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【Techniques】クロスヒール by 北岡悟「肝は……」

kitaoka-cross-heel-hook【写真】なぜ、レオナルド・マフラは断末魔のような叫び声をともにタップを強いられたのか。クロスヒールの肝を北岡本人が解説してくれた (C)MMAPLANET

29日(木)、さいたま市中央区さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN FIGHTING WORLD GRAND PRIX 2016 2ND ROUNDの第1試合でダロン・クルックシャンクと対戦する北岡悟。

近年では無限ループという名称に代表されるスクランブルとポジション、サブミッションが融合された“働きアリ”スタイルが代名詞となっている北岡。そんなハードワーカーには、一発の大技も持ち得ている。それが彼のかつての代名詞であった足関節だ。

10月2日のPancrase281で、レオナルド・マフラを65秒で破ったクロスヒールを北岡自らが解説してくれた。大一番を前に、今や裏技と化した北岡の足関節の凄み、その秘密に迫りたい。そして明らかとなったクロスヒールの肝とは……。

「まず、左足でしっかりと深く外掛けの態勢にします。ここで足の取り合いになることを踏まえ、右足に覚悟して仕掛けています。従来のヒールはヒザに角度がついていて、そちらの方が掛けやすいです。でも、最近はストレートヒール、足が真っ直ぐな状態で極めるケースが多くなっています」

「まず、左足でしっかりと深く外掛けの態勢にします。ここで足の取り合いになることを踏まえ、右足に覚悟して仕掛けています。従来のヒールはヒザに角度がついていて、そちらの方が掛けやすいです。でも、最近はストレートヒール、足が真っ直ぐな状態で極めるケースが多くなっています」

「すると相手は左足を右足にクロスして防いでくるので、その左足の甲をわきの下で抱えて」

「すると相手は左足を右足にクロスして防いでくるので、その左足の甲をわきの下で抱えて」

「右足へのクロスヒールに移行しました」

「右足へのクロスヒールに移行しました」

「肝は両ヒザで相手の右足を固定するのでなく、股間で締め付けることです」

「肝は両ヒザで相手の右足を固定するのでなく、股間で締め付けることです」

「いわゆる騎乗位のようなテンションをかけること。このテンションを意識することで。股間の真上に相手のヒザがあるので。そうするとクロスヒールは決まり、左足も筋肉潰しの形で痛みが走るはずです。足を抜いてきたところをニーバーなど、次の展開を考えていたのですが、相手の足の長さと僕の体のサイズがフィットして極まりました。最初の外掛けをしっかりと作る、そして騎乗位を思い出して股間にテンションを掛けると、相手の外見的な動きは遊びがなくなり、内面では伸縮が起こり、ヒザが破壊されます」(北岡悟)

(受け手/木村一成)

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