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【UFN266】中村倫也に勝ったガフロフと対戦―パッチー・ミックスを破った―ヤクブ・ヴィクワチ「パッチーがRIZINで最高のファイトをすると信じている」

【写真】明るく、英語を駆使してインタビューに応えてくれたヤクブ。英会話ができるのか。これも世界で戦う平準装備といっても過言でない (C)MMAPLANET

7日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのメタAPEXで開催されるUFN266「Bautista vs Oliveira」で、ヤクブ・ヴィクワチがムイン・ガフロフと対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年10月のUFCデビュー戦で、パッチー・ミックスからスプリット判定勝ちしているヴィクワチ。極めきることはできなかったが、ギロチンの名手を相手にそのギロチンを何度も仕掛け、ポジショニングでも優位に戦った。

ある意味、ミックスをオクタゴンから引きずり下ろした張本人といえるヴィクワチは、元Bellator世界バンタム級王者に最大限の敬意を表していた。


――ヤクブ、ファイトウィークに入ってインタビューを受けていただきありがとうございます。

「こちらこそ、日本のファンに僕の声を届てくれて感謝しているよ。僕の格闘技歴は柔道から始まったんだ。ATTにはムインと試合経験のあるリンヤ・ナカムラ、ユーキ・モトヤ、ジュンタロー・ウシク、そしてキョージ・ホリグチという最高の日本人ファイターが所属している。ATTに行った時は、いつも彼らと練習をしているんだ。彼らは本当にハードワーカーだから、良いトレーニングになる。彼らは最高だよ」

――ところでヤクブはファイトキャンプもATTで行っているのですか。セコンドはポーランド勢のように見受けられるのですが。

「ファイトキャンプは、常にポーランドでやっているよ。試合が決まっていない期間にATTに行き、スパーリングを通して自分のレベルをチェックしているんだ。試合が決まると、ポーランドに戻る。コーナーについてくれる最高の指導者がいるし、練習仲間も高いスキルを持っているからね。現状、フロリダで試合の準備をするのは難しいと感じている。ただオフファイト時のATTでは最高のトレーニングができているよ。時間がある限り、フロリダを訪れているんだ。

同時にポーランドでもMMAもグラップリングも、高いレベルのトレーニングができている。優れた選手が揃っているからね。今も最高の状態でファイトウィークを迎えることができた。減量も順調に進んでいる。作戦、技術面と全て必要な準備はしてきた。試合が始まるのが、待ちきれないよ」

――ポーランドはKSWという絶大な人気を誇るドメスティックショーがあります。日本のRIZIN、韓国のBlack Combatなどは国内での一般層の知名度はUFC以上ともいえますが、KSWは今もそのような存在なのでしょうか。

「KSWは地上波で中継されていたし、本当に大きなプロモーションだった。UFCよりも一般の人の目に留まる機会が多かったのも事実だ。ただ、ここ数年でUFCの認知度は急激に上がっている。ポーランドの若い選手がUFCで戦うケースが増え、KSWと同じように普通の人達の間でUFCへの興味は高まり続けているんだ。

特に去年、ポーランドではUFC熱が物凄く高まった。今こそ、UFCがポーランドに戻る時だと期待している」

――そのUFC初戦でヤクブは、パッチー・ミックスを破りました。

(C)Zuffa/UFC

「パッチー・ミックスが日本で戦うことは知っている。

UFCでの彼のファイトを見て否定的なことをいう人もいるけど、彼は偉大なファイターだよ。あの時は僕が勝てたけど、ファイトってそういうものだから。どっちかが勝って、どちらかが負ける。

それにパッチー僕のことを凄く尊重してくれていたし、本当に素晴らしいファイターだ。僕はパッチーがRIZINで最高のファイトをすると信じている。試合も絶対チェックするし、彼の応援をする。彼がBellatorのチャンピオンだったこと、あの時のパフォーマンスを忘れてはいけないよ。UFCでは何か歯車が合っていなかったのだろうけど、再びパッチー・ミックスは勝利を手にし続けるに違ないよ」

――そのパッチーとの試合で、ヤクブも評価を高めました。あのパッチーを相手に、あれだけギロチンで攻勢に戦うとは誰も思っていなかったかと。

「極めきることはできなかったけど、僕のギロチンの完成度は高いと思っている。同時にパッチー・ミックスもギロチンの名手で、ギロチンを知り抜いている。だから、あれだけの防御力を誇っていた。試合後に話した時に、僕のギロチンをしっかりと警戒して、特別な防御方法を駆使したと教えてくれた。

