【Gladiator034】初来日、フィジカルモンスターなグレコ国家代表キム・ウンソン「韓日戦は強いんです」
【写真】フィジカルは図抜けたモノがある。粗さも強さだったが、ここから上にいくには丁寧なMMAが必要になってくる (C)MMAPLANET
23日(月・祝)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator034。同大会で組まれた日韓対抗戦3試合、そのバンタム級選でキム・ウンソンが上田祐起と対戦する。
Text by Manabu Takashima
グレコローマンレスリング韓国国家代表で、ジュニア時代には世界大会で準優勝しているキム・ウンソン。2023年4月にMMAデビューで8秒KO勝ちすると、3戦目からRING Cバンタム級王座決定Tに出場を果たす。2024年10月の準決勝で日本の國頭武を4分04秒でTKOするなど圧倒的なフィジカルと粗い打撃で4連勝を達成する。
しかし、昨年8月の決勝でその武器である粗さを衝かれ、シン・ユミンのヴァンフルーチョークに敗れ、プロ初黒星を喫した。仕切り直しの一戦は中国のJCKで5勝0敗のカザフスタン人ファイター=アザトベク・カリディルに判定負けしたことで、MMAファイターとして現状打破する必要性を感じ、P-boyジムに移籍を決めた。
元ONEファイターで、コンテンダーシリーズ・ベテランでもあるクォン・ウォンイルという現役ファイターが指導するジムで、より総合的なMMAファイターとして初来日を果たす。そんなキム・ウンソンをP-boyジムでキャッチし、上田戦に向けての心境を尋ねた。
クォン・ウォンイル監督の指導を受ける限り、自分はもっと強くなれると
――3週間後に初めて日本で戦います(※取材は2日に行われた)。今の調子はいかがですか。
「自分はMMAで戦うようになって以来、コンディションが悪かったことがないです。今も絶好調です。日本で最高の試合をします」
――キャリア4連勝から連敗、このタイミングで日本で戦うことになりました。
「過去2試合も負けるとは全く想像していなかったです。まさかの敗北でした。あの負けを払拭できるような勝利を手にできるよう準備をしています」
――2024年10月、RING Cで國頭武選手と戦った試合を現地で取材させてもらったのですが、レスリングで培ったフィジカルをそのまま打撃に生かしてMMAを戦っているように見えました。
「自分は国家代表のレスラーでした。でも打撃が好きで、MMAではずっと打撃で戦ってきました。ただ、2度敗北を喫したことで、ストライカーを相手に自分の打撃は十分でないと気づきました。しっかりとした打撃を使いたいと思い、クォン・ウォイル監督のP-Boyジムに移籍をしたんです。
自分に負けた選手達には失礼ですが、あのままで勝てる相手だったと思っています。でも、P-boyジムで練習するようになってから、自分より打撃が強い選手はいくらでもいると感じるようになりました。デビュー直後は考えが甘かったです。MMAファイターとして、勉強しないといけないことは凄く多いです」
――P-boyジムに移ってきたのは、いつですか。
「1カ月ほど前ですね。それまでに所属していたジム(K Wrestling Flow State)はレスリングの選手が運営しているジムだったので、練習はレスリングが中心でした。自分としても、MMAに順応できるよう練習をしていたつもりでしたが、スパーリングパートナーに打撃でもレスリングでも自分を脅かすような力の持ち主がいなかったので、攻められた時の対処ができていなかったです。
それがP-boyジムでクォン・ウォンイル監督とスパーリングをすると、過去に経験のない打撃の圧を感じました。ここの練習は全力とは言わないですが、9割方の力を入れてスパーリングが行われています。特にクォン・ウォンイル監督は当たりがきついです(笑)。他の選手もなかなか打ち込んでくるので、凄く良い練習ができていると思います。まだ1カ月ほどですが、クォン・ウォンイル監督の指導を受ける限り、自分はもっと強くなれるという自信を持つことができました」
――そもそも、なぜP-boyジムに移籍を考えたのでしょうか。ソウルには他にも多くジムがあるなかで。
「指導者であるクォン・ウォンイル監督が、自分と同じ階級のトップファイターだからです。そこを一番重要視していました。そして体験練習をさせてもらった時に、受けたプレッシャーが半端なくて。P-boyジムで練習していこうと決めました」
