【Grachan80】地元大阪で、丸山数馬と対戦――翌日にジムをオープン!! 松本光史「一発やってやるぞ!」
【写真】42歳になった松本、今も現役としての夢がある。素晴らしい (C)TAKUMI NAKAMURA
2月1日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGRACHAN80で松本光史が丸山数馬と対戦する。
Text by Takumi Nakamura
2024年6月に豪州のEternal MMAでジャック・ベッカーに判定負けした試合を最後に戦いの場から遠ざかっていた松本。40戦のキャリアから来るダメージの蓄積から怪我を負い、格闘技人生初の長期欠場を余儀なくされていたという。
この間に以前から興味を持っていたジム運営に着手し、東京都豊島区雑司ヶ谷に自身のジム「m.base.tokyo(エムベーストーキョー)」をオープン。ジムオープンに向けて準備を続けるなか、コンディションを戻しつつ練習を再開し、地元・大阪での復帰戦が決まった。
松本がこれまでとは違う環境・立場での試合に向けた心境、そしてMMAファイターとしての目標を語ってくれた。
やっぱりパンツ一丁で人前で戦うわけなんで、試合のための準備を優先させてもらいました
――試合前にお時間ありがとうございます(※取材は28日に行われた)。松本選手にとって約1年7カ月ぶりの試合ということで、この期間のこともお伺いしたいと思います。まずご自身のジム「m.base.tokyo(エムベーストーキョー)」を東京都豊島区雑司ヶ谷にオープンするそうですね。
「もともと色んなジムで指導はしていて、いつかは自分のジムを持ちたいと思っていました。それでいい物件があったら出そうぐらいの感覚で色々と探していたのですが、縁があって今の物件と契約することが出来て、ジムを出すことになりました」
――ジムを出すことが目的で試合を休んでいたのですか。
「いえ、怪我が理由ですね。長年の積み重ねて悪くしていた箇所があって、誤魔化しながらやっていたんですけど、試合に向けた練習のなかでやっちゃった…というか爆発しちゃった感じですね。こんなに練習が出来ないことは初めてという時期もあり、それで力を入れてジムの準備を進めたところもありますね」
――練習が出来ない時期にジムを出したいという気持ちが強くなっていたのですね。
「不思議なものでジムをやりたいと思っていた時は何をやっても動きがなかったのが、練習を休んでそろそろ復帰できそうとなったタイミングで縁あって今の物件が出てきて。その2つが同時に来るか!?という感じもあったんですけど(笑)、これはもう縁とタイミングだから(ジムを)やるしかないと思いました」
――実際に物件を見て「ここでジムをやろう!」とピンと来たのですか。
「それまで何回か物件を契約する寸前まで行ってダメということが続いて落胆していたんですよ。その時にぱっと出てきた物件だったので『ここだ!』と思いました」
――ジム運営に関しては周りの先輩にアドバイスをもらいながら、準備を進めていたのですか。
「そうですね。色々と話は聞いてはいたんですけど、いざ自分がジムをやるとなると現実味が全然違いますよね。話を聞いた時点ではよく分からなかったことが、いざジム運営の準備を続けていると『こういうことだったんだ!』と気づいて。それを繰り返しながら今に至る感じです」
――オープンももう間もなくなんですよね。
「試合の翌日(2月2日)ですね(笑)」
――試合の翌日! これは偶然スケジュールが重なったのですか。
「先にジムをやることが決まって、試合のオファーをもらって正式にまとまりそうだったのが同じぐらいだったんです。最初はどうしようかなと思ったんですけど、気合いを入れてサボっていた分をやろうという感じで決めました」
――試合が出来る環境が整ってから決めるよりも、先に試合することを決めて、そこに向けて準備していく方がよかったのかもしれないですね。ではジムオープンの準備をしつつ、試合に向けた練習を続けてきた形ですか。
「はい。ただやっぱりパンツ一丁で人前で戦うわけなんで、試合のための準備を優先させてもらいました」
『俺もここまで落ちたのか…』と思って落ち込みました
――その選手としての部分ですが、まずは怪我を治してコンディションを上げていくところからのスタートだったのですか。
「丸々1年以上試合をやらなかったのはデビューして初めてのことだったので、未知の部分はもちろんあります。正直怪我をした時はもうダメだなというくらい絶望を感じていて、ようやく治ってきて動けるぞとなった時の最初の練習で、今も明確に覚えているんですけど、『俺もここまで落ちたのか…』と思って落ち込みました。その時の心境に比べれば、今は一発やってやるぞ!という気持ちにはなっていますね」
――練習復帰直後は想像以上に動けない体になっていたのですね。
「色んなスポーツ選手が怪我をして、自分の体じゃないみたいだと言うじゃないですか。それが自分の身にも起こった感じです。それプラス、これだけ格闘技から離れたのが初めてだったので、内面というか精神面でも、自分にとって格闘技の存在の大きさを再確認しました。簡単に言えば、格闘技をやることがストレス発散とか、そういうことにつながっていたんだなと。それは格闘技をやることが当たり前になっていて、分からなかったことだと思うんですけど、そういう気づきもありましたね」
