【KNOCK OUT60】海人と注目の一戦、シッティチャイ「今はムエタイよりキックルールの方が自由に戦える」
【写真】ボクシンググローブ着用&ヒジ・首相撲なしのキックボクシングルールでこそ強さを発揮できると語ったシッティチャイだ(C)TAKUMI NAKAMURA
30日(火)、東京都渋谷区の国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUT60「K.O CLIMAX 2025」で、シッティチャイ・シッソンピーノンがBLACKスーパーウェルター級(70キロ)王者・海人が持つ王座に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura
GLORY世界ライト級(70キロ)王者として一時代を築き、ONE Championshipでも活躍を続けてきたシッティチャイ。今年夏にONEとの契約にピリオドを打つと、新たな戦いの場として日本のKNOCK OUTを選んだ。
ONEのキャリア後期はキックボクシングルールとムエタイルールを並行して戦っていたシッティチャイだが、不慣れなMMAグローブの影響もあり黒星が先行していた。
ムエタイ出身とはいえ10年以上、キックルールで戦ってきたシッティチャイにとってはムエタイよりもヒジ・首相撲がないキックルールの方が自分の持ち味を発揮できるという。大会2日前、シッティチャイに話を訊いた。
――シッティチャイ選手、MMAPLANETでは2度目の取材となります。前回は2024年5月の野杁正明戦の前にリモートでインタビューさせていただきました。
「1年半くらい前かな。今日も取材してくれてありがとう」
――こちらこそ試合直前に取材を受けていただき、ありがとうございます。前回はシッティチャイ選手が野杁対策として、野杁選手と対戦しているゲーオ・ウィラサクレックを臨時コーチとして招聘したという話が印象的でした。タイ人選手がそういった対策を練るという話はあまり聞いたことがなかったので。
「確かにあの時はゲーオにコーチとして来てもらい、色々と野杁対策を教えてもらった。ゲーオはとてもクレバーなファイターなので、どのシチュエーションでどんな技を使えば野杁に勝てるかを細かく教えてもらったんだ。試合中も対策でやった通りになって、ゲーオからのアドバイスは本当に役に立ったよ」
――では今回のKNOCK OUT参戦について聞かせてください。シッティチャイ選手は今年の夏にONE Championshipとの契約を終え、色々な選択肢があった中で、なぜKNOCK OUTに参戦することを決めたのですか。
「日本で試合をしたいという気持ちがあったこと、そしてKNOCK OUTの試合を見て、KNOCK OUTのチャンピオンになりたいと思ったことが理由だね」
――KNOCK OUTというイベントの存在は知っていたのですか。
「もちろん。KNOCK OUTにはタイの強くて有名な選手が参戦しているので、試合映像を見たことがあるし、自分も出てみたいと思っていたイベントだよ」
――シッティチャイ選手は世界各国で試合をしてきたと思うのですが、日本で試合することには特別な想いがあるのですか。
「まさにその通り、自分にとって日本で試合することはすごく意味があることだ。子供の頃からK-1の試合を見て、日本で格闘技が盛り上がっていることを知っていたし、子供の頃からいつか日本に行って試合をしたいと思っていた。また日本という国自体も好きで、タイでも人気があるし、日本人は皆さん優しくて大好きなんだ。だから日本で試合をすることは子供の頃の夢が叶ったような気分だよ」
――シッティチャイ選手が見ていたのはブアカーオの試合ですか。
「そうだね。ブアカーオがかつてのK-1、日本でスーパースターになっていく姿を見ていたし、K-1の大きいベルトを巻いてる姿にも憧れ、自分もあのベルトが欲しいとずっと思っていたよ。また日本ではキックボクシングというスポーツが確立している印象もあったから、余計に日本で試合したいという気持ちを持ったのかもしれない」
――今の話にもつながる部分だと思うのですが、シッティチャイ選手はONEでのキャリア終盤、ボクシンググローブ着用・ヒジ首相撲なしのキックルールとMMAグローブ着用のムエタイルールを並行して戦っていました。MMAグローブの試合にやりにくさはなかったですか。
「MMAグローブで試合するのは本当に難しかったよ。私は小さい頃からムエタイをやってきて、キックボクシングに転向して、約10年間はキックルールで試合を続けてきた。そこから再びムエタイルールに戻り、しかもMMAグローブで試合するというのは本当にやりにくかった(苦笑)」
――実はONEでシッティチャイ選手がムエタイル―ルで試合をしている姿を見て、戦いづらそうにしている印象がありました。
「自分の中で通常のグローブとMMAグローブは大きな違いがある。例えるならMMAグローブはダイレクトにダメージが体に伝わってきて、通常のグローブはダメージが伝わってくるまでに時間がかかる。そういった違いが自分にとっては難しかった」
――シッティチャイ選手はムエタイ選手ですが、キックルールで試合をしていた時間も長く、今はキックルールの方がやりやすいですか。
「そうだね。確かに私はムエタイが格闘技のベースにあるけれど、ここ10年はずっとキックルールで戦い、キックルールに体も慣れてしまった。先ほどはグローブの違いについて触れたけど、ムエタイ=ヒジ打ちがあるルールだと逆にヒジをもらってしまうんだ。今の自分にとっては今キックルールの方がやりやすいよ」
――その意味では今回のKNOCK OUT-BLACKルールは最もシッティチャイ選手が力を発揮できるルールだと言えるかもしれません。
