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【UFN266】アミール・アルバジ戦へ。堀口恭司「飛び級でチャンピオンシップをやろうと思っているんで」

【写真】いつも通り豪快でいえ、真理をつく堀口恭司だった(C)TAKUMI NAKAMURA

7日(土・現地時間)、ネバダ州エンタープライズのUFC APEX改めMeta APEXでUFN266「Bautista vs Oliveira」が開催され、UFC復帰2戦目の堀口恭司がアミール・アルバジと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年11月のUFC復帰戦でタジル・ウランベコフにRNCで一本勝ちした堀口。一本勝ちという勝ち方はもちろん、軽快なステップワークと強力な打撃、堀口らしさと強さを十二分に見せつけての勝利は大きなインパクトを残した。

ウランベコフはランキング10位外だったが、アルバジはランキング6位。この試合の結果と内容によっては混戦の模様のフライ級タイトル戦線で一気に王座挑戦に近づくことも可能だ。そんなアルバジ戦を直前に控えた堀口は普段通りという言葉を繰り返しつつ「俺がバーン!と行っちゃいますよ」と豪快に言い放った。


最終的には自分のやり方でやろうと思っていました

──試合直前のインタビューありがとうございます。今はまだフロリダのご自宅ですか(※取材は1月30日)。

「そうですね。試合の一週間前ぐらいにラスベガスに入ろうと思っているので土曜日に出発する予定です」

──取材前に堀口選手のYouTube動画を拝見させてもらって「ラスベガスで試合をするのが初めて」とのことですが、実は戦績を調べると2回目だったんですよね。

「あれ? そうなんですか?」

──2015年1月にルイス・ゴーディノーと対戦したUFC182がラスベガス開催でした。

「全然憶えてなかったです(笑)」

──ただ堀口選手の戦績を振り返ると、前回のカタールや日本以外でもカナダ、オランダ、アイルランドと米国以外の試合が多いんですよね。

「色んなところに飛ばされているな、俺(笑)。でも自分がUFCに出ていた頃は色んな国で大会をやっていて、米国国内でもそんなにラスベガス、ラスベガスって感じではなかったんですよ。それで色んな国や地域で試合をしていたんだと思います」

――海外に比べれば米国国内の方が調整はしやすいですよね。

「カタールでもどこでも少し前に現地に入って時差だけ取っちゃえばいつもと変わらないんで。あとは寒暖差に気をつけて風邪だけ引かないようにすれば、どこで試合をやっても変わらないですね」

──例えばラスベガスやMGMで試合することを目標にしている選手もいると思いますが、堀口選手はいかがですか。

「自分はどこで試合をやるにしても特別な思いを入れてないですね。そういう感情を入れない方が舞い上がったりしないし、そういう感覚で自分は試合まで気持ちを持っていっています。だから今回も普段通り、いつもと変わらないです」

──昨年11月にUFCに復帰し、タジル・ウランベコフに一本勝ちしたわけですが、違和感なく戦うことは出来ましたか。

「全然なかったですね。試合そのものはいつもやっていることなんで、そこまで大きな違いはないなという感覚です。試合までのスケジュールが多少違うくらいですね」

──ウランベコフ戦は完勝でしたが、イメージ通りに戦うことができましたか。

「自分の作戦やプランがすごく合っていたんじゃないかな、という戦い方ができたと思います」

──堀口選手に聞きたかったのが、セコンドにコーディ・ダーデンがいたじゃないですか。あれは過去にダーデンがウランベコフと対戦していることを踏まえてセコンドを依頼したのですか。

「コーディには前回の試合から練習パートナーになってもらっていて、今回の試合にも来てくれるんですよ」

――ウランベコフの過去の試合を見た時に、ダーデン戦が一番やりにくそうにしていた印象がありました。ウランベコフ戦に向けてダーデンと練習したことやコミュニケーションを取ったことがプラスに働いた部分も?

