【UFN267】Fury FC→直接UFC。ジョシュア・ヴァンの盟友アルデン・コリア「チャンピオンに続く男がいる」
【写真】コリアもまたウェルラウンダー。グラップリングの展開はジョシュア・ヴァンより多い (C)MMAPLANET
21日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターでUFN267「Strickland vs Hernandez」が開催される。同大会でご当地ファイターのアルデン・コリアが、オクタゴン2戦目を戦う。
Text by Manabu Takashima
キャリア11勝3敗。LFAで5勝2敗、Fury FCでは5勝1敗というレコードを持つコリアはコンテンダーシリーズに出場することなく、昨年9月のNOCHE UFCでUFCデビューンを果たし3RKO勝ちを収めた。
今のアメリカンファイターは、UFCまでのプロセスをどのように考えているのか。現UFC世界フライ級王者のトレーニング・パートナーとして、平良達郎の挑戦受ける可能性があるジョシュア・ヴァンの強さをどのように評価しているのか。
日本のMMAファンにとって、気になるフックをいくつかか持つコリアはルイス・グーロォ戦に向けて、自らを「世界で2番目にエキサイティングな試合ができる」と言い切った。
タカヤ・スズキはもう1試合勝てば、UFCと契約できるに違いない
――今、サウナにいるようですが……。
「そうなんだ、汗をかきに来ている」
――そんななかインタビューを受けてもらって、ありがとうございます。今週末、地元ヒューストンでルイス・グーロォと戦います。今の気持ちを教えてください。
「最高だね。家族や友人が、ホームクラウドに含まれているわけだから。自分の街で、皆のサポートを一身に背負って戦うことが楽しみでならない」
――日本では、まだまだアルデンのことを知っているファンは正直なところ少ないです。ただし、アルデンは日本のファンが気になるフックを何点か持っています。その前を伺う前に、なぜMMAを始めたのかを教えてもらえますか。
「俺はUFCのことも、プロファイターのことも知らずに育ったんだ。ただ自分の身を守るために、セルフディフェンスとしてファイトを習い始めた。いざ、MMAのトレーニングをやってみると最高に楽しかった。同時に俺はファイターになるために生まれてきたと思うようになった。俺の周りにはファイターたちが常にいて、自分が試合をすることも心の底からエンジョイするようになった。
これで金を稼いで、良い暮らしをする。そして、ファミリーに楽な生活を送らせてやりたいと思った。ブルーカラー・ワーカーになりたくなかったんだ。そのためにプロファイターになり、UFCを目指してやって来たんだよ」
――MMAは他のスポーツのように、どうすればUFCと契約できるのか絶対的なプラットフォームが存在しません。そのなかでアルデンはFury FCからLFAで戦い、またFuryに戻りフライ級王者になりました。そしてコンテンダーシリーズを経ずに、UFCとサインを果たしています。このキャリアの踏み方が、まず興味深い点です。
「俺も、もともとコンテンダーシリーズで戦う予定だったんだよ。コンテンダーシリーズまで2週間という時に、エドガー・チャイレスが怪我をしてNoche UFCで戦わないかというオファーがきた。準備期間も6週間に増え、俺はUFCと契約できた。
Fury FCもLFAも、俺にとって同じような舞台だ。両方ともUFCに繋がる場所で。LFAからは本当に多くのUFCファイターが生まれている。Furyも同じだ。LFAかFury、どちらかのベルトを獲ろうと思っていた。そういえば今のFury FCフライ級のベルトは日本人が持っているよね?」
――ハイ、鈴木崇矢選手ですね。
「タカヤ・スズキはもう1試合勝てば、UFCと契約できるに違いない。ここでベルトを獲り、1度か2度防衛をする。それがUFCに進む、チケットになる」
――コンテンダーシリーズに出場する必要はない?
「それはもうタイミング次第だ。誰かが怪我をして、代役のショートノーティスで契約できるか。もちろん、そうなればコンテンダーシリーズで戦う必要はない。とはいっても今ではコンテンダーシリーズが、一番UFCに進むことができる場所であることは絶対的な事実だよ。
でも、Furyのチャンピオンなら……、えっとUFCと契約するため……ゴメン、質問はなんだったけ。ちょっと、汗をかきすぎた……」
――急いでサウナを出てください!!
