくない』というのは、ちょっとできない。皆はタイトルマッチが見たいからと言われると。ベルトを持っていた時は、そういうプレッシャーもありました。そのプレッシャーがないと、楽です。自分の時間を持つこともできたと思います」

――この間、ベルトを取り戻したいという気持ちがわくことはなかったでしょうか。

「ベルトは大事だけど、今すぐ取りたいというのはないです。超RIZINもタイトルか、ノムラ戦かと言われるとノムラの方が戦いたかったです」

――それはチャンピオンがルイス・グスタボに代わったことも影響しているでしょうか。

「ハイ。グスタボはもう2回やって、ベルトも持っていたので。でもノムラは初めての相手で、新しいことの方が好きです。この試合で勝って、大晦日にチャンスがあればタイトルマッチよりPFLの強い選手の方が私、戦いたいです」

――RIZINライト級王者ではなく、ホベルト・サトシ・ソウザとして戦っていきたい?

「そうですね。気持ちはそうです」

――それでも引っかかるのが、タイトルを失った状況です。本来は野村選手が相手だった。それが負傷欠場で、急遽ノジモフの挑戦を受けました。そういうアクシデント的な状況で組まれた試合でタイトルを失いました。そこにはIFが存在します。

「私、言い訳みたいなこと言うのは好きじゃなくて。でも本当のところはノムラとの試合がなくなって、気持ちはちょっと変わった。ノムラとの試合がなくなってフィーリングは、あまり良くないなっていうのはありました。

ちょっと『あぁ、嫌だな』というのも。ホントは『止めるの方が良いな』と思った。でも、もう負けてコレをいうのは……しょうがないね。負けただからね(苦笑)。今、こういうのは簡単だけど……。

チャンピオンだし……、そこを言われることはなかったけど、ヘビー級のタイトル戦も無くなったし。YA-MANの試合(×斎藤裕戦)も無くなって。私の試合も無くなるのは、良くない。イベントのために……、でも、しょうがないです」

――さきほど言われたように、グスタボとは2回戦って勝っています。ノジモフに初防衛戦で、負けるなよという気持ちはなかったですか。

「怒って、悲しくて。なぜ、私に勝ってグスタボに負けるのかって思って悲しくて。簡単に負けるなって、怒って(笑)。素晴らしい試合で負けたら、しょうがない。でも、あんなパンチだけで負けて、あれは腹が立ちました。その人に負けたことが、嫌で悲しかったです。悲しくて、怒っていました(笑)」

――ノジモフがチャンピオンだと、ダイレクトリマッチこそがサトシ選手の再起戦に相応しい試合だったと思います。

「その話は周りからありました。大晦日の試合のあと、すぐに。でも、試合はできないと思いました。ノジモフが負けて、私が試合をする時はノムラが良かった。彼はグスタボとパトリッキー・ピットブルというトップ選手に勝っているので。もちろん、これからの話でノジモフにリベンジしたい気持ちもまだある。けど今はノムラの方が大きいです」

道着MMAは本当に面白いね

――お兄さんのマルキーニョスが、7月にROMANで道着MMAの試合をしました。マルキーニョスの戦いから、インスパイアされたことはありますか。

「それはあります。道着MMAは本当に面白いね。道着があると、柔術選手は違う。それで打撃もあって、面白いね」

――道着があると、柔術の選手は下になった時、MMAのように殴られないように感じます。

「そう。それ生徒達に、私も言っていて。練習の時は道着、ラッシュガードと色々守られている。でも、MMAでショーツとグローブだけになった時、丸裸にされた感じでしたって。何も体を守らないと思ったから。そこまで変わらないけど、道着があると、道着が体を守ってくれている気がして。気持ちが違うと思います。

ROMANではお兄さんだけでなく、弟(ムリーロ・タケシ)も戦っていて。それに男女の生徒たちがDEEPとかパンクラスでも戦っています。皆が頑張っているから、私も気持ちがあがりますね。クレベルが負けた分、絶対に勝つというモチベーションにもなっています」

――では2度試合が流れた相手ですが、野村選手の印象を教えてください。

「彼はもう強い。ケガをしたけど、格闘家の人生は皆が普通にあることで。彼もしっかりと治しただろうし、試合をやる時は何も変わらない。あの時の彼がいると思います」

――野村選手は以前からUFCを目指す上で、RIZINで戦いたいのはサトシ選手。UFCで戦ってもサトシ選手のような柔術の強い選手はいないかもしれない。そのサトシ選手を超えて、UFCでも戦える力を持って米国に行きたい。ベルトでなく、サトシ選手を超えたいと話していました。

「あぁ、それ知らなかった。ちょっと嬉しい。私はRIZINのレベルを上げたかった。そして彼のような強いの選手が、そういう風に言ってくれるのは本当に良かった。柔術の強さとか、グラップリングの極めで勝てると皆が思ってくれたのは。そうやって、見せて良かったね。ノムラにその気持ちがあるというのは、本当に嬉しいですね。

でも、試合だからノムラと仲良くはしない。彼の思い通りにさせない。まだ2年ぐらいは、若いの選手とかPFLの強いの選手とか勝つ自信が、私まだあります。3年、5年後はどうなっているか……でも、あと2年はライト級は私の階級です。その気持ちはまだ変わらないです」

――ベルトがないことで、新しいサトシ選手が見られることも期待しています。

「RIZINのデビューから、ずっと私はベルトの事を考えていた。ベルトがないことも難しいけど、ベルトがないことで私の気持ちはちょっと楽。楽だから、もっと良い試合ができるなと思います。ベルトがある時は、なんか負けは許さない――みたい。だから、今回とはプレッシャーが全然違うなと思います。

ベルトがある時は私、皆のために試合をしてる。RIZINのためとか、ファンのための王者とか。だからミスは許さないと、戦いが手堅くなる。今回ベルトがないから、自分のため、生徒たちのために戦える。大胆に戦って、もっと何か魅せることができると思います」

■視聴方法(予定)
9月10日(木)
午後3時~ ABEMA、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■SUPER RIZIN05対戦カード

<RIZIN&PFLフェザー級選手権試合/5分3R>
[RIZIN王者]ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
AJ・マッキーJr(米国)

<ライト級/5分3R>
朝倉未来(日本)
青木真也(日本)

<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
平本蓮(日本)

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕(日本)
YA-MAN(日本)

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
高木凌(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
ナターシャ・クジュティナ(ロシア)

<キック71キロ契約/3分3R>
ブラックパンサー・ベイノア(米国)
宇佐美秀メイソン(日本)

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