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【Special】2026年、要・要注目の階級―01―UFCフライ級=平良達郎と堀口恭司の世界挑戦、直接対決も……

【写真】世界最高に2人のランカー。そして鶴屋怜もいるUFCフライ級(C)Zuffa/UFC

正月気分も抜け、いよいよ2026年の戦いが始まるMMA界。MMAPLANETでは、そんな世界中のMMA戦線から見逃すことができない階級をピックアップ。まずは日本人世界ランカーが2人も存在するUFCフライ級編をお届けしたい。
Text by Nakamura Takumi & Manabu Takashima

UFCフライ級ランキング
王者:ジョシュア・ヴァン(米国)
1位:アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
2位:マネル・ケイプ(ポルトガル)
3位:平良達郎(日本)
4位:ブランドン・ロイヴァル(米国)
5位:ブランドン・モレノ(メキシコ)
6位:アミール・アルバジ(アフガニスタン)
7位:アス・アルマバエフ(カザフスタン)
8位:堀口恭司(日本)
9位:ティム・エリオット(米国)
10位:スティーブ・アーセグ(豪州)
11位:アレックス・ペレス(米国)
12位:タジル・ウランベコフ(ロシア)
13位:チャールズ・ジョンソン(米国)
14位:ブルーノ・シウバ(ブラジル)
15位:ロナー・カヴァナ(英国)


平良が3位、堀口が8位。純粋に日本人が一番世界最強に近い階級がUFCフライ級だ。堀口は昨年11月に9年振りにUFCに復帰すると、進化した驚速ステップを披露したうえで、ウランベコフをRNCで倒した。そして、同門パントージャ挑戦を豪快にアピールした。

12月6日のUFC323では平良が元世界王者ブランドン・モレノ超えを2R TKO勝ちという結果をもって果たし、パントージャ挑戦への狼煙を挙げる。

パントージャと堀口の親友対決。UFCフライ級戦線の末席から勝利という結果を積んで、ここまで上り詰めた平良。日本のファンからすると、どちらも見たい世界タイトル挑戦だが、UFCにとっても一つの国にタイトルコンテンダーが2人もいるのは日本再進出というビジネス展開が見込める状態だった。

しかし、平良がモレノを破った大会でパントージャがジョシュア・ヴァンの挑戦を受け、ご存じのようにハイキックをキャッチされてテイクダウンを奪われそうになった際に、左手をついてヒジを脱臼――ベルトを失った。

それでもヴァンの次のチャレンジャーは平良という空気が、中継でも漂っていたが――1週間後にケイプがロイヴァルを初回KOし、挑戦権争いが混とんとしてきた。

UFCとしてはパントージャの負傷具合、再起がいつになるのかを知る必要だった。3カ月程度で戦えるようになるならダイレクトリマッチが絶対。そんな状況下で堀口が2月7日にアルバジとのマッチアップがアナウンスされる。朝倉海のような飛び級はないということだろう。

実際、現時点で2026年序盤に決定しているフライ級ランカーの試合は堀口×アルバジ以外は以下の通り、全てランカー対決となっており、厳しいサバイバル戦が要求されている。

1月24日@UFC324:ペレス×ジョンソン
2月28日@メキシコシティ大会:モレノ×アルマバエフ
3月14日@UFC APEX大会:シウバ×カヴァナ

当然、この4試合以外のノンランカー対決が実施され、それらの勝者が今後ランカーに挑むようになるのだろう。このようなマッチメイクが進む間にパントージャのヒジは手術の必要がないことが明らかとなった。同時にカムバックは今年の下半期になる模様だ。

ダイレクトリマッチがないとなると、ヴァンの初防衛戦のチャレンジャーはケイプか平良かとなり、日本大会に関して続報が聞かれなくなるのと同時にケイプ優勢の空気が伝わってくる。とはいえ、ヴァンの挑戦権がケイプに渡っても日本のファンも受け入れるしかない。

ケイプは平良に競り勝ったロイヴァルを初回KO、その前の2試合もシウバとアルマバエフというランカーをKOしている。現状、平良の下にタイトル挑戦という話は届いておらず、彼自身「自分でコントロールできないことに気を病まない」という心境に至っている。

誰が相手になろうが、次の試合に勝つために日々のトレーニングに向かうのが平良達郎だ。現状、上位陣とのマッチアップは世界戦以外に考えられない平良だが、下位ランカーとのマッチアップを考えると、2月7日の勝者ということは十分に考えられる……。果たして日本人ファンとしては見たいけど、見たくない日本人ランカー対決という青写真をUFCが描いているのか。

そしてUFCフライ級といえば、鶴屋怜も昨年夏に負った目の負傷も癒え、カムバック戦のリクエストは既に出している。昨年3月にキャリア初黒星を喫し、評価を落とした鶴屋だったが、その相手は今や世界チャンピオンだ。過大でも過小でもなく、鶴屋は今年中にランカーになれる力を持っている。

ただ現実問題として、彼の復帰戦はショートノーティスでない限りランカーと戦うこ可能性は低いだろう。非ランカーもランカーと同様に過酷な生き残り戦が強いられるなかで、実はフライ級にそれほど新顔がいない。TUF33優勝&出戻りのジョセフ・モラレスと準優勝のアリビ・イジリス、加えてコンテンダーシリーズで唯一フライ級ファイターで契約に至った(TUF33にも出演)イマノル・ロドリゲスらがめぼしい新加入といえる。

コンテンダーシリーズでは、LFAフライ級王者エドゥアルド・シャポリン、13勝2敗のロシアン=ラシッド・ヴァガボフという2人が勝ってもサインに至らなかった。これからもショートノーティス以外に新規契約の可能性があるのは、Road to UFC決勝に残っているアーロン・タウとナムスライ・バットバヤル、シアトル大会に向け噂があがるCFFC王者ビラル・ハサンぐらいか。

なかでも鶴屋と出世争いのライバルとして、ロドリゲスのUFCデビュー戦=2月28日のケヴィン・ケヴィン・ボルハスは要注目だ。

ランク外対決、ランク外×ランカー対決、ランカー対決、そして世界戦と正真正銘の世界最高峰の125ポンドの戦いが2026年も繰り広げられ続ける。

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