僕としても絶対に極めるつもりでいたんだけど、極めきれなかった。パッチーの防御は素晴らしかったよ。パッチーとの試合で、僕の力の片鱗を見せることができたと思うけど、あんなモノじゃない。ここからも勝ち続けて、UFCのチャンピオンになる」

――防御面でいえばヤクブも3Rに下になりましたが、ガードワークでしっかりと逃げ切りました。

「防御力を評価してくれてありがとう。あの時、ガードを取っていた少し奇妙な気持ちだった。というのもパッチーが逆転勝ちを狙って積極的に攻めてくるだろうから、その動きに合わせて反撃に出るつもりだったんだ。でも、驚いたことにパッチーは上にいても攻めてこなかった。僕からの反撃を喰わないように、凄くディフェンシブだったんだ。

僕としては2つのラウンドを取っているから、このままだと安全だと思った。だから立ち上がるよりも、ガードから攻撃を仕掛けた。それに対してパッチーの反応は、ディフェンス中心でパンチも力強いモノはなかった。ちょっと僕の柔術を意識し過ぎていたのかもしれない。ああいう防御中心の戦い方は柔術の試合だったら、良いだろうけどMMAでは……ね。

ただ僕は柔術の試合でも、スタンドが強くて。わざとダブルレッグを狙わせて、人々が驚く対応をすることができる。パッチーとの試合では、スタンドでの武器をほぼ使っていない。MMAの試合でも、立ち技の展開で皆を驚かせることができる。テイクダウンされても戦えるし、テイクダウンされないように戦うこともできる。その辺りをムイン・ガフロフとの試合で見てもらいたいね」

――そのムイン・ガフロフの印象を教えてもらえますか。

「強いファイターだよ。サンボがベースで、パンチ力もあってレスリングも強い。良い試合を常にしているよね。でも、そういう相手を戦略的なゲームで倒したい。その点において、コーチの立てる作戦を絶対的に信用している。ムインがどのような攻撃をしてこようとも、しっかりと対応するよ。

毎試合、ブラッシュアップして新しい技術を備えている。そんな技も駆使して戦う。見る価値のある戦いをするから、僕の言葉を信じて欲しい」

――ではファンにどのような試合を見せたいと思っていますか。

「ファンのために見ごたえのある試合をしようとは、実は思っていないんだ。僕が自分のファイトをすれば、自ずと皆に喜んでもらえる試合になるから。僕は自分の力を出し切ることを考えて戦うよ」

――この試合を皮切りに、どのような2026年にしたいと考えていますか。

「まず3、4試合は戦いたい。つまり3試合か4試合で勝ち、まずはランキング入りする。そこが最初の目標だよ。ランク入りをしてしまえば、上位ランカーとの試合が組まれる。そうなれば、トップに近づき続けることになるからね」

――押忍。では最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「僕に日本人のファンがいてくれるなら、凄く嬉しいよ。同時に僕のファンでなくても構わないから、ムインとの試合を視て欲しい。僕でなくてもMMAという素晴らしいスポーツを常に支持してくれる日本のファンの皆に感謝している。いつか日本に行きたいと思っているし、僕の試合を視てMMAファイターの応援をし続けて欲しい。ありがとう」


■視聴方法(予定)
2月8日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC Fight Pass
午後6時45分~U-NEXT

■UFN266対戦カード

<バンタム級/5分5R>
マリオ・バウティスタ(米国)
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
アミール・アルバジ(イラク)
堀口恭司(日本)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
リズヴァン・クニエフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャスティン・ジャコビー(米国)
ジュリアス・ウォーカー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ(米国)
ダニイル・ドンチェンコ(ウクライナ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)
ニコ・プライス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ブルーナ・ブラジル(ブラジル)
ケトレン・ソウザ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン(中国)
エドゥアルド・モウラ(ブラ時rう)

<バンタム級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
ヤクブ・ヴィクワチ(ポーランド)

<女子バンタム級/5分3R>
プリシラ・カショエイラ(ブラジル)
クラウディア・セグーワ(ポーランド)

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