【Gladiator034】日韓対抗戦=ヨンビンと対戦するズッキーニョス「仕留めることを目指して必死こきます」
【写真】2026年は明確にベルトに照準を定めているズッキーニョスだ(C)TAKUMI NAKAMURA
23日(月・祝)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator034では3階級の日韓対抗戦が組まれ、ライト級でチハヤフル・ズッキーニョスがクォン・ヨンビンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
ズッキーニョスにとって2025年はライト級転向やモンゴル遠征など変化の多い1年だった。転向初戦こそ黒星を喫したものの、それ以降はライト級仕様のスタイルを作り上げつつ、3連勝と勝ち星を積み重ねてきた。2026年は明確に小森真誉が保持するライト級王座に狙お定め、今年の初戦となるヨンビン戦をしっかりとクリアしてスタートダッシュを切りたい。
ライト級に階級を上げて、フェザー級時代と同じくらい減量していたら本末転倒
――ヅッキーニョス選手にとって2025年はどんな1年でしたか。
「去年はライト級に階級を上げて、自分にとって新しいスタートという感じで始まって、1戦目は負けてしまったんですけど、その後は一応3連勝という形で、だんだんとライト級にも馴染んできたかなと思います。今年はさらに飛躍したいなと思います」
――転向初戦の岩倉優輝戦は判定負けでしたが、フィジカル差を感じる試合だったのでしょうか。
「相手が大きくなったこともありますけど、それよりも自分が体を大きくしたり、フィジカルを上げたりすることに躍起になって、力んでしまいましたね。それで自分本来の戦い方ができなかったことがよくなかったと思います」
――それ以降は3連勝を収めていますが、どういった部分で変化があったのでしょうか。
「ライト級で大きい選手だったら普段90キロ近い選手もいると思うんですけど、相手に合わせて自分も体を大きくして、減量幅も大きくする……フィジカルで勝とうとは思っていませんでしたが、転向当初は自分と相手を比較して、そこでも自分が優位に立たないといけないと思っていました。それが最近は自分は自分、自分のベストパフォーマンスを出すことが出来たらいい結果がついてくるという考えになってきて、余計な力が抜けてきた感じです」
――ライト級に合わせて体重を増やすのではなく、いかにいい状態で自分をぶつけるかにフォーカスするようになったわけですね。
「そうですね。元々フェザー級は減量がキツくて適正体重じゃないと思ったから階級を上げたわけで、それでライト級でも体重を増やしてフェザー級時代と同じくらい減量していたら何も変わらないじゃないですか。それは本末転倒だということに気づきました」
――ウエイトトレーニングに割く時間もかなり減っているそうですね。
「全くやらないわけではないんですけど、自重(トレーニング)や実際に組んで体を作る方にシフトしていますね。それを基本にしつつ、ウエイトで足りないところの補強するイメージです。自分の体に合う合わないがあることを実感しているので、ウエイトは部分的に取り入れながら体作りをしていきたいと思っています」
――昨年6月にはモンゴル遠征でエンフトルガ・ガンボルドに一本勝ちしました。あの試合はどんな経験になりましたか。
「すごく行って良かったなと思います。まだモンゴルではMMA自体がそこまでメジャーではないと思うんですけど、これから盛り上げていこうという空気もあるし、現地の選手たちもキャリアはそこまでないけれどポテンシャルの高い選手はいて、自分もそういう相手と戦ったんです。競技的に洗練はされていないけど強みのある選手と戦ったことは大きかったですし、海外の団体に呼んでもらって現地にしばらく滞在して試合をする経験をして、こういう世界があるんだなと感じました」
――すでにモンゴルから強豪選手も出てきていますが、もっとどんどん強い選手が出てくる予感もしていますか。
「間違いなく、次の(強い)選手たちがゴロゴロ出てくるなというのは感じますね」
――中継を見ていてもイベントそのものがかなり大規模で驚きました。
「これから継続してあの規模でやっていくのかは分からないですが、現地のMMAの熱が上がっていて、MMAをやりたい選手もすごく増えてるみたいなんですよ。今は日本の方が競技人口も多いですし、歴史も長いですけど、いずれはいいライバルになるんじゃないかなと思っています」
ヨンビン選手が予想を超えることを期待しているし、そういう試合になった方が得るものが大きい
――直近の試合は9月に荒井銀二選手にスプリット判定勝利でしたが、あの試合の勝因はどこだったと思いますか。
「荒井選手はまだキャリアは浅いですけど、組みのバックボーンとしっかり倒す力があって、僕にとっては結構相性が良くない選手だったと思います。そこで勝てた要因としては、経験差といってしまうとそれまでなんですけど、3R制は彼にとって初めてで、きっと自分が1Rを取られて2R・3Rでリズムを掴んで盛り返した試合だったかな、と。クリーンなテイクダウンは取れなかったんですけど、それでも組みを混ぜつつ打撃で前に出て、僕は試合の後半は先手を取った方が絶対に有利だと思っていて、そこでなんとか上回ることが出来たかなと思っています」