――打撃が強い選手が多い環境が、キム・ウンソン選手のテイクダウン能力をさらに伸ばしているということはないですか。
「実は自分がここにやってきた目的は、打撃の強化だけだったんです。でも、その打撃を被弾することで、打撃とテイクダウンを混ぜる動きが身についてきています。だから今回の試合も、打撃とテイクダウンのコンビネーションを見せることができると思います」
――キム・ウンソン選手はグレコローマンレスラーですが、フリースタイルの練習をすることもあったのでしょうか。
「自分はほぼグレコだけでした。トレーニング・パートナーがフリースタイル・レスラーの時は、フリースタイルをしたことも少しだけありましたけど、まずグレコのみでやってきました。逆にMMAを戦うようになって、ダブルレッグやシングルレッグという下へのテイクダウンを使うようになったぐらいです。
30歳の壁があることも知っていました。でもその壁をぶっ壊して、前に進もうと思っています
――そうなのですか!! ともあれP-boyジムで練習を始めて1カ月、今回の上田選手との試合ではどのようなファイトを見せたいと思っていますか。
「これまでより、冷静に戦いたいです。クニトウ選手とRING Cで試合をした時など、血の匂いを嗅ぎつけたピラニアのようにただひたすら暴力的に手を出していました。今回の試合は食材を調理しているかのような、冷静な試合運びを見せたいと思います」
――この試合を機に、どのようなキャリアを積んでいきたいと考えていますか。
「自分は30歳を過ぎて、MMAを始めました。もともと国際的な舞台で戦うには、30歳の壁があることも知っていました。でもその壁をぶっ壊して、前に進もうと思っています。日本でも他の国でも、大舞台で戦いたいです」
――では最後に日本のファンに一言お願いできないでしょうか。
「日本のファンの皆さんの好きな戦い方は、自分は分かっていないです。ただ自分はレスリング時代から韓日戦は強いんですよ。今回の試合で、キム・ウンソンがどのようなファイターなのか分かってもらえるきっかけになると嬉しいです」
■視聴方法(予定)
2月23日(月・祝)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
(※実況は第10試合より)
■Gladiator034対戦カード
<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
クォン・ヨンビン(韓国)
<バンタム級/5分3R>
上田祐起(日本)
キム・ウンソン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
國頭武(日本)
ナム・ヒョヌ(韓国)
<ライト級/5分2R>
徳野”一心”一馬(日本)
拳椰(日本)
<フライ級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
千葉琉偉(日本)
<フライ級/5分2R>
藤原浩太(日本)
マルザヘンペーソク(日本)
<フェザー級/5分2R>
原田康平(日本)
谷川渉(日本)
<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
梅永海世(日本)
<ストロー級/5分2R>
諸井友祐(日本)
木村旬志(日本)
<ヘビー級/5分2R>
松本洋平(日本)
田馬場貴裕(日本)
<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
小沼魁成(日本)
<ウェルター級/5分2R>
遠塚浩希(日本)
山本和貴(日本)
<フライ級/5分2R>
谷口隆元(日本)
石田聖人(日本)
<フェザー級/5分2R>
乾裕次郎(日本)
天野武徳(日本)
<フェザー級/5分2R>
田中惇平(日本)
畑村悟史(日本)
<NGF フライ級/5分1R>
中野銀仁(日本)
PANTHERBOYショウ(日本)
<NGF ライト級/5分1R>
前田塁(日本)
伊藤幸真(日本)
<NGF ライト級/5分1R>
廣岡武来安(日本)
小宮大翔(日本)
<NGF フェザー級/5分1R>
川内悠生(日本)
吉澤颯馬(日本)
















