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【Black Combat16】「全世界の20歳で一番強いのは誰?」ジ・ヒョクミン―02―秋元強真戦熱望の理由

【写真】ジ・ヒョクミンが生きる韓国。気軽に足を運べるお隣の国は、今も北朝鮮と休戦状態が続いており終戦になっていない。その現実を思い出させるインタビューに……(C)MMAPLANET

1月31日(土・現地時間)、韓国はインチョンのインスパイア・アリーナで開催されたBlack Combat16「EXODUS」のオープニングファイトで大ベテラン=ナム・ウィチョルを2Rでパウンドアウトしたジ・ヒョクミン・インタビュー後編。
Text by Manabu Takashima

可能性は無限大、そんなジ・ヒョクミンが熱望する秋元強真戦。なぜ、彼が秋元戦の早期実現を強く願うのか。日本のご飯を語る時は、底抜けに明るい20歳のファイターの陰と陽。韓国という国に生まれたファイターだからこそ、熱望が切実になる理由が存在した。

<ジ・ヒョクミン・インタビューPart.01はコチラから>

日本のご飯は本当に美味しいです。何もつけずに、あの味があるなんて反則です(笑)

――チュンチョンのチームMAD所属ですが、プサン本部やポハンなどの支部に所属するファイターとの交流もあるのでしょうか。

「試合が決まっていない時はチュンチョンで練習をしていて、試合が決まると1カ月ほどプサンに行ったり、バンタオ・ムエタイ&MMAで練習をしたりしたこともあります」

――プーケットのバンタオですね。試合前に海外へ?

「武田選手との試合前に行きました。今回の試合前も12月に行くつもりでしたが、足の指の手術があり治療をしないといけなくて取りやめました。次の試合が決まれば、またバンタオに行こうかと思っています。

正直、僕が行った時は打撃ができる選手が多く、グラップリングはそこまでではなかったです。ただ言葉の障壁はあったとしても、ヒックマン兄弟の指導はディティールまで行き届いていて。初めて知ったことも多かったです。そこは凄く良い経験になっています。

同時にチームMADプサンは、名前のある選手が自分のチームを創って本部に集まることが少なくなっています。以前は選手が20人以上集まっていたのですが……。それでも少なくても8人、大体14人ぐらいは一緒に練習できてはいますが、今回の試合前の練習でもカン・ギョンホ選手と練習できなかったです。カン・ギョンホ選手とのスパーは本当に勉強になっていたので、そこは本当に残念でした。

チュンチョンのチームMADはチャ・インホ監督とパン・ソンヒョク選手と僕の3人ぐらいしか現役ファイターはいないのですが、皆がそれぞれのために協力しあっているので良い練習ができています。力も拮抗していてチャ・インホ監督がパン・ソンヒョク選手に負けて。僕がパン・ソンヒョク選手に勝つ。でも、僕は監督に負ける。そんな風な練習ができていて、それぞれのフィードバックが3人のためになる状態です。今はこの練習が合っていますね」

――「今は」ということですが、将来はバンタオのようなアジア圏内ではなくて、北米での練習も視野にいれていますか。

「ジムを移るつもりはないです。だからプサンで1カ月出稽古しているようにバンタオに行き、これからは日本や米国でも自分にとって役立つ場所で出稽古をしたいと思っています」

――日本でも練習を考えているのですね。

「僕は日本が大好きなんです。日本のご飯は美味しすぎます(笑)」

――ハハハハ。日本食で一番好きな料理は?

