【RISE196】約2年4カ月ぶりの王座戦で棚澤大空と対戦。松本天志「自分の集大成を目に焼き付けてほしい」
【写真】2023年10月以来のタイトルマッチに臨む松本。あの時にベルトを巻けなかった悔しさをぶつける時が来た(C)RISE
23日(月・祝)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるRISE196。メインイベントの第4代RISEフライ級(51.5キロ)王座決定戦で松本天志が棚澤大空と対戦する。
Text by Takumi Nakamura
那須川龍心の王座返上により、昨年11月からスタートした第4代RISEフライ級王座決定トーナメント。松本は準決勝で塚本望夢を判定で下して決勝まで駒を進めた。2023年10月に一度タイトルマッチを経験し、ベルトを目の前で逃す悔しさを経験している松本は「ここまでやってきた自分の集大成を試合当日しっかり目に焼き付けてほしい」と語った。
絶対勝つより絶対負けないという気持ちで臨んだ方が、いい方向に戦い方に出る
――棚澤選手との第4代RISEフライ級王座決定戦が迫ってきました。まずは2025年を振り返っていただけますか。
「一発目で決まっていた数島(大陸)戦にしっかり勝って順調に行きたかったんですけど、負けてしまって。また一からやり直しだと思っていたら(那須川)龍心くんがベルトを返上して王座決定トーナメントの流れになって、そのチャンスを掴んであと一つまで来たなって感じですね」
――数島戦の敗戦は松本選手にとっても大きなものでしたか。
「すごく大きかったですね。あそこで勝っていればタイトルマッチの可能性もあったので、めちゃくちゃ気合いも入っていたし、自信もあったんです。そこを落としてしまったので、ものすごく悔しかったです。ただ本当に練習もやりきって臨んだ試合だったんで、負けた後はまた頑張って続けるしかないなと思いました」
――あの時点でやれることはすべてやりきって戦った、と。そのうえであと一歩何が足りなかったと自己分析していますか。
「やっぱり1Rにドーン!とくらって2回ダウンを取られてしまって、そこで流れが全部崩れたなというのはありますね。RISEルールは基本的に3Rしかないので、そこで1Rに2回もダウンを取られてしまうと、そのあとは作戦どうこうより行くしかない、行かないと勝てない試合になってしまって。打ち合ってぶっ倒すしかないみたいな試合になってしまったかなと思います」
――ダウンを取られた時点で腹を括って戦っていた、と。
「その中でも練習で『これが当たる!』という技があって、2Rからはしっかり出せてはいたんですけど、倒しきるまでは行けなかったです」
――数島戦のあとは6月に平山裕翔選手、11月の王座決定トーナメント・一回戦で塚本望夢選手に判定勝利を収めています。どういった部分を意識して練習していたのですか。
「僕は試合になると絶対に勝ちたいという気持ちが出すぎて、1Rからめっちゃ前に出て…みたいな感じのことが多いんですね。なので次の平山戦では、逆に負けないように戦うことを意識したんです。そうすると気持ちの持ちようが変わって、いつもより冷静に戦うことが出来たんです。僕の場合は絶対に勝つという気持ちで臨むよりは、絶対負けないという気持ちで臨んだ方が、いい方向に戦い方に出るんだなと思いました」
――いい意味で攻めすぎないことを覚えたわけですか。
「もしかしたらそれで少しつまらない試合にはなっちゃうかもしれませんが、今の自分が欲しいものは内容どうこうよりもベルトという形、チャンピオンという称号なので、今は絶対に負けないという感じで戦うのが1番だと思っています」
――松本選手のファイトスタイル的には攻めすぎないぐらいの方がちょうどいいバランスかもしれませんね。
「そうですね。行きすぎず行かなすぎず、しっかり削って組み立てて戦うというか。レッツゴー!みたいな感じではなくて削って削って戦おうという感じです」
――そうした反省点は塚本戦で活かすことはできましたか。
「そうですね。数島戦の反省は平山戦でも活きたし、数島戦・平山戦の反省は塚本戦に活きたと思います。やはり試合をやるごとに反省点があるし、それを直すことでどんどんプラスが増えて強くなっていくと思うので、試合で見つかった反省点は全部次の試合に繋がっていると思います」
過去のタイトルマッチの経験を無駄にしたくない
――今大会では王座決定トーナメントの決勝で棚澤選手と対戦することになりましたが、棚澤選手が勝ち上がってくることは予想していましたか。
「自分的には数島選手を予想していたので『棚澤選手が勝ってきたのか』と思いましたね」
――対戦相手として棚澤選手にはどんな印象を持っていますか。
「本当に怖いもの知らずの戦い方をしているなと思いました。1発もらっても3発やり返すくらいの気持ちで戦っていると思うし、すごく気持ちの強いファイターだと思いますね」
――棚澤選手は実際にプロ無敗ですし、自分が負けることは一切考えていないような思い切りの良さがある印象です。
「確かに俺が負けるわけねえだろみたいな戦い方をしていると思います」
――逆に松本選手は2023年10月に数島選手にタイトルマッチで敗れた経験もありますし、そういうものをすべてぶつけて戦いたいですか。
「そうですね。自分は1度タイトルマッチを経験しているのもありますし、やっぱり3Rと5Rでちょっと違ってくるんですよ。そこの経験は絶対に活かさないといけないなとは思います。あの経験を無駄にはしたくないです」
――試合前に想定していたよりも5Rは難しさがありましたか。
「あの試合は僕が1・2Rを取られているかドローぐらいの展開だったんです。だから3R以降はペースを上げて、ポイントを取り返そうと思って戦ったんですけど、相手は相手で僕の動きを読んでくるし、僕が(ペースを)上げるのと同じように相手も上げてくるんですよ。そういう感じで最初から最後まで相手優位のまま試合が終わったという感想がありました。そういった経験も活かして、今回はしっかり戦おうと思います」
――またベルトを巻けなかった悔しさも知っている松本選手としては、もう悔しい想いはしたくないですか。
「もちろんです。僕が初めてタイトルに挑戦したのが2年前なんですよ。今回の王座決定戦に辿りつくまで2年もかかったわけじゃないですか。RISEはそれだけ厳しい世界だし、もしここで負けて、またタイトルマッチに辿り着くまで2年かかると思うと、それはすごくしんどいです。だから絶対にここでベルトを獲って、他の選手よりも1つ上のステージで戦っていきたい、戦わないといけないと自分では思っています」
上京して環境を変えた方がチャンスがあると思った。それを掴むかどうかは自分次第
――今回は21歳の松本選手と18歳の棚澤選手、若い2人がメインイベントでタイトルを争うことになります。今のRISEは20代前半~10代の選手の活躍も目立ちますが、松本選手自身はそれをどう感じていますか。
「こうしてRISE旗揚げ23周年記念のメインを任せてもらえることはすごく光栄なことですし、ここで自分が締めてベルトを巻いて、RISEを引っ張っていく存在になりたいですし、みんなにそう思ってもらえるような試合をしたいなと思います」
――“若くても強い”という枠ではなく、自分たちがRISEの中心で、RISEを引っ張っていくんだというつもりですか。
「その気持ちはもちろんあります。僕は東京に来て2年くらい経つんですけど、上京して環境を変えたのもその方がチャンスがあるからだと思ったし、そのチャンスを掴むかどうかは自分次第ですが、環境を変えて成功しないと今後が不安になるというか。しっかり一つ一つ階段を上っていきたいです」
――今回も多くの人がこの試合に注目しています。どんな試合を見せたいですか。
「2度目のタイトルマッチになるんですけど、前回のような情けない試合は絶対にしません。それは約束できるし、ここまでやってきた自分の集大成を試合当日しっかり目に焼き付けてほしいです」
■視聴方法(予定)
2月23日(月・祝)
午後5時~ ABEMA










