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【Shooto2024#05】TDを仕掛け続けた藤井×打撃で削った齋藤、スプリット判定で齋藤が勝利

【写真】テイクダウンされても齋藤はガードからヒジを入れるなど、組み際の攻防で必ず打撃を入れていった(C)MATSUNAO KOKUBO

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
齋藤奨司(日本)
Def.2-1:50-45.48-47.46-49.
藤井伸樹(日本)

齋藤がジャブとインロー、右ストレートを当てる。藤井が右ストレートを返すと、齋藤がジャブと左ミドルを細かく当てる。藤井が齋藤のジャブに合わせて、齋藤の左足にシングルレッグに入って齋藤に尻餅をつかせる。藤井は齋藤の左足を両足で挟んで伸ばしつつ、正対してボディロックで齋藤を寝かせようとする。齋藤は尻餅をついた状態でケージに背中を預け、藤井の肩甲骨にヒジを落とす。

藤井は齋藤の両足を引っこ抜きつつ、自分の両足で齋藤の両足を束ねてアッパーを入れる。齋藤が足を抜いて立ち上がると、態勢を入れ替えてヒザ蹴り。距離が離れると齋藤が右ストレート、藤井が左ミドルを蹴る。さらに齋藤は藤井の右に右のカウンターを合わせ、ボディにもパンチを散らす。

2R、齋藤はジャブを顔とボディに打ち分け、右ストレートをにつなげる。藤井もジャブを返し、ジャブと組みのフェイントも見せつつ、齋藤の左足にシングルレッグに入って齋藤をケージまで押し込む。藤井は右腕を差す形からボディロックで組んで、左足をかけてバックを狙う。齋藤は内股のような投げから距離を取る。

試合がスタンドに戻ると齋藤はジャブを細かく当てて右ストレート、左ボディにつなげる。藤井はダブルレッグに入って齋藤に尻餅をつかせ、齋藤の左足を両足で挟み、右腕を深く差してケージに押し付ける。ここから細かくパンチを当て、齋藤が立ち上がると四つ組みから後方に倒す。齋藤がケージに体を預けて立ち上がろうとすると、藤井はダブルレッグに入って。再び齋藤の左足を両足で挟んで寝かせつつ、斎藤が立ち上がったところでラウンド終了となった。

3R、齋藤が鋭いワンツー、藤井も右ストレートを返す。齋藤は細かいジャブから左ボディにつなげ、藤井はダブルレッグでケージに押し込む。藤井は齋藤の左足を足にでひっかけながら、齋藤の体を振ってテイクダウンを狙う。齋藤がケージに体を預けると、藤井はダブルレッグに入り、齋藤が両足を広げて踏ん張ると、藤井は齋藤の左右の足にシングルレッグに入り、齋藤はそれを切って離れる。

齋藤はジャブから右のボディストレート、藤井もジャブを返す。齋藤はそのジャブに右をかぶせ、再びジャブで距離を取る。藤井は右ストレートで齋藤を追いかけ、斎藤は右のヒザ蹴りを狙う。ここで藤井がシングルレッグに入って、斎藤をテイクダウンし、斎藤の背中をマットにつけさせる。齋藤がケージに身体を預けて立ち上がろうとすると、藤井は齋藤の左足を両足で挟んでコントロールする。足を抜いて立ち上がった齋藤は首相撲からヒザ蹴りを突き刺す。

4R、ジャブの差し合いから、齋藤が右をかぶせる。齋藤は右をボディに振るが、藤井がシングルレッグに入ってテイクダウンを奪う。齋藤はガードポジションからヒジを連打し、ケージまで移動して体を預けて立ち上がる。藤井は右腕を深く差してボディロックし、後方に倒してテイクダウンする。齋藤も必死にケージまで移動して寝かされない。

藤井はダブルレッグから引っこ抜くようにテイクダウンし、齋藤の右足を両足でフックする。ここから藤井は齋藤の左足も一緒に両足フックして固定し、細かくパンチを入れる。齋藤も必死に距離を取ろうとするが、藤井は組み続ける。齋藤は肩甲骨にヒジを落とし、藤井もボディと顔にアッパーを細かく当てる。最後は齋藤が立ち上がったところでラウンド終了となった。

5R、齋藤がジャブを顔とボディに打ち分け、藤井のジャブに右をかぶせ、右アッパーを狙う。藤井は齋藤の左足にシングルレッグに入ってテイクダウンしてバックへ。齋藤は両足をフックさせずに前に落とすようにして奪取する。距離が離れると藤井はすぐにシングルレッグに入って、スタンドでバックを狙う。半身になって踏ん張る齋藤だが、藤井が後方にテイクダウンしてトップキープする。

齋藤はガードポジションからヒジを連打し、藤井も齋藤の上体を寝かせて鉄槌を落とす。藤井は腰を上げてパスガードを狙いつつ、齋藤がケージまで移動して体をケージに預ける。藤井は齋藤はの左足を両足で挟んで、右腕を深く差して齋藤をケージに押し込んで左手でパンチを入れる。

ここでレフェリーがブレイクを命じる。再開後、齋藤はがワンツーと右フック。藤井もジャブから右ストレートを返すが、左から右と連打をまとめる。藤井も前後にステップしてジャブを当てて、右と右で打ち合う。最後は齋藤が右を当てたところで試合終了。判定は49-46(藤井)、50-45(齋藤)、48-47(斎藤)と大きく票が割れ、齋藤に軍配が上がった。

試合後、齋藤は「怪我で1年くらい格闘技ができなくて、藤井選手と頭の中で1年くらい戦っていました。下馬評は不利だったと思うんですけど、自分と仲間を信じて頑張ってきました。これからも自分と仲間を信じて上に行くんでよろしくお願いします」と語り、周囲への感謝の言葉を述べた。


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