――シチュエーション的には下から上がってきた荒井選手を迎え撃つ図式でしたが、どんなメンタルで戦っていたのですか。
「僕は対戦相手を選ばない方針で、選んだこともないんですけど、今回はキャリア的にはやっぱり美味しくない、勝っても大きく評価はされないけど、やられる可能性もある嫌な相手だなと思っていました。なので勝った時はホッとしましたね」
――そういった厳しい試合を乗り越えて、どんなものを得ることが出来ましたか。
「この試合を通して、打撃で向かい合う時間が長くて、今まであまりなかった展開の試合だったので、すごく大きな経験になりました。対戦相手のキャリア的なところで言っても、若くて勢いがある選手に対して経験で上回ることができるようになってきたんだなという実感は掴めましたね」
――対戦相手のクォン・ヨンビンの情報はどのくらい入っていますか。
「一応映像は1試合だけあったんですけど、それももう4年以上前のものだったんで、ほとんどどういう選手が分からないですね」
――相手の情報がない分、いかに自分を仕上げていいパフォーマンスを見せるかが重要になりますね。
「対策の立てようがないので(苦笑)、自分が磨いてきたことを相手にぶつける戦い方になると思います。あとは相手がどの程度レベルアップしているかですよね。4年あれば別人になっていると思いますし、こっちの予想の範囲であれば危なげなく勝てるかなと思いますし、予想を超えてきたら、それはそれで必死こいて戦うだけです。逆に僕は後者を期待していますね。思ったよりやるなっていう。そういう試合になってくれたら、僕にとっても得るものが大きいかなと思います」
チャンピオンの小森選手は安定した実力がある。自分がそこを超えられるかどうか
――今年はどんな目標を持って戦っていきたいと思っていますか。
「やっぱりグラジエイターのベルトですよね。僕はグラジエイターでデビューして、主戦場に戦ってきて、今回で20戦目になるんですけど、まだタイトルマッチを経験したことがないんですよ。そろそろタイトルマッチを経験したいですし、今のチャンピオンの小森(真誉)選手も本当にいい選手ですよね。派手さはないけれども実力があって、自分がそこを超えられるかどうか。今年こそ挑戦したいと思っています」
――チャンピオンの小森選手にはどんな印象を持っていますか。
「階級も違いましたし、グラジエイターに来るまでは意識する選手ではなかったんですけど、グラジエイターに来て階級を上げてベルトを取ってからは意識するようになりました。ロータス世田谷で猛者たちに揉まれてきた選手で、今は4連勝していて安定した強さがあると思います。そういう小森選手だからこそ是非やりたいです」
――今年は明確にベルトを狙いに行く、と。
「はい。年齢的にも、つい先日32歳になりまして、さすがにいい年齢だなと思うので、ここらで一つ目標を達成して、次の景色を見たいと思います」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。
「今回は本当に未知の選手を相手にするんですけど、僕はいつも通り、相手を仕留めることを目指して必死こきますし、相手が強ければ激闘になって面白い試合になると思います。いつも応援してくれている皆さんの声援が力になって、僕を奮い立たせてくれるので、是非とも応援よろしくお願いします」
■対戦カード
<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
クォン・ヨンビン(韓国)
<バンタム級/5分3R>
上田祐起(日本)
キム・ウンソン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
國頭武(日本)
ナム・ヒョヌ(韓国)
<ライト級/5分2R>
徳野”一心”一馬(日本)
拳椰(日本)
<フライ級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
千葉琉偉(日本)
<フライ級/5分2R>
藤原浩太(日本)
マルザヘンペーソク(日本)
<フェザー級/5分2R>
原田康平(日本)
谷川渉(日本)
<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
梅永海世(日本)
<ストロー級/5分2R>
諸井友祐(日本)
木村旬志(日本)
<ヘビー級/5分2R>
松本洋平(日本)
田馬場貴裕(日本)
<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
小沼魁成(日本)
<ウェルター級/5分2R>
遠塚浩希(日本)
山本和貴(日本)
<フライ級/5分2R>
谷口隆元(日本)
石田聖人(日本)
<フェザー級/5分2R>
乾裕次郎(日本)
天野武徳(日本)
<フェザー級/5分2R>
田中惇平(日本)
畑村悟史(日本)
<NGF フライ級/5分1R>
中野銀仁(日本)
PANTHERBOYショウ(日本)
<NGF ライト級/5分1R>
前田塁(日本)
伊藤幸真(日本)
<NGF ライト級/5分1R>
廣岡武来安(日本)
小宮大翔(日本)
<NGF フェザー級/5分1R>
川内悠生(日本)
吉澤颯馬(日本)