「そうですね。ただいざ試合になるとちょっと相手の動きも変わるじゃないですか。だからコーディの意見も取り入れるところは取り入れつつ、相手も絶対にこっちの対策をしてくると思っていたんで、最終的には自分のやり方でやろうと思っていました」

──継続してトレーニングパートナーになっているという意味でダーデンとは息が合うのですか。

「同じフライ級だし、練習していて色々とやりやすいなとは思います。たまに一人で騒いだりして面白いヤツですよ(笑)。ただ選手やマイク(ブラウン)を家に招くときにコーディも誘うんですけど、あんまり来ないですね(笑)」

──ハハハハ。さて今回のアルバジ戦はかなり早いタイミングで決まった印象がありました。ウランベコフ戦のあと、どのくらいで次戦のオファーが来たのですか。

「年明け前ですね。自分は怪我がなければいつでも試合はやりたいし、それがファイターなんで」

──あまり試合間隔を空けずに連戦することでプラスになる部分もありますか。

「カーディオは一度作っているんで、それを少し維持するぐらいだから(試合に向けて)作りやすいですよね」

──そのなかでアルバジという相手は対戦相手の候補として考えていましたか。

「あんまり考えてなかったです。アルバジ自体が年1ぐらいしか試合しないので。だからもっと(ランキングが)上の選手、平良(達郎)くんやマネル・ケイプを見ていたました。まぁその辺の選手はいずれ当たると思っているし、アルバジを倒してしっかり上に行きたいって感じですね」

──対戦相手としてアルバジにはどのような印象を持っていますか。

「レスリング、柔術、打撃を大振りで振ってくる感じで、なんでもできる選手かなとは思っています」

──堀口選手としては攻略のイメージが浮かびやすい相手ですか。

「想像しやすかったって言えば想像しやすかったですね」

──ウランベコフ戦の振り返りでもそうでしたが、今回も対戦相手に軸を置きすぎず、自分がどう動くかに軸を置いて練習を。

「はい。自分がどうするかが一番。自分に相手を合わせさせることが一番なんで、そこを重点的にやっています」

──それはマイク・ブラウンの指導方針も含め、基本的にそういう考えなのでしょうか。

「相手に合わせることはほぼ…というか一切ないですね」

――どうしても対策や戦略を練る=相手のことを研究すると考えがちですが、決してそういうわけではないのですね。

「相手に得意技をやらせないとか、これをやられたらまずいというところは対策して。あとは相手の弱点かどこだろう、とか。そのぐらいですね」

――今回がUFC復帰2戦目となりますが、平常心で試合当日を迎えられそうですか。

「そうですね。まだなんか試合をやる感じがしていないんですよね。そろそろ試合があるのか、みたいな(笑)。自分は試合当日になるまでそんな感じです」

──スイッチが入るのは試合直前ですか。

「はい。現地に入れば試合に向けたスケジュールが色々と入って来るので、それで段々と試合をする実感が沸いてくると思います」

──ウランベコフはランキング下位でしたが、アルバジはランキング6位。その上にいるのは元王者のアレッシャンドリ・パントージャとブランドン・モレノ、王座戦を経験しているブランドン・ロイヴァル、そして次期挑戦者に名前が上がったケイプと平良選手です。アルバジ戦の結果と内容によっては堀口選手にタイトル挑戦のチャンスも巡ってくると思います。そこは意識していますか。

「もちろんです。自分としてもしっかりいい勝ち方をして、そこをアピールしたいと思っています」

『何やってんだ、パントージャ!』

──堀口選手はジョシュア・ヴァンとパントージャの試合はどう見ていましたか。

「『何やってんだ、パントージャ!』ですかね(苦笑)。でもパントージャは体が丈夫なのか、そこまで重傷じゃなかったみたいですし、普通に練習は再開しているんですよ。試合後に本人とも話しましたけど『怪我だからしょうがないよね』って感じでしたし、もしパントージャと戦うとしたら、どちらかがチャンピオンでチャンピオンシップでしかやらないよという話はお互いにしています」

──ずばり堀口選手としては早いタイミングでベルトに挑戦したいですか。

「そうですね。まだ獲ったことがないベルトを早く巻きたいなと思っています」

──その中で同じ日本人の平良選手、RIZINで対戦しているケイプがタイトル戦線で戦っている姿を見ていて刺激になりますか。

「いい刺激になりますね。でも俺の方が早くタイトルマッチに行くよ、みたいな。そうやって追い越していきたい感じです」

──上位ランカーが混戦状態のうちに一気に追い越す、と。

「はい。俺がバーン!と行っちゃいますよ(笑)」

──日本のファンの注目度や期待値も上がっていると思います。どのような試合を見せたいと思っていますか。

「前回同様しっかり日本人でも強いヤツがいるんだよということを世界に見せつけたいなと思っているし、飛び級でチャンピオンシップをやろうと思っているんで、皆さんも楽しみにしていてください」

──今回久々に堀口選手を取材させてもらって、年齢やキャリアを重ねてのUFC復帰だったので色々と思うところもあるのかなと考えていたのですが、これまでと変わらない堀口選手で安心しました。

「はい、いつも通りです(笑)」


■視聴方法(予定)
2月8日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

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