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【Shooto2025#10】1R&2Rを圧倒も最終回に左でダウンを喫した宮口が、判定で夜叉坊を下し7連勝!!

【写真】初回の右ハイ。宮口はがぶりと、シングルハンドのバックコントロールの精度を高めたい(C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
Def.3-0:29-26.29-26.28-27
石原”夜叉坊”暉仁(日本)

柔らかい構えの夜叉坊に対し、慎重な宮口が右ローを蹴る。続いて右ミドルからローを蹴る宮口に対し、夜叉坊の初弾は左ロー。宮口は右三日月に続き右ハイを蹴ると、頭が揺れたか夜叉坊がダウン。宮口はアナコンダをセット、頭を抜いた夜叉坊はディープハーフに反応されると、シングルでレッスルアップを狙う。切った宮口が肩口にヒザを入れる。スプロールした宮口は背中をつけて防いだ夜叉坊にエルボーを落とす。

夜叉坊は懸命に足を取りに行くも、スプロールした宮口は立ち上がると左を被弾する。なせか姿勢を乱した夜叉坊は、バックを譲りきらずスクランブルで立ち上がる。ここで夜叉坊の側頭部がカットしており、レフェリーがドクターチェックを要求する。再開されると右三日月を狙う宮口が、右の蹴りを続ける。夜叉坊は自らパンチで姿勢を乱しラウンド終了を迎えた。

2R、左で前に出た夜叉坊は、頭が下がってバランスを崩した形から組んでテイクダウンを決める。スイープを狙いつつ、ケージ際まで下がって立ち上がった宮口が離れる。インローを蹴られた夜叉坊は、前進にヒザを合わされる。右を入れた宮口が、右2発からヒザ、さらに右を打ち込む。左ミドルを蹴った夜叉坊は、ケージを背負い三日月を蹴られてダブルレッグへ。一度は上を取るが、簡単にリバーサルを許した夜叉坊は潜りにエルボーを落とされる。さらにパウンドを連打する宮口が、再びエルボーに。

残り1分、ハーフで潜りに行くところで右エルボーを連打された夜叉坊の頭が揺れる。腰をずらして立ち上がろうとした夜叉坊は、パンチを連打される。スクランブルにノーアームギロチンの宮口に対し、夜叉坊が前転して難を逃れラウンド終了に。

最終回、宮口は右ハイから右三日月。そして右インローを蹴る。腹を蹴られて下がる夜叉坊は、左を打たれて崩れる。レッスルアップ狙いの夜叉坊にヒジを連打する宮口は、シングルをスプロールし、アナコンダを狙う仕草を見せる。止まった両者、バック狙いに切り替えた宮口がケージと夜叉坊の間に入るが、回り切れず夜叉坊が正対する。座った状態で殴られながら立ち上がった夜叉坊が首相撲からヒザも、宮口にレフェリーがグラウンドで反則のヒザがあったと試合を止める。

宮口は減点1となり、試合はスタンドで再開。残り70秒、インローの宮口の左に夜叉坊の左が当たり、腰から崩れ落ちる。立ち上がった宮口はヒザ蹴りから右ミドル。夜叉坊の左にも、宮口が左を入れて前に出る。下がり、足が泳ぐ夜叉坊は右ハイを蹴られても倒れずタイムアップを迎えた。

結果は3-0で宮口に凱歌が挙がった。究極の脱力というのか、理解が難しい動きを見せていた夜叉坊。ダウンを奪い攻め続てなお逆転KO負けのピンチを乗り越えた宮口がデビュー以来の連勝を7に伸ばした。


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