【RIZIN52】崖っぷち対決=新井丈戦へ、イ・ジョンヒョン「新井丈に勝って、ヒロヤを引きずり出したい」
【写真】練習、ファイトとはチョット印象の違うメガネ装着のイ・ジョンヒョン(C)MMAPLANET
3月7日(土)東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN52にて、新井丈と対戦するイ・ジョンヒョン。
Text by Manabu Takashima
2002年9月生まれのイ・ジョンヒョンはコロナ期に3分3R&寝技限定のモディファイドMMA大会=ARCで4連勝を達成しMMAに本格的デビューした。ARCを挟み3連勝でRoad to UFCに挑んだが、初戦敗北――も自信を失うことはなかった。
Road FCで初回左ハイキックKOで再起し、意気揚々とRIZINへ。しかしながら神龍誠、伊藤裕樹に連続フィニッシュされ初めて挫折を味わった。この1年4カ月、RIZINフライ級がGPトーナメントで盛り上がるのを眺め、Road FCでフライ級のベルトを巻き、ついに捲土重来の時を迎える。
対する新井もRIZINでは連敗中、いわばRIZINフライ級戦線末席の座を争う――人生を賭けた一戦に向け、ソウルはArt of MMAでトレーニングを積むイ・ジョンヒョンに今の心境を訊いた。
RIZINで2連敗したことは、自分にとってトラウマといってもおかしくない出来事でした
――一昨年の11月に伊藤裕樹選手に敗れて以来、1年4カ月ぶりのRIZIN出場が決まりました。昨年はフライ級GPが行われているなか、イ・ジョンヒョン選手は韓国でRoad FCのフライ級王者になり防衛にも成功しました。2025年はどのような気持ちで戦っていましたか。
「GPに出場できなかったことが、悔しくなかったといえば噓になります。ただ、伊藤裕樹戦の敗北で自分を見直すことができました。何が足らなかったのが分かり、それを克服する時間ができたと捉えています。自分はまだ23歳です。これからもっともっと強くなるために、必要だった時間だったと思います」
――2024年12月のピョン・イェジュン戦、3月のコ・ドンヒョクとのRoad FCフライ級王座決定戦。そして9月には再びピョン・イェジュンと拳を交え、王座防衛に成功しました。この間、何を課して戦ってきましたか。
「2024年にRIZINで2連敗したことは、自分にとってトラウマといってもおかしくない出来事でした。引退も頭に過りましたが、すぐにRoad FCからオファーが来て、仕方なくピョン・イェジュンと戦いました。結果的に、あそこで試合をして良かったです。
自分は打撃ばかりでMMAを戦っていたので、もっとレスリングや柔術に力をいれてMMAファイターとして、トータルで強くなろうという1年でした。特にレスリングの練習を増やしました。本当にレスリングばかりやって。
レスリングだけでも色々なことを学んだので、それを試合で実践できるのか。以前のように防御面だけでなく、攻撃的なレスリングの強化に努めてきたので、試合で試しました。結果、手応えを掴むことができた1年になりました」
――今日の練習でも、イ・ユンジュン監督ともガンガンやりあっていましたね。
「AOMができる前から、イ・ユンジュン監督の指導を受けていましたが、ジムができて所属選手になってからは弟子と師匠のように固い絆が生まれました。
監督は引退して何年も経っているのに、最初の頃は全然練習でも歯が立たなかったです。今、監督が現役に復帰しても韓国で勝てる選手はほとんどいないと思います。正直、監督との練習はしんどいです。だからこそ、強くなれた。そういう感覚があります。以前の自分は穴だらけで、監督とスパーをすると簡単にテイクダウンされるのは当然で、KOされ、極められてきました。
それが今の練習を見てもらっても分かってもらえると思いますが、テイクダウンは簡単に取られないようになってきました。イ・ユンジュン監督も『強くなった』と言ってくれます」
選択肢の多さが違うので、それほど厳しい試合になるとは思っていない
――そういうなかでRIZINからオファーがありました。その時はどのような気持ちでしたか。
「2連敗しているので、少しでも早く戦いたかったので凄く嬉しかったです。Road FCからも試合の話も実はありました。でも、RIZINから声が掛かったのでRIZINで戦うことを決めました。対戦相手の新井丈選手も彼なりにやるべきことをやっていると思いますが、全く負ける気はしないです」
――新井選手もRIZINで連敗中。そして修斗で勝っている。その辺りはイ・ジョンヒョン選手と似たような立場です。
「互いに厳しい立場で、戦います。だからこそ、面白い試合だと思います。RIZINは実力に加えストーリー性が求められる場所なので、後がない者同士の興味深い試合じゃないでしょうか」
――では新井選手の印象を教えてください。
「ボクシングができる選手。一発で相手を倒すことができるハードパンチャーですね。体も強い。ただ彼云々でなく、自分がどう戦うのかがこの試合の焦点です。パンチが好きな選手だし、ならテイクダウンにいかなくてもパンチで勝負をしようかと思います。同時にキックボクシング、レスリングと自分には選択肢が多いです。選択肢の多さが違うので、それほど厳しい試合になるとは思っていないです」
――RIZINフライ級戦線で浮上するためにも、どのような試合をしたいと思っていますか。
「自分も新井丈も崖っぷちに追い込まれています。そういうプレッシャーを持つなかで戦います。もちろん、打撃でKOできれば一番ですが、15分間に渡り、激しい試合を心がけます。見てくれる人達が、満足できるような戦いをします」
――最後に2026年、RIZINでの目標を教えてください。
「新井丈に勝って、次はヒロヤを引きずり出したいですね。ただRIZINには強くて、エンターテイメント性を持つ選手が多いので相手は問わないです」
■視聴方法(予定)
3月7日(土)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー
