「日本に美味しくない料理はないですけど、一番好きなのはご飯です」

――白米ということですか。

「ハイ。日本のご飯は本当に美味しいです。何もつけずに、あの味があるなんて反則です(笑)。あの白いご飯で、和牛を食べる。想像をしただけで、よだれが出てきそうです(笑)。

試合で日本に行ったとしても、計量をパスした直後からご飯を食べまくります(笑)。そのまま日本に住みつきたいぐらい、日本のご飯が大好きなんです」

――素晴らしいご飯愛ですね。その日本での試合も含めて、今後のキャリアアップをどのように考えていますか。

「Black Combatでやらないといけない試合があります。それがTRG、フィリッピ・ペレイラ選手とイ・ドギョム選手(※1月31日に直接対決をし、ペレイラが2R3分49秒TKO勝ち)との試合ですね。この2人とは戦わないといけないので、やり切ります。そこをやり切って、秋元強真選手とRIZINで戦いたいです」

兵役に行くなら、その前の最後の試合は秋元強真選手と戦いたい

――実はMMAPLANETでの先日の試合レポートのタイトルでは、韓国の秋元強真という風に書かせてもらいました。以前、戦いたいという発言もあったようですし。パワーワードをもってして、ジ・ヒョクミン選手のことを知ってもらいと思って。

「そうなのですか!! 強真選手とはメチャクチャ戦いたいです。また韓国でRIZINがあるかもしれないですが、日本の本隊で戦いたい。格好良いRIZINの舞台で戦いたいですね」

――秋元選手は既にビッグネームで、その想いとは別には対戦するには日本国内での知名度が必要かと思います。そのためには武田選手に続き、他の選手に勝たないといけないかもしれないです。

「う~ん、正直……強真選手と戦うことしか考えていなかったので……。ちょっと、そこに関して今は何を言えば良いか思い当たる言葉がない状態です」

――そこまで秋元選手と戦いたいのは?

「強真選手は、僕と同い年です。全世界の20歳で一番強いのは誰なのか。それは自分でありたいです。日本で一番期待されている20歳の選手と、韓国で一番期待されている20歳の自分が戦う。僕はどうしても、強真選手と戦いたい……です。

実は……決定事項ではないのですが、来年の3月から兵役に就こうと思っています……。兵役に行くなら、その前の最後の試合は秋元強真選手と戦いたいと思っています」

――あぁ……、そういう想いもあってのことなのですね。兵役……。我々の国にはない制度ですが、プロ格闘家として2年半のブランクが空く。芸能人が兵役から戻って、即主役を務めるとか……そういう風にはMMAファイターはいかないと思います。他国の人間が口にすべきではない問題かもしれないですが、スポーツ選手に関しては本当にどうにかならないかと。

「そういう制度ですからね。30歳までMMAをやり切って兵役に就くのか。来年の3月に……若いうちに済ませるのか。まだ結論は出ていないです。ただ兵役も色々な種類があり、自宅から出勤・退勤できる制度があるので、そこも視野にいれています。兵役については、しっかりと考えようと思います」

――ハイ。『MMAのトップ、UFCのチャンピオンを目指そうと思った』という言葉がありましたが、現状ではUFCのことをどのように考えているのでしょうか。

「今はまずBlack Combatを制覇すること。Black Combatで勝てないようでは、UFCではランカーになることもできない。なので、まずはBlac Combatで結果を残します」

――押忍。ところで去年、彼女さんが三浦孝太選手のファンなので三浦選手と試合がしたいと言っていました。ただナム・ウィチョルに勝った後、チアガールにデートを申し込んでいましたね。

「あの時の彼女とは別れました(笑)。それに三浦選手とは、あのあとDMでやり取りして、仲が良くなりました(笑)。友達になったので彼と戦うことはないです」

――承知しました(笑)。そしてジ・ヒョクミン選手、興味深い話を色々とありがとうございました。最後に日本のファンに一言メッセージをお願いできないでしょうか。

「日本のこと、本当に大好きです。近いうちにRIZINで強真選手との試合を見てもらいたいと思っています。そして試合後に、日本のご飯をプレゼントしてもらえると凄く嬉しいです。日本のご飯、マジで美味い。本当に日本大好きです。ファンの皆さん。大好きです。ありがとうございます」

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