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【DEEP JEWELS52】伊澤星花チャンレジ一期生=竹林エル「圧倒して勝つ」&岡美紀「成長した姿を見せて」

【写真】竹林はプロMMAとしては9戦目、岡は2戦目。揃って伊澤星花チャレンジ一期生として2戦目を迎える (C)MMAPLANET

23日(月・祝)、東京都港区ニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS 52に伊澤星花チャレンジの竹林エルと岡美紀が出場。竹林は海咲イルカ、岡は横瀬友愛と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

RIZIN女子スーパーアトム級王者・伊澤星花が選手発掘&育成を目的としたプロジェクト=伊澤星花チャレンジ。その一期生となる竹林と岡は、昨年11月のDEEP JEWELS 51に揃って出場し、勝利を収めた。2人は練習だけでなく生活も共にし、伊澤の背中を追いかけている。他の選手とは違う環境で己を磨いている2人に話を訊いた。


「的確なアドバイスをくれるので、自分でもテーマを持って練習することができます」(岡)
「星花さんのアドバイスは的確で本当に分かりやすいです」(竹林)

――伊澤星花選手がスタートした選手育成企画「伊澤星花チャレンジ」の一期生としてDEEP JEWELSに参戦している竹林エル選手と岡美紀選手です。企画がスタートして約半年ですが、改めてこの企画に参加した理由を聞かせていただけますか。

竹林 私は地元(福井)でMMAをやっていたのですが、幾つか練習場所を回っていて、一か所で打撃、寝技、MMAの練習をやりたいと思っていたんですね。それで上京を考えていた時に試合で顎を骨折してしまい、約1年ほど試合ができなかったんです。怪我で上京するタイミングを失っていたら、伊澤星花チャレンジのことを知って「これだ!」と思ってエントリーしました。私は実家が好きで家族と離れたくなかったし、怪我をしている間はなるべく家族も格闘技のことには触れてなかったんですけど、私が伊澤星花チャレンジのことを話したら「めっちゃいいじゃん!」みたいな感じで背中を押してくれました。

 私はもともと柔道をやっていて、高校時代に少し結果を残せたのですが、大学はなあなあで続けているような状態だったんですね。柔道は大学で区切りをつけて、普通に社会人として働いていたのですが、柔道を中途半端な形で終わらせたことに心残りだったんです。しかも仕事も特に必死に頑張るわけではなく、つまらない人生やなと思っていて。それでフィットネス目的でキックボクシングを始めたら、試合に出てみないかという話になって、それだったら柔道を活かせる方がいいと思ってMMAの練習場所を探していたんです。その時に伊澤星花チャレンジの話を聞いて、これに参加出来たら格闘技だけのことを考えて生活出来ると思って応募しました。

――竹林選手はMMA出身、岡選手はこの企画をきっかけに柔道からMMAに転向したというキャリアを積んできました。日々の練習ではどのようなことを感じていますか。

竹林 以前は考えて練習することが少なくて、なんとなくスパーリングして、なんとなく練習している感じでした。例えばストレートが当たっても「当たった」と思うだけで、なんで当たったかまでは考えることがなかたんです。でも星花さんからは「なんでストレートが当たったかを考えたり、どうやってストレートが当たるかの組み立てを考えたり…考えてスパーリングしないと意味がないよ」と言われるんですね。それで寝技でも打撃でも考えて練習するようになりました。

 私はMMA自体の練習が初めてだったので、MMAの技術やテクニックがすごくて、今は新しい技を日々覚えている状態です。もちろん柔道時代も考えて練習することはあったのですが、星花さんからは練習内容や組み立てのことも色々と言ってくれて、一回一回の練習をものすごく考えるようになりました。また星花さんは練習中に「こことここが出来ていない」と的確なアドバイスをくれるので、自分でもテーマを持って練習することができます。

竹林 練習していて何か上手くいかないなと思っている時に、星花さんが「ここが良くないからだよ」と言われて、そこを意識してやってみると、いい方向に変わるんですよね。星花さんのアドバイスは的確で本当に分かりやすいです。

――今は2人で共同生活をしながら練習されているんですよね。

竹林 はい。私は今まで実家で生活していたので、時間になったらご飯が出てくるし、冷蔵庫を開ければ何でもある状態だったんです。今は美紀ちゃんと2人で生活をしていて、食べるものも自分で買い出しに行って、練習の合間に食事を作り置きして…とか。生活面からガラリと変わりましたね。

 私は1人暮らし自体の経験はあったんですけど、練習量がめちゃくちゃ多いなと思いました。柔道時代よりも練習していると思いますし、今は朝・夜の2回練習が基本で、たまに昼も練習するという感じで、全然今の方が練習しています。

竹林 結構私はうわべで人と付き合っちゃうというか、人と2人きりになると気まずい感じになることが多いんですけど、美紀ちゃんとは初日からそういう気まずさがなかったんですよね。

 私も(笑)。最初から仲が良かったよね?

