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【Shooto2025#10】アマ修斗から仕切り直し、昨年新人王のヒカルが山本健斗デリカットに競り勝つ

【写真】課題が浮き彫りなだけに、楽しみなヒカルだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

<フェザー級/5分3R>
ヒカル(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
山本健斗デリカット(日本)

サウスポーのヒカルが、右ハイから左を伸ばす。健斗デリカットは低い姿勢でテイクダウンを狙うが、ヒカルは体を入れ替えて崩すとローを蹴っていく。健斗デリカットが立ち上がり、サイドキックを見せたヒカルのワンツーにカウンターを合わせる。姿勢を乱したヒカルはジャブを当て、健斗デリカットがボディロックでケージに押し込む。お押し込み返したヒカルはエルボーを入れて離れる。

ケージ中央、ローにパンチを振るって前に出た健斗デリカットを、クリンチでヒカルがケージに押し込む。ヒザをボディに入れるヒカルは間合いを取り直し左を当てる。直後に左を打ち返した健斗デリカットだが、ダックアンダーからバックを許す。寝技に持ち込んだヒカルはワンフックで殴り、健斗デリカットは引き込むと同時にテッポウ返しのようにリバーサルを決める。サイドで抑えエルボーを落とした健斗デリカットはブリッジを潰し、ニーインベリーへ。腹の上に置かれた足にシングルから立ち上がったヒカルが、パンチのラッシュとヒザを見せる。健斗デリカットも打ち返し、初回が終わった。

2R、ヒカルが右ロー、そして前蹴りを繰り出す。左カーフに前に出た健斗デリカットは、組まれてケージを押し込む。ヒカルはボディにヒザを入れ、離れるとローを蹴る。健斗デリカットのステップインにジャブを当て、左のカウンターを入れたヒカルは組んでケージへ。腹を効かされた感のある健斗デリカットはギロチンから体を入れ替える。左を当てたヒカルだが、健斗デリカットが押し倒すようにトップを取ると左のパウンドを打っていく。ヒカルは左足で頭を刈って腕十字へ。

腰をあげて、体を突っ込んで健斗デリカットが防ぐ。ボディロックからのパス狙いに、キムラを狙う仕草を見せたヒカル。健斗デリカットは残り40秒でマウントを取る。肩パンチの健斗デリカットは、体を起こしてパンチを連打した。

最終回、すぐに左ローを蹴ったヒカル。続いて右インローから、サイドキックを繰り出す。足を蹴って距離を取るヒカルだが、健斗デリカットが積めてボディロック&小外刈りへ。ヒカルは切り