【DEEP126】右で距離を保った水野が高橋に判定勝ち。フェザー級GP優勝賞金で亡き母のお墓を
【写真】身長&リーチ差を生かしきった水野。次は青井人へ挑戦か、それともRIZINか――(C)MMAPLANET
<DEEPフェザー級GP決勝/5分3R>
水野新太(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.29-28.29-28.
高橋遼伍(日本)
サウスポーの水野が右に回ると、高橋も左に動いて左ローを放つ。右ジャブを伸ばす水野。高橋は左フックを振りながら、水野の左ミドルをキャッチする。足を抜いた水野は右ジャブを突く。左右の手を前に出しながら左ローを当てる高橋。水野も左インローを返す。
高橋の左フックをバックステップでかわした水野は、右ジャブで距離をつくる。高橋は右ミドルから左フックを当てていく。互いに前手を出しながら距離を測り、水野の右ジャブと高橋の右フックが交錯する。高橋が右インローを当てると、水野も左ミドルをボディに突き刺す。水野の右ジャブを受けた高橋も距離を戻し、ワンツーを繰り出した。
高橋の右インローで水野の右足が流れる。水野も距離を詰めるが、左インローが高橋の下腹部を捕らえた。ローブローで試合は中断。すぐに再開されると、高橋の左フックが水野の顔面を捕らえる。しかし水野の左インローで高橋がバランスを崩した。残り20秒で高橋が足をかけながら組んだ。差し返した水野が右ボディを打ち込みながら離れるも、その顔面に高橋の左フックが飛んだ。
2R、たがいに前手を伸ばしながらフェイントを出し合う。高橋の右インロー、右ショート。水野のパンチはスウェーでかわしている。右ストレートをボディに突き刺す高橋。水野を下がらせてローを当てるが、水野も左ボディストレートを返した。水野の打ち終わりを高橋の左右フックが襲う。ワンツーから右フックを返して、水野が高橋を中に入れさせない。
リーチ差を生かして水野が、左ストレートから右フックを当てる。さらに左跳びヒザで高橋を下がらせるが、すぐに高橋も距離を詰める。水野のワンツーが高橋の顔面を捕らえ、さらに左を上下に散らす。至近距離では左ストレート、右フックを返す水野。高橋が右フックから飛び込んだが、水野がケージに押し込んでいく。水野は右オーバーフックからヒザで削る。左腕を差し上げて高橋が押し返すと、水野が離れた。高橋の右ハイは空振り。水野が左右ロー、右ジャブからプレスをかけていった。
最終回、水野が右ジャブを突く。距離を詰めてきた高橋に左テンカオ。さらに右フックから右に回る。高橋は左カーフ、右ローを当てた。頭を下げながら左右フックを振るう高橋。水野は左ストレートを伸ばし、下がりながら右フックを返す。ケージ中央で水野が距離を保ちながら左ハイを放った。高橋も右ハイを繰り出す。高橋の右フックが水野の顔面を捕らえるも、水野も左ストレートを打ち返した。
水野が左ボディストレート、右ジャブ、左ストレートと手数で上回る。高橋も右を突き刺すが、右ジャブで距離を取られてしまう。高橋の左ジャブに対し、インサイドから右フックを入れる水野。高橋は右ミドルから右ショートへ。しかし距離を詰め切ることができない。左ストレートから右フックを浴びせた水野が、高橋をケージに押し込む。最後は飛び込んでくる高橋をかわし、試合終了のゴングを聞いた。
裁定が下る瞬間、ジャッジ3者が自身を支持したところで涙を浮かべる水野。結果、水野が5-0で勝利してGP優勝のベルトを巻き、優勝賞金300蔓延を獲得した。試合後、水野は優勝賞金で亡き母のお墓を建てると語り、さらに11月のRIZIN神戸大会出場を希望した。