【Grachan80】小林大介の挑戦を受ける小田魁斗のRoad to RTU「前に進んでいるのに進んでいない」
【写真】悩んだ先、ケージの中に答はある (C)MMAPLANET
2月1日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan80で小林大介の挑戦を受けるGrachanライト級チャンピオン小田魁斗。
Text by Manabu Takashima
昨年5月に暫定王者から、王座を統一した小田はRoad to UFCを目指し、10月に中国のJCKで戦うことを決めた。しかしながらアイディン・トフタルベクに判定負けし、キャリア2敗となってしまった。8勝1敗と7勝2敗の印象は違うが、本当に強くなるために中国遠征は貴重な経験となった。
レコード的に大きな黒星となった小田が、再起戦に選んだのは自らが持つベルトの防衛戦だった。そして小林の強さを認めると同時に、堅実な勝利か魅せるファイトかという葛藤が1週間を切ってもある。そんな小田に中国遠征、今回の防衛戦について話を訊いた。
強い相手とどんどん戦って経験を積みたい
――日曜日に小林大介選手の挑戦を受ける小田選手です(※取材は28日に行われた)。まずRoad to UFCを狙って参戦したJCKで、アイディン・トフタルベクに判定負けを喫してしまいました。とはいえ、あの中国遠征は色々な経験ができたのではないでしょうか。
「試合だけでなく、試合までの過程でも色々な経験を積むことができました。まず福岡から上海へ行き、上海で飛行機を乗り継いで。さらに車で1時間。朝に福岡を出て、到着したのは夜の8時、9時でした」
――それはONE FFのバンコクより大変かもしれないですね。
「ついてからも、1週間ずっと雨で。途中、祝日があったのですが、その日は日本人は外に出てはいけないとか。自分がこれまで経験したタイとは、本当に違っていました。1週間、宿泊施設と会場の行き来だけで。ちょっとストレスを感じていました」
――食事面などは、いかがでしたか。
「そこも少し合わないというはありました(笑)。味付けが、ちょっと苦手で……。それと最後の水抜きも、サウナが使えなくて……」
――それは? アウェイの洗礼だったのでしょうか。
「いえ、そういうことではなくて。自分としてはまずは半身浴がしたいと思っていましたが、あらかじめバスタブがないことは分かっていて。でもサウナがあるということで、いつもは使わないけどサウナで落とそうと思っていました。それが、サウナが小さくて。多くの選手が使おうとしているから、もう入る余地がなかったです」
――なんとも……。
「仕方がないから、発汗サプリを飲んでサウナスーツを着て2時間ほど動くと結構落ちました。一旦休憩して、計量が始まる前に、もう一度動いて体重を落とした感じです」
――いつもと減量方法が違うことが、試合に影響を及ぼしたというのは?
「それはなかったと思います。体重は思っていた以上に、スッと落ちたので」
――初回はリードし、2Rにブレイクが掛かってリズムが崩れたのか直後に左を被弾しました。
「『ここまで早いか』とは思いました。肩固めをセットして、パス。そこからマウントに行くとか、一旦呼吸を整えて攻めようと思ったところでブレイクが掛かって。『マジか』と……」
――そこからはダメージか、スタミナロスか動きが落ちて。テイクダウンも取られるようになりました。ただ岩﨑代表がインタビューで「帰国後に血液検査で、ヘモグロビン値が非常に低い。貧血状態だった」と明かしていました。
「そこは言い訳っぽいので……。とにかく相手が強かったです。声援を武器にして、凄く乗ってきているようにも感じました」
――あの敗北後、どのようなキャリアの再構築を考えていましたか。
「もう負けてしまったので、強い相手とどんどん戦って経験を積みたいと思いました。焦っているわけではないのですが、僕も28歳とかなってスタイルを考えないといけないという風に考えるようになりました。
扇久保博正選手は38歳になっても強いけど、そこには巧さがある。僕はフィジカル頼りで、20代前半の時と比べると28歳になって体力が落ちていることを感じるんです。なら、そこを踏まえて柔軟になっていかないといけない。僕はMMAを始めるのが遅かったので、色々な経験を積まないといけない。そのために強い相手と戦いたいと思っていました」
――Grachan内で下から上がってきた選手の挑戦を受けるというのは、少し主旨が違うファイトとも捉えることができます。
「僕自身は12月には戦いたいと思っていました。ただ体調面を考えると、少し整える必要があった。それでどこの大会とではなく、2月に試合がしたいとは伝えていました。すると王座防衛期限もあり、ベルトを持っている以上は防衛をしないといけない。ここでしっかりと良い勝ち方をして、ステップアップにつなげたいです」
――小林選手は動きが柔軟で。小田選手のこれまでの戦い方と見ていると、その精度が想定以上だと怖い相手になるかと。
「背が高くてリーチが長い。打撃に特化しているとかでなく、ウェルラウンダーだと思います。それと所属ジムがALIVEなので、対策してくるだろうと。僕の中でALIVEはしっかりとしているジムという印象があって。ただ、僕がやることは変わらないです。
