【JMMAF & Amateur Shooto 】Fight&Life#117より 福井幸和「世界に繋がる流れを」&佐藤ルミナ「全日本アマ修斗でJMMAF提供のJMMAFルールの試合を」
【写真】もちろん、初対面でないことは大きいが、取材中も本当に良い空気感が流れ続けていた(C)MMAPLANET
23日(金)から発売されるFight&Life#117に、福井幸和JMMAF代表理事と佐藤ルミナ日本修斗協会アマチュア修斗委員会委員長の対談が掲載されている。
Text by Manabu Takashima
上記にある両者の肩書にあるように――今回の対談はパンクラスとプロ修斗という世界観ではない。
あくまでもアマMMA、世界に通じるJMMAFを率いる福井氏と、日本最大のアマMMA大会をリードするルミナ氏が、日本のMMA人ファイターの強化と日本のMMAビジネスの将来について、実に90分に渡り意見を交わした。
そんなJ-MMAの歴史が動いたと言っても過言でない、歴史的対談から一部抜粋してここでお届けしたい。
――国際戦ワンマッチ大会を開いたことで、10月4日のJMMAF全日本選手権に何か良い形で波及効果は見られましたか。

10月4日に開催されたJMMAF全日本アマチュアMMA選手権。関連記事はコチラから
福井 出場選手の熱が感じられました。MMAというスポーツが世界に通じているということが、国際ワンマッチ大会を行ったことで少し浸透したかと。
僕らからすると、もともとあった構想で。ようやく実現できたという感覚ですが、周囲から見てくださっている人の方が、大きな一歩のように感じてくれたようです。そういう意味でも、あの国際交流ワンマッチ大会はJMMAFの転換期になったかもしれないです。
――その周囲の期待値があがったのはJMMAFの名の下にアマ修斗、AMMAC、禅道会と独自のルールでアマ大会を開く組織が歩み寄りを見せた影響も大きくないでしょうか。
ルミナ 5月に2日間ほど、皆が集まって。僕は1日しか参加できなかったけど、IMMAFのフィロソフィー的なことを教えていただきました。結論を言えば、同じように考えている人が海外にもいる。僕は昔から『囲い込むのではなくて。全世界に共通したレギュレーションがあれば良い』と言っていたし。
――ハイ、一貫したルミナさんのMMA哲学がそういう考えでした。
ルミナ できるだけ一つのルールで、皆がアマチュアの最強を目指すというシステムを構築したかった。それを海外で、これだけの規模でやっているところがある。その日本の窓口が福井さん達で。本来はもっと早くこの流れになっていないといけなかった。そういう転換期ではあったけど、アマ修斗は1月から8月まで地区大会があって、10月に全日本というサイクルができていて。
福井 JMMAFの全日本の日程が決まるのに時間が掛かってしまって、後出しじゃんけん的に被ってしまったんですよね。
――JMMAFの全日本選手権の1週間後が全日本アマ修斗でした。
ルミナ だから、JMMAFの全日本に携わることができなかったけど、来年以降はお互いのスケジュールを確認しながら良い方向で関係を築いていきたいですよね。ホント、アマ修斗に出ている選手たちも、JMMAFでも、他の大会でも試合をすれば良いので。僕らもアマチュアの強い選手を日本代表として、世界に送り出したいという気持ちでいるし。修斗協会の人間は基本的に僕と同じ考えを持っています。
本当に超シンプルなことなんですけど、この考えを共通して持っている方に、初めて出会えた。まずは福井さんが、我々を受け入れてくれたから始まったことなので。
福井 いえいえいえ。
ルミナ いや、そうですよ。だから福井さんとなら一緒にやっていけるなって僕も思ったので。
福井 とにかく世界に繋がる流れを持ち、皆で維持していきたいです。
――記者の立場で言わせていただければ。それぞれの組織が反目していても、選手さえ強くなっているなら全く構わないです。競争しまくれと思います。でも結果、そうじゃない。なら協力し合って欲しいというのはありました。
<中略>
ルミナ 本当にそうだと思います。そういう面でもアマチュアというものが、本当に大切になってくる。日本全国で一つのレギュレーションの下でやれるようになるのが理想で。世界でいえばIMMAF、GAMMA、それにAMMAというアマ組織があって、なんなら皆とそういう関係を築くのが一番。そのなかで今、福井さんと一緒にやっていこうと。頭が一番柔らかい人達と。
――頭が柔らかくて、ハートが熱い。そこからですね。
福井 ありがとうございます。このスポーツ、MMAは世界と日本は似て非なるモノをやっている。だから、僕はそこに一石を投じたい。日本のMMAをどう変えていくのか、と。
――JMMAFというIMMAF、世界に通じる組織があるうえで、アマ修斗、アマチュア・パンクラス、その他のアマ大会がある。どれだけの組織が賛同するのかは分からないですが、これからに向けてどのように考えておられますか。

10月11日に行われた第32回全日本アマチュア修斗選手権内で、JMMAFルールの試合が組まれる予定もあった。なんなら来年はJMMAFケージを持ち込んでワンマッチを組むなどして、3ケージ、2マットとアマMMAの祭典の開催を望みたいぐらいだ。全日本アマ修斗関連記事はコチラから
ルミナ 僕はまずJMMAFのことを知ってもらうことが必要だと思っています。
一般層以前に、MMAに関わっている人達のなかでも、パンクラスが開くアマ大会と思っている人もいますし。実は今年の全日本アマ修斗でJMMAF提供のJMMAFルールの試合を組んでみようというアイデアもありました。そこでアマ修斗やキッズ修斗に参加しているジムの人に、JMMAFを知ってもらおうと。
――そんなプランが!!
ルミナ でも、二つのケージを使っていても試合数の関係で難しくて。とにかく、そういうことから始めていきたいですね。JMMAFのアマMMA大会があることを広めるためにも。そしてアマ修斗の大会でも、JMMAFのトーナメント出場資格が得られるポイントが与えられる試合を組めるようにする。そういう話し合いをさせてもらっています。

インタビュー中にはJMMAF国際交流戦も話題となっている。関連記事はコチラから
福井 ポイント係数をしっかりと定めてですね。優勝者が何ポイント、準優勝が何ポイント、ベスト8とか、1勝とかでもポイントを決めて。
ルミナ そうやっていくことで、アマチュアの競技人口、練習をする人の数が増えていけばと。まずは我々がそこをやっていくことが大切で。
福井 そうですね。今は選手権トーナメントとして、JMMAFは全日本だけを主宰しています。ポイント係数もそうですし、ルミナさんたちと話しているのは、その予選に当たる試合を別組織の大会のなかで組んでいただいても全く構わないということなんです。
※ルミナは常にルミナ。福井代表に「僕の立場はパンクラスの福井さんを前にして申し訳ないけど、反UWF系というところから始まっています。俺は総合格闘技っぽいプロレスで人気があった連中に怒っていました。ファンが分からないように、事実を隠すメディアにも」と自ら信条を訴える。すると福井代表も「プロレスという流れからの興行になると、スポーツビジネスとしての投資がされない。僕らがスポーツビジネスとして発展させたくても、興行と捉えられてしまう」と本音で返答する。過去のわだかまりなど、一瞬にして氷解させる熱さに満ち満ちた両者の対談が掲載されたFight&Life#117は23日(金)から発売です。

















