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【UFC325】「決意、勤勉、規律、献身」ヴォルカノフスキーが微差の積み重ねで、ロピスに大差の判定勝ち

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46
ジエゴ・ロピス(ブラジル)

メン・アット・ワークの「ダウン・アンダー」を母国のファンが大合唱するなか、ケージインしたヴォルカノフスキーは左に回りながら左ローを蹴る。両者慎重な立ち上がりのなか、ヴォルカノフスキーがインローからダブルレッグを狙うが切られる。切ったタイミングで右を放ったロピスは、スイッチしつつ左の蹴りを繰り出す。ヴォルカノフスキーはスイッチするロピスに果敢に飛び込み、右を振るっていくがクリーンヒットはない。

ロピスは右ハイを狙い、右ストレートを伸ばす。かわしたヴォルカノフスキーがダブルレッグでケージにドライブし、ボディロックに捉える。ウィザーで耐えたロピスは、離れ際に右ロー。ヴォルカノフスキーは右を合わせ、フォローのジャブを当てた。ロピスが左ミドルを入れ、初回が終了した。

2R、右を振るって前に出たヴォルカノフスキー。リーチで有利なロピスは待ちの姿勢を崩さず、スイッチを交えながら蹴りを多用する。ワンツーで前に出たロピスが右を当て、カーフを続ける。さらにステップインして右アッパー。ヴォルカノフスキーも前に出てワンツーを放つが、すかさず圧をかけて打ち返すチャレンジャーに対し、チャンピオンが右を打ち込む。

打たれ強さで定評のあるロピスは、サウスポーから右&左のコンビで攻める。ヴォルカノフスキーは左フックを返す。残り40秒、ロピスがダブルレッグへ。ヴォルカノフスキーはギロチンから引き込むが頭が抜ける。スクランブルでバックを取ったロピスが、スタンドでRNCを狙ったところでラウンド終了を迎えた。

3R、両者、膠着状態で距離が詰まらない展開に笑顔を見せる。ロピスがステップインを2度ほど見せるも、当たったのは右カーフのみ。レンジコントロールができているヴォルカノフスキーが踏み込んで左を見せ、続いて組みに行く。ロピスはヒジを放って離れると、ワンツーで前に出る。右を当てたロピスに対し、ヴォルカノフスキーがスプロールされもダブルを続ける。離れてローのチャレンジャー、王者は左に右を合わせようとする。右を振って前に出たヴォルカノフスキーは、右をカウンターで当てられ前方にバランスを崩す。すぐに立ち上がったヴォルカノフスキーに右を当てたロピスは、ラウンドの最後に左ヒザを入れて確実にラウンドを取った。

4R、カーフから左リード、そして右を打ち込んだチャンピオン。ロピスはローに右フックを合わせようとする。やや距離が近くなり、ヴォルカノフスキーが右を打って前に出る。腹を蹴ったロピスは、左に回るヴォルカノフスキーに右を打っていく。ロピスのステップインに、カウンターのフックを合わせに行ったヴォルカノフスキーが、離れたロピスにジャブを入れる。右ローを蹴ったロピス、直後にヴォルカノフスキーが右をヒットさせる。

と、残り1分でヴォルカノフスキーの左ローがロピスの急所に当たり、試合が中断。30秒ほどで再開されると、ロピスの右ハイをヴォルカノフスキーがブロックする。左を当てて前に出たロピス。打ち合いにヴォルカノフスキーが応じると、挑戦者は間合いを外してハイキック――も空振りし、バランスを崩したラウンドが終わった。

最終回、両者がジャブを見せ、ロピスが左右の蹴りを繰り出す。打撃の間合いのなかで、ヴォルカノフスキーがダブルレッグへ。決まったと思われたが、ロピスがギロチンに取りスクランブルへ。ヴォルカノフスキーのジャブで、つんのめるような形になったロピスは直後にクリンチからテイクダウンを取られる。背中を預けて立ち上がったロピスは、胸を合わせると逆にボディロックにとり、小外掛けでテイクダウンからバックに回る。

ワンフックに暴れるヴォルカノフスキーは、ボディトライアングルをに取られた足を振りほどこうとする。ロピスは着地し、ダブルレッグへ。ケージを背にしたヴォルカノフスキーがエルボーを落とし、クリンチの展開から体を入れ替えてケージにロピスを押しこむ。小外をマットに手をついて防いだロピスのバックに回ったヴォルカノフスキーはハイクロッチに取ろうとするが、キムラで切り返される。ヴォルカノフスキーの前転にも腕十字をセットしたロピスは腕を抜かれて、逆マウントのように抑えられる。観客にアピールし立ち上がったヴォルカノフスキーは、足関節を振り払うとパウンドを連打してラウンドを締めた。

結果50-45をつけたジャッジが1人いる3-0で、ヴォルカノフスキーが王座防衛に成功。ジョセ・アルドを抜いてフェザー級王座最多防衛記録保持者となったチャンピオンは「シドニー、イエー!! 色々な事が起こっても、対処できる。それが本当のチャンピオンだ。決意、勤勉、規律、献身が正しい方向に導いてくれる。炎を燃やし続けるんだ」と話した。

「ヴォルカノフスキーはこの階級でベストファイターだ。ラウンド毎に色々と仕掛けてきた。競り合いのなかで一枚上手だった」と敗れたロピスは語った。


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