確かに動きが柔らかい。細かい対応も上手いです。ひょろ長い人ってガチっとした重さでなく、柔らかい。そこは頭に入れておかないといけないと思っています。楽な相手じゃない、強い選手です。だからスタミナ的にも厳しい試合になると思うので、柔軟に対応して戦おうと思います……。やっぱり強いから、不安は不安です(苦笑)。
でも、この先ステップアップをするには魅せる試合をしないといけない。プロの大会でメインですし。ただし、やっぱり僕は堅実なファイターで派手に戦うとかはないんです。それでも平良達郎選手なんて、丁寧な試合をしているのに魅せてフィニッシュができます。僕もああいう戦いをしたいと思っています」
ここ1年はUFCを目指してやれることをやる
――本来、MMAはフィニッシュ有りきではないと思います。ただし、小田選手がUFCを目指すのであれば、UFCはフィニッシュ絶対重視になっているので。
「Road to UFCも同じ戦績なら、UFCはストライカーを選びますよね。だから、そういう力も身につけていかないといけない。チョット、そこに関して壁を感じていますね(苦笑)」
――基本がない、堅実さがない状態で派手に戦っても、結果はついてこないかと。ところで、もうここまで話されているので、JCKで戦う以前と同じように狙いはRoad to UFCということですね。
「ハイ、エントリーはしていますし、ここで勝って返答を待ちたいと思っています。どうなるのかは分からないですが、UFCが目標なので」
――4月12日にRIZINがマリンメッセ福岡で大会を開きます。地元で大舞台ということは考えたりしないですか。
「RIZINで戦いたいという気持ちはあります。応援してくれる人も、それを望んでいるのも伝わってきます。ただ、もう28歳になったので、UFCを目指せる時間は残されてない。ここ1年はUFCを目指してやれることをやるという気持ちです。本当に将来のことは分からなくて、何かのきっかけでRIZINに出られるかもしれない。でもRIZINのフライ級は強い選手ばかりなので、自分が強くならないことには……と思っています」
――押忍。さきほど不安もあると言っていた防衛戦に向けて、改めて意気込みのほどをお願いします。
「豪快な勝利を挙げたいです。でも、それを意識し過ぎると隙ができる。もともと、そういうファイターではなかったので。そんなことを考えていると、試合に影響が出そうで……。不安もありますが、殻を破ることができるか。とにかく、できることをやりきるだけかと思います。
ここでしっかりと勝って、ステップアップできるように……。この1年、前に進んでいるのに進んでいないような感覚があって。でも、なるようにしかならないので、思い切り小林選手にぶつかろうと思っています。頑張ります!!」
■Grachan80 視聴方法(予定)
2月1日(日)
午後2時~ GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ
■対戦カード
<フライ級/5分2R+ExR>
滝川結都(日本)
津野智輝(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
天馬(日本)
岡田達朗(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
堀田大智(日本)
フラビオ・ジオゴ(ブラジル)
<バンタム級/5分2R+ExR>
前田snake海(日本)
田岡桂萌(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
フェルナンド(ブラジル)
中西テツオ(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
森渕俊太(日本)
麦谷悠成(日本)
<ウェルター級5分3R
青木忠秀(日本)
イ・ソルホ(韓国)
<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 小田魁斗(日本)
[挑戦者] 小林大介(日本)
<ヘビー級/5分3R>
ハシモト・ブランドン(ペルー)
マイティー村上(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
松本光史(日本)
丸山数馬(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
八木匠(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
村瀬賢心(日本)
姜信一(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
山下康一朗(日本)
ハタダ・チアゴ(ブラジル)
<ストロー級/5分2R+ExR>
大城正也(日本)
尾崎蓮(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
平野堅吾(日本)
おいなり翔(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
辻郁也(日本)
片岡巧嗣(日本)