「自分でもそう思うよ。ムエタイからキックに転向して、ずっとキックルールで戦ってきて、キックルールでこそ自分は自由に戦うことが出来るし、私はもうムエタイファイターというよりも、キックボクシングの専門家になったと言っていいと思う。だからこそ今回の試合では自分の力を存分に発揮できると思っている」
「海人は非常にテクニックがあり、攻撃する回数も多いファイターだと思う。ただし自分も世界中で色々なタイプと戦ってきたし、海人相手にどう戦えばいいかは分かっている。勝つことが一番重要なことだが、チャンスがあればKOも狙って戦いたい」
――シッティチャイ選手はこれまで数々のタイトルを手にしてきました。今現在のシッティチャイ選手のモチベーションはどこにあるのですか。
「それは自分の才能や力を世界中の人に見てもらいたいということだ。私がキックルールでチャンピオンになれる力を持っていることを世界中の人に知ってもらいたいし、この試合で必ずチャンピオンになりたいと思う」
――例えばONEではスーパーボンやタワンチャイが70キロのタイ選手として活躍しています。まだまだ彼らにも負けないというところを試合で見せたいですか。
「そうだね。私はキックルールであれば、スーパーボンやタワンチャイにも勝つ自信を持っている。彼らも強い選手ではあるが、まだ世界に向けて第一歩を踏み出したところだ。逆に自分は世界で戦い続けてきた自信やプライドもあるので、それを試合で見せていきたい」
――それでは最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。
「いつも私のことを応援してくれてありがとう。日本のみなさんには私がベルトを巻く姿を楽しみにしていてほしい」
■視聴方法(予定)
12月30日(火)
午後1時15分~U-NEXT
■KNOCK OUT60対戦カード
<KNOCK OUT-REDライト級(※62.5キロ)選手権試合/3分3R>
[王者] ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ)
[挑戦者] 久井大夢(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(※70.0キロ)選手権試合/3分3R>
[王者] 海人(日本)
[挑戦者] シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
<KNOCK OUT-BLACKウェルター級(※67.5キロ)選手権試合/3分3R>
[王者] 中島玲(日本)
[挑戦者] ユリアン・ポズドニアコフ(ウクライナ)
<KNOCK OUT-BLACK女子アトム級(※46.0キロ)選手権試合/3分3R>
[王者] Kiho(日本)
[挑戦者] 山田真子(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITEDフェザー級(※57.5キロ)王座決定戦/3分3R>
カルロス・モタ(ブラジル)
有川直毅(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED60キロトーナメント決勝/3分3R>
TBA(――)
TBA(――)
<KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
ゲーオガンワーン・ソー.アムヌワイデッー(タイ)
軍司泰斗(日本)
<KNOCK OUT-BLACK59.0キロ契約/3分3R>
龍聖(日本)
玖村修平(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED68キロ契約/3分3R>
松嶋こよみ(日本)
漁鬼(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED61.5キロ契約/3分3R>
大雅(日本)
プンルアン・バーンランバー(タイ)
<KNOCK OUT-UNLIMITED77キロ契約/3分3R>
スパイク・カーライル(米国)
宮原穣(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED60キロトーナメント準決勝/3分3R>
平川蓮斗(日本)
タン・フォン(中国)
<KNOCK OUT-UNLIMITED60キロトーナメント準決勝/3分3R>
町田光(日本)
新田宗一朗(日本)
<KNOCK OUT-REDバンタム級(※53.5キロ)/3分3R>
乙津陸(日本)
星拓海(タイ)
<KNOCK OUT-RED61.5キロ契約/3分3R>
重森陽太(日本)
ロムイーサン・タイガーレオン(タイ)
<KNOCK OUT-BLACK48キロ契約/3分3R>
ぱんちゃん璃奈(日本)
サネーガーム・サックチャムニ(タイ)
<KNOCK OUT-REDフェザー級(※57.5キロ)/3分3R>
“狂拳”迅(日本)
皆川裕哉(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(※55キロ)/3分3R>
前田大尊(日本)
川野龍輝(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED63キロ契約/3分3R>
中村悠磨(日本)
ふくやーまん(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED60キロトーナメント・リザーブ戦/3分3R>
宇山京介(日本)
オルベン・キンジ(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
荒井幸太郎(日本)
滝澤直樹(日本)
<KNOCK OUT-BLACKライト級(※62.5キロ)/3分3R>
隼大(日本)
栗野耕作(日本)

