――練習を再開して体が動くようになるなかで、先ほどの話にもあったように「一発やってやるぞ!」という気持ちが芽生えてきたと。
「いえ、練習を再開して最初の1カ月ぐらいはやられてばかりだし、自分の体も動かないし、もうホントに練習したくねえなぐらいまで気持ちが落ちていました。でもやっぱり格闘技が好きだから練習は続けるんですよ。そうしたら2~3カ月後ぐらいから、ちょっとずつ出来ることも増えてきて……ですね。
正直、僕は怪我を理由で引退した先輩たちを見て、もっとやればいいのにと思っていました。で、いざ自分がその立場になると、もうこれ以上は無理かもなと思う部分がすごくあって。でもそれでやめちゃったら、僕がもっとやればいいのにと思っていた先輩たちと一緒になってしまう。それでもう一発やってみようと思って動き出したら、まあまあいけるんじゃないかなっていう気持ちになった感じですね」
――本当に色々な想いを背負って今回の復帰戦に辿り着いたわけですね。対戦相手の丸山数馬選手にはどんな印象を持っていますか。
「僕は大阪出身なので、一度大阪で試合をやりたいと思っていたところで今回のオファーをもらって、最初は大阪の選手とやるのかなと思ったんですよ。そこで主催者サイドから出てきたのが丸山選手で。昔練習したこともあったと思うんですけど、正直あまり印象はなかったですね」
どんな形でもいいのでラスベガスで試合をしたいです
――松本選手としては大阪で試合できることもモチベーションの一つになっていますか。
「結構自分は戦う場所で気持ちが変わる部分もあって、引退するまでに大阪で試合をやりたいとずっと思っていました。それで今回のオファーをもらって、復帰戦でできるならという感じで気持ちは上がりました」
――今までにない環境での試合になると思います。松本選手はどんな試合を見せたいですか。
「復帰戦ということもあるし、最近は年齢のことも言われるようになってきたので“なめんなよ”というところを見せられたらなと思います。コンディション的に厳しい練習ができなくなると試合のパフォーマンスが落ちるものだと思うんですけど、自分はそこをちゃんとやってきたつもりなので、それが試合に出ると思います」
――今後はジムを運営しながら現役を続けることになると思います。これから先は、何を目標にして戦っていこうと思っていますか。
「ジムをオープンすると相当大変だとは思うんですけど、自分はこの試合を最後にするつもりはないですし、僕はラスベガスで試合をしたいという目標があるんですよ。大阪で試合をしたかった気持ちと同じで、自分のなかに場所に対するこだわりがあって。UFCに出たいというわけではなくて、どんな形でもいいのでラスベガスで試合をしたいです。
あとはまだ体も動くし、例えば後輩のSASUKEたちとも練習させてもらっていて、彼らに伝えられるものがあると思うので、自分がやってきたことを後輩たちに還元できたらいいなと思います」
■Grachan80 視聴方法(予定)
2月1日(日)
午後2時~ GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ
■対戦カード
<フライ級/5分2R+ExR>
滝川結都(日本)
津野智輝(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
天馬(日本)
岡田達朗(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
堀田大智(日本)
フラビオ・ジオゴ(ブラジル)
<バンタム級/5分2R+ExR>
前田snake海(日本)
田岡桂萌(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
フェルナンド(ブラジル)
中西テツオ(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
森渕俊太(日本)
麦谷悠成(日本)
<ウェルター級5分3R
青木忠秀(日本)
イ・ソルホ(韓国)
<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 小田魁斗(日本)
[挑戦者] 小林大介(日本)
<ヘビー級/5分3R>
ハシモト・ブランドン(ペルー)
マイティー村上(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
松本光史(日本)
丸山数馬(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
八木匠(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
村瀬賢心(日本)
姜信一(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
山下康一朗(日本)
ハタダ・チアゴ(ブラジル)
<ストロー級/5分2R+ExR>
大城正也(日本)
尾崎蓮(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
平野堅吾(日本)
おいなり翔(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
辻郁也(日本)
片岡巧嗣(日本)















