【DWCS S09Ep02】第1週はおかんむり=ダナ・ホワイトの言葉の影響は?! 注目はデラーノとホキット
19日(火・現地時間)、ネヴァダ州エンタープライズのUFC APEXでDWCS シーズン09の第2週が行われる。第1週で契約したベイサングル・ススルカエフが、土曜日のUFC319でオクタゴンデビューを果たすというとんでもない流れもあり、否応なしに注目度が高まっている。
Text by Manabu Takashima
とはいえ、第1週はそのススルカエフ以外にPIで鍛えらることが条件でタイ・ミラーが契約を勝ち取っただけで、「1年に1度、輝く機会だ。コンテンダーシリーズがどういう場が理解して戦ってくれ。時間を無駄にするな。何を我々が期待しているか、分かってほしい」とダナ・ホワイトから厳しい言葉が聞かれた。
さらには先週の金曜日に行われたLFA215で勝利したジャマル・マヴリュドフが「こないだコンテンダーシリーズは最悪に退屈だった。ダナ、俺にチャンスをくれ」とアピールする始末だ。
この状態は2022年のコンテンダーシリーズ第1週を思い出させる。4人の勝者で契約できたのはジョー・バイファーのみ。ダナはシメコメで「過去5年のキャリアは問わない。今夜、何をしたかだ。来週の火曜日、新しいメンバーが何を見せてくれるか。それだけなんだ。もしUFCと契約したいなら、ジョー・パイファーのような試合をしろ。ジョー・パイファーになれ。エキサイティングな試合をしろ。フィニッシュを狙え、勝利を目指せ」と激昂していた。
そして翌週。クリス・ダンカン、ヴィニシウス・サルヴァトール、ワルド・コルテスアコスタ、フランシス・マーシャル、ビリー・ゴフの5人が奮起し、アグレッシブな姿勢を貫き――全員が契約を勝ち取っている。
果たして、今大会がこの2022年の第2週の再現となるのか。そんな第2週で注目はジョン・ホキットとジョゼ・デラーノの2人だ。
デラーノはキャリア15勝3敗の28歳。Shootoブラジルでフェザー級王者になり、LFAに転じた。LFAでは6勝1敗、うち5勝はLFAの中でも特にレベルが高いブラジル大会で挙げている。唯一の敗北は、フェザー級王座決定トーナメント決勝で、現在UFCで2勝2敗のガブリエル・サントスに喫したモノだ。
今年の2月には7勝0敗のダゲスタン人ファイター=アブ・ムスリム・アリクハノフのテイクダウンを切り続け、左ストレートでKO勝ちしている。既に能力的にはUFC級にあるといっても過言でないデラーノが、アルゼンチンのマヌエル・エクスポシトとの南米ライバル対決で、どのようなパフォーマンスを見せるか。
もう1人の注目株、ホキットはギレルミ・ウリエウと相対する。ホキットはフレズノ大出身で、D1オールアメリカンレスラーというだけでなく、二速のシューズを履き――フットボールでも活躍するとサンフランシスコ49ersと契約(公式戦出場はない)したスーパーアスリートだ。
そのポテンシャルに目をつけたBellatorと契約も、2連勝後にPFL傘下のBellatorを離れLFAを戦場に選んだ。もちろん、UFCファイターになるためだ。LFAでは3試合連続初回フィニッシュ勝利、Bellator時代を合わせると5戦5勝、5試合ともフィニッシュ決着というパーフェクトレコードを残している。ヘビー級ながら、器用にサブミッションを使いこなす点でも、ホキットの運動神経の高さが感じられる。
話題性も十分だが、一足飛びはなくLFAからコンテンダーシリーズに挑むホキット。もちろん、狙いはテイクダウン&コントロールでなく、フィニッシュだ。
■視聴方法(予定)
8月20日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS
■ DWCS S09 Ep02対戦カード
<フェザー級/5分3R>
マヌエル・エクスポシト(アルゼンチン)
ジョゼ・デラーノ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ブランドン・ホームス(米国)
キャム・ロウストン(豪州)
<バンタム級/5分3R>
ルイス・リー・スコット(英国)
コウシク・サクマール(インド)
<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
ギレルミ・ウリエウ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
トミー・クオジィ(バーレーン)
ラミロ・ヒメネ(メキシコ)