【Lemino Shooto03】トーナメント初戦でシンバートルと激突、齋藤奨司「置きに行く試合はしない」
【写真】しっかり気持ちも切り替え、強豪シンバートル戦へ(C)SHOJIRO KAMEIKE
18日(水)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるLemino Shooto03。サバイバー・トーナメント準々決勝で齋藤奨司がシンバートル・バットエルデネと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
齋藤は2024年7月に藤井伸樹を判定で下し、修斗世界バンタム級王者に。その後、翌年のRoad to UFCにエントリーしたものの落選。昨年9月に正規王者として臨んだ、暫定王者・永井奏多との統一戦は大激闘の末に敗れている。そんな齋藤の復帰戦の相手は、なんとモンゴルのシンバートル――しかもLemino修斗が開催するサバイバー・トーナメントの初戦だ。海外強豪との対戦を希望していた齋藤は、このオファーに即答したという。「僕は置きに行く試合はしない」と語る齋藤の燃えたぎる熱い魂よ、届け。
10月末に1週間ほど沖縄へ行って、平良選手の合宿に参加してきました
――今回のサバイバー・トーナメントの話を聞いた時に、どのような印象を持ちましたか。
「試合が終わってすぐ、話を頂いたんですよ。僕の中でも『強い外国人選手と戦いたい』という気持ちは強くて、髙谷(裕之)さんにも伝えていました。そういう話をしていた時に頂いたオファーだったので、即答させてもらいました」
――「試合が終わって」というのは、前回の永井戦が終わった直後ということでしょうか。
「はい。永井戦が終わったあと、松根(良太TBJ代表)さんから髙谷さんに『1週間ほど(平良達郎の)スパーリングパートナーをお願いできませんか』という連絡があって。最初に聞いた時はビックリしましたけど、10月末に1週間ほど沖縄へ行って合宿に参加してきました。
その時に松根さんから、食事をしながらLemino修斗について聞かせてもらいました。ただ、その時点ではまだサバイバー・トーナメントの話はなかったです。正式なオファーは沖縄から戻ってきたあとでした」
――そうだったのですね。沖縄と平良選手の合宿はいかがでしたか。
「いやぁ~、最高ッスね(笑)」
――アハハハ。沖縄も、合宿も。
「最高ですよ。すごく良い環境だなって思いました。暖かいし、ソーキそばは美味いし(笑)。もともと沖縄は所縁のある場所なんです。大学ボクシング部の総監督が沖縄出身の方で、年に1回沖縄で2週間ぐらい合宿をやっていました。ボクシングの先輩も沖縄出身の方が多かったですしね」
――なるほど。話を戻すと、正式にサバイバー・トーナメントのオファーがあり、初戦の相手がシンバートルと聞いた時は?
「前から『強い』と思っていた選手なので、やり甲斐がある相手だなって思いました」
――前回の永井戦は大激闘の末に敗れ、ベルトも失いました。その試合内容と結果から、しばらく心の中に穴が空くといったようなことはなかったのですか。
「……試合の内容自体は『自分がやりたいことをやりきった』という気持ちが強かったです。試合直後はしばらく休もうかとも考えましたけど、やっぱり数日経ったら悔しい気持ちが沸いてきて(笑)。その頃に沖縄合宿のお話を頂いたので、『これは行くしかない!』と思ってすぐ気持ちは切り替わりましたね」
――改めて永井戦の内容と結果については、どのように考えていますか。
「準備してきたものは出せたものもあったし、出せていない部分もありました。先ほども言ったとおり、やりきった気持ちはあります。でも『もっとこうしておけば、ああしておけば……』という悔しい気持ちもあって――あの日は僕の日じゃなかったです」
――どういった点について「もっとこうしておけば……」と感じたのでしょうか。
「例えば――ひとつは、想像していたよりも自分の打撃が当たっていたんです。それで自分も欲をかいてしまいました。もっとケージを大きく使うこともできたのに、自分の打撃が当たっていたがゆえに打撃一辺倒になってしまった。それと永井選手は思っていたより打たれ強くて、フレッシュさも感じました」
自分は攻めている時のほうが強い。まさに『攻撃は最大の防御なり』で
――ベルトを失ったあとは、どのようなキャリアプランを考えていたのでしょうか。昨年に続いて今年もRTU出場を目指すのかどうか……。
「もともとRTUに出場するために外国人選手を戦いたい、と思っていたんです。強い海外選手に勝ったほうが評価されるとも聞いていて。だけどRTUの選考に落ちてしまった。それでも外国人選手と対戦したいけど、ベルトを巻いているので防衛戦もしないといけない。そのタイミングで(永井戦の)オファーを頂いたので、受けることにしました。
またRTUを目指すために永井戦は絶対に落とせない試合でした。でも負けてしまったので、ちょっと悩んでいたところはありますね。年齢的にも若くないし、試合のフィニッシュも少なくて」
――フィニッシュが少ない……いまだに風間敏臣戦のヒザ蹴りが記憶に残っているのか、そこまでの印象がなかったです。特に齋藤選手の場合は判定決着になった試合でも、攻め続けている印象が強くて。
「アハハハ、ありがとうございます。僕は相手を選ばず、『強い選手と戦わせてください』と言ってきました。修斗バンタム級は激戦区だと思うし、そこでベルトを獲りに行くとなったら、強い相手と戦わないといけない。だから常に自分より上の選手と試合させてくださいとお願いしていて」
――それだけ勝ち星とフィニッシュ数を稼ぐための試合はしていない、と。
「そうですね。それはあると思います」
――現在はUFCもダメージ、フィニッシュを求めている。そのフィニッシュを増やすために練習内容を変えた面はありますか。
「それこそ前回の統一戦も目標はフィニッシュだったんですよ。相手もそうだと思いますけど、僕も5R決着は頭になくて。フィニッシュを目指して練習にも落とし込んでいました。自分の得意な部分は打撃なので、打撃で削っていく。スタンドの打撃もそうですし、グラウンドになっても削る。常に『削る』ということは練習から意識しています」
――そうなると自身のリスクも高まっていく。そのリスクをどう抑えていくのかも今後のカギとなるでしょう。
「でも格闘技って『やるか、やられるか』じゃないですか。リスクを背負わなかったら、そもそも格闘技なんてできないです。リスクを避けて通っていたらフィニッシュに近づかないですし」
――最近のUFCでも『攻撃は最大の防御』というのか、リスクを抑えるために自分が攻め続ける試合も増えているように感じます。
「あぁ、そうッスよね。それは僕も意識しています。これはMMAだか、というわけではなくて。ボクシングを始めた頃から『自分は攻めている時のほうが強い』と感じているんですよ。攻めていればリズムに乗ることもできるし、まさに『攻撃は最大の防御なり』で。それが自分のスタイルだと意識しています」
特別何かをやってきたというより、やるべきことをやってきた
――そんななか髙谷代表が1月のPOUNDOUTの前に、MMAPLANETのインタビューで「奨司はもともと今大会に出ると言っていたのですが、Lemino修斗から良い試合のオファーがあったので『この試合の方が良いだろう』と」と語っていました。
「そうなんですよ。最初は『POUNDOUTで外国人選手と』っていう話をしていました。自分も今後は海外でも戦っていきたいし、そのために海外の選手と肌を合わせておきたくて。そんななかでLemino修斗のオファーを頂いて、髙谷さんも『Lemino修斗のほうが良いんじゃないか』と快く背中を押してくれました。
やっぱり髙谷さんってカッコいいんですよね。『俺も現役の時は自分がやりたい試合をやっていた。今の選手にもそうしてほしい』と日頃から言ってくれています。そんなに多くは語らないけど、背中で語るタイプという感じで――カッコいいです」
――では「漢・髙谷裕之の弟子」として、シンバートルの印象を教えてください。
「フィジカルと極めが強いですよね。あとは若いし負けていないから、勢いがあるという印象です。野瀬戦もフィニッシュが速かったじゃないですか。どの体勢からでも隙があれば極める。それだけフィニッシュを意識して戦っているのだろうし、その意識があるから試合内容と結果にも繋がっているんじゃないかと思います」
――なるほど。他にもオルニド×野瀬戦など組まれていますが、他のトーナメント出場選手は意識しますか。
「あまり他の選手の試合を視たことがないので、何とも言えないです。それよりも絶対にトーナメントを勝ち上がってくる選手と初戦で組まれたので、それが嬉しいですよね。決勝まで上がって……というよりは、一発目から良い相手と対戦できるのは最高のシチュエーションだと思います。だから他の選手のことは考えていなくて。トーナメントではありますけど、この試合に勝たないと進めないし。まずここで勝つことが一番大事だと思っています」
――対して自身はシンバートル戦に向けて、どのような点を強化してきましたか。
「自分の得意なところを出すための重要な部分は、常に強化しています。たとえば打撃の試合がしたいならテイクダウンされないこと、寝技の対処ができること――それって当たり前のことですけど、当たり前のことこそ毎日の練習に落とし込まなきゃいけなくて。だから特別何かをやってきたというより、やるべきことをやってきたという感じです。
そのうえで僕は絶対に置きに行く試合はしないし、相手もそうだと思います。真っ向勝負の試合を楽しみにしていてください」
■視聴方法(予定)
2月18日(水)
午後6時~ Lemino
■Lemino Shooto03対戦カード
<バンタム級サバイバーTリバイバル2026準々決勝/5分3R>
シンバートル バットエルデネ(日本)
齋藤奨司(日本)
<バンタム級サバイバーTリバイバル2026準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ジョン オルニド(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
シヴァエフ(日本)
後藤亮(日本)
<バンタム級サバイバーTリバイバル2026準々決勝/5分3R>
青井心ニ(日本)
内田タケル(日本)
<フェザー級/5分3R>
TOMA(日本)
堀江耐志(日本)
<バンタム級/5分2R>
宮城友一(日本)
松下祐介(日本)
<トライアウト・フライ級/3分2R>
井上颯人(日本)
小祝歩夢(日本)
<ジュニア修斗50キロ契約/4分1R>
湯浅リンク(日本)
山下楓人(日本)

