「いや、大丈夫だよ(笑)。UFCとダイレクトでサインできるのは、もうこれはタイミングでしかない。だからコンテンダーシリーズからUFCというのが、一般的なステップアップの仕方だよな」
――UFC Nocheはヒューストンから300キロ程度のサンアントニオで開催されました。本当にパーフェクトなタイミングでしたね。
「オファーを貰った時は、武者震いがしたよ。まだ寝ている時にマネージャーから電話があって、急遽UFCとサインできた。本当に体が震えたんだ」
――アンダードッグながら引き込んだアレッサンドロ・コスタをトップから攻め、3Rはハイキック後にパンチの猛攻でTKO勝ち。素晴らしい試合内容でした。
「試合内容は、俺自身も満足できた。アンダードッグで戦うことは、問題じゃない。とにかく家に金を持って帰ることができる。アンダードッグだろうが、フェイバリットだろうが金は入ってくる。でも、今回の試合はアンダードッグじゃない。UFCもファンも、俺がフィニッシュできる力があると、もう分かっている」
ずっとジョシュアとトレーニングしてきた。彼の一番の強さは、どのような状況にでも対応できること
――アルデンはUFC世界フライ王者ジョシュア・ヴァンのトレーニング・パートナーです。身内から見て、彼の強さはどこにあると思っていますか。
「俺はずっとジョシュアとトレーニングしてきた。彼の一番の強さは、どのような状況にでも対応できることだ。本当に頭が良いから、あれだけ爆発力があるのに無暗に爆発させずに冷静に相手の状況を見究めて戦うことができる。
何よりテイクダウン・ディフェンスに長けている。彼をテイクダウンすることは本当に難しい。何でも対応できるウェルラウンダーだけど一番の強み、能力の高さは対応力。ファイトIQの高さが、それを可能にしている。
パントージャ戦はラッキーとか言われているけど、本当にバカげた意見だよ。パントージャは白帯か、帯も巻いていない人間のようなミスをした。あんな風に片手で、テイクダウンを防ごうとするなんてありえない。腕を伸ばして、マットに掌をついてはいけない。最初に学ぶことだろう。あれをラッキーだと思いたいなら、そう思っていれば良い。
ジョシュアは5R戦う準備をしていたし、パントージャのハイキックを防いだ。そしてパントージャが白帯のようなミスをしたんだ。まぁ誰が何をいうが、今のチャンピオンはジョシュアだということだよ」
――今、日本ではフライ級タイトル戦線の注目度が非常に高くなっています。平良達郎選手と堀口恭司選手がトップ5にランクされているので。
「ジョシュアは彼らと戦うことになるだろう。ただし、負けないよ。チームメイトとして、ジョシュアが勝つという絶対的な自信を持っている。なんせ俺はジョシュアと一緒に練習し、常に最悪に厳しい状態にされているからね。毎日のように極められる。ジョシュアからサバイブできれば、UFCフライ級の誰と戦っても俺はサバイブできるだろうね。心の底から、ジョシュは彼らに勝てると自信をもって言えるよ」
――誰もがベルトを巻くことをゴールとしていると思います。アルデンはその目標が、チームメイトです。
「俺がトップ10、トップ5になった時もジョシュアはチャンピオンの座にいるはずだ。彼はチームメイトであり、家族だ。ジョシュアが俺を強くしてくれて、俺も彼が強くなるのに役立っている。
ただジョシュアと戦いたいとは思っていない。ジョシュはファミリーだ。家族の金を奪いたいとは、誰も思わないだろう。正直ジョシュアが『戦おう』と言っても、俺は『嫌だ』と答える。俺もふぁいたーだから、タイトルは欲しいけどね。
どういう風にこれからパズルが完成していくのかは分からないけど――現時点では互いに協力して、2人で強くなっていく。それが俺たちの関係で。俺がチャンピオンになるためにどうすれば良いのか。それはトップ15に入ってから、しっかりと考えたいと思う。何より今はルイスとの試合にフォーカスしているからね」
――では、そのルイス・グーロォの印象を教えてください。
「とてもタフで、好戦的なファイターだ。前に出て、圧を掛けてくるだろう。俺はああいうメキシカン・スタイルは嫌いなんだ。ヤツのあの手の戦いが通用したのは、UFC以前の試合だったからだ。それまでは無敗だったけど、UFCでは0勝2敗だ。判定負けとフィニッシュされている。UFCファイターは、常に進化しないといけない。同じような戦い方をしていると勝てない。俺はUFCの戦いに合わせて、ファイティングスタイルも変えた。試合が寝技の展開になるかどうかわからない。でも、最後は俺がフィニッシュすることは間違いない」
――ではアルデン自身、UFCデビュー戦と比較してどこが一番進化したと考えていますか。
「スタミナかな。前回の試合でも、全くスタミナには問題なかった。ただし、特別に心肺機能を高めるトレーニングをしていたわけじゃない。あの試合からは、徹底的にそこをコーチと鍛えてきた。もっと速いペースで、圧を掛け続けることができるようになった。俺は追い込まれることなく、ヤツを追い詰める」
――では地元のファンにどのような試合を見せたいと思っていますか。
「ヒューストンのファンに、まさにヒューストンにはチャンピオンに続く男がいることを知らせたい。ヒューストンのファンはいつだってバチバチのエキサイティングな試合を求めている。俺は世界で2番目にエキサイティングな試合を彼らに届ける。そのために土曜日は戦う」
■視聴方法(予定)
2月22日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC Fight Pass
午後6時45分~U-NEXT
■UFN267対戦カード
<ミドル級/5分5R>
ショーン・スティックランド(米国)
アンソニー・ヘルナンデス(メキシコ)
<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
ウロス・メディッチ(セルビア)
<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
メルキザエル・コスタ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)
アンテ・デリア(クロアチア)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイコブ・スミス(米国)
ジョザイア・ハレル(米国)
<ミドル級/5分3R>
ザック・リース(米国)
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
カルロス・レアル(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
オーデ・オズボーン(米国)
アリビ・イジリス(カザフスタン)
<フライ級/5分3R>
アルデン・コリア(米国)
ルイス・グーロォ(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コホノール(フランス)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
<ウェルター級/5分3R>
ラムズ・ブラヒメジ(米国)
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジャンポール・レバスノヤニ(ブラジル)
フィル・ロウ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ヤディエル・デルヴァリエ(キューバ)
ジョーダン・ラヴィット(米国)
<女子フライ級/5分3R>
カーリー・ジュディシー(米国)
ジュリアナ・ミラー(米国)