竹林 はじめましての時に少し緊張したくらい(笑)。

――そこでギクシャクすると練習にも影響が出ると思うので、生活面で馬が合ったのはよかったですね。

 練習中もお互い「ここはこうした方がいいと思う」と言い合える仲なんです。

竹林 もし仲が悪かったら、そういう言葉をかけてないと思うんですけど、美紀ちゃんにはそういう悪い感情がないので一緒に強くなれるいい関係を作ることが出来ていると思います。

――今お2人は伊澤選手のもとでMMAを学んでいるわけですが、伊澤選手はどのような指導者ですか。

竹林 さっきも少し話しましたが、本当に教えるのが上手いです。星花さんからアドバイスを受けて、たまに理解が追いつかない時もあるんですけど、そうなったら表現を変えたり、例えを出したり、違う角度から指導してくれるんですね。本当に学校の先生に教えてもらっているような感覚です。で、練習以外では「あのアイス食べた?」とか普通の会話もしてくれるので、楽しく接してもらっています。

 星花さんは明るく話をしてくれて、それが印象的でしたね。私の柔道時代はザ・体育会系みたいな厳しい指導ばかりだったので(苦笑)。練習が緩いということではなく、楽しく・明るく練習してもちゃんと強くなれるんだなと思いました。

――選手としての伊澤選手を間近で見ていてどんな刺激を受けていますか。

竹林 考えて練習する・組み立てを意識して練習するところが本当にすごいですね。

 見ていて「ここまで考えているんだ!」と驚きます。

竹林 あとは練習量ですね。この企画がスタートした時、私たちは二部練やるだけでヘロヘロになっていたんですけど、星花さんはその間にJTTに行って練習したり、ジムで指導もするんですよ。

 しかも練習以外の空き時間でもYouTubeの編集をしていたり、いつ休んでるんだろう?と思うくらい練習もするし、ずっと動いてるんですよ。RIZINでチャンピオンになったり、日本一になる選手はこのくらいやらなきゃいけないんだなと思います。

――お2人は昨年11月のDEEP JEWELS51で同じ日に試合をしていますが、それぞれ岡選手は堀井かりん選手を相手に。竹林選手はサラ選手から判定勝ちしました。前回の試合を振り返っていただけますか。

 私は前回がデビュー戦だったんですけど、脱水症状で体調が悪かったこともあり、練習でやったことが全然試合では出せなかったですね。極めにいくチャンスもあったんですけど、ずっと抑え込んだままになってしまいました。課題がたくさん見つかったので、そこを修正できるように練習を続けてきました。

竹林 私は試合2週間くらい前の練習でタックルも全部切られるし、全然テイクダウンも取れなくて絶不調だったんですよ。それですごく試合前は不安だったんですけど、いざ試合が始まったら冷静にセコンドの声もしっかり聞こえて、自分がやりたい感じで動けました。今までの中で一番やっていて楽しかった試合ですね。

――伊澤星花チャレンジ一期生の最初の試合ということでプレッシャーはなかったですか。

竹林 もちろんありましたけど、私たちよりも星花さんやCOROさんの方がプレッシャーがあったと思います。私たちを勝たせなきゃいけないので。

 私たちも絶対に勝たなきゃという気持ちで戦いましたし、私たち以上に星花さんとCOROさんがホッとしたと思いますね。

――さてお2人は2月のDEEP JEWELS52で試合を控えています。それぞれ対戦相手の印象を聞かせてもらえますか。

竹林 打撃も寝技も器用に出来る選手という印象です。

 相手は多分パンチでガンガン来て、しつこく組みついて来るタイプかなと思います。

――それを踏まえてどのような試合をして勝ちたいですか。

竹林 私は打撃でも寝技でもどちらになっても負ける要素がないぐらいの練習をしているので、それを試合で出したいと思います。

 前回見つかった課題を克服したところを見せたいです。デビュー戦よりも大分成長し、使える技も増えていると思うので、それを試合で出せたらいいなと思います。

――今年最初の試合なりますが、2026年で達成したいことなどは?

竹林 私はプロになって判定勝ちしかしたことがないので、打撃でも寝技でもフィニッシュして勝てるようになりたいです。次の試合は圧倒して勝つので注目してください。

 私はまだデビューしたばかりなので目の前の試合にしっかり勝つこと。そのまま勝ち進んでいきたいです。私は次の試合では成長した姿を見せて勝ちたいと思います。

■視聴方法(予定)
2月23日(月・祝)
17時05分~U-NEXT、DEEP/DEEP JEWELS YouTubeチャンネル メンバーシップ


■DEEP JEWELS52 対戦カード

<DEEP JEWELSバンタム級王座決定戦/5分3R>
百湖(日本)
樹季(日本)

<ストロー級/5分3R>
万智(日本)
キム・ダンビ(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
竹林エル(日本)
海咲イルカ(日本)

<ストロー級/5分2R>
桐生祐子(日本)
堀井かりん(日本)

<ストロー級/5分2R>
横瀬友愛(日本)
岡美紀(日本)

<キック ストロー級/2分2R>
坂本瑠華(日本)
ダイナマイト♡ユラ(日本)

<49キロ契約/5分2R>
横瀬美久(日本)
渡邊花美(日本)

<キック 50キロ契約/2分2R>
島村優花(日本)
中澤諒香(日本)

<アマチュア 49キロ契約/3分2R>
山吹マリン(日本)
村井成美(日本)

<アマチュア ストロー級/3分2R>
あきぴ(日本)
ちゃんりな(日本)

<アマチュア ストロー級/3分2R>
谷山心優(日本)
村松美直(日本)

<アマチュア 50キロ契約/3分2R>
せりな(日本)
山岸佳音(日本)

<アマチュア フライ級/3分2R>
たから(日本)
田川真帆(日本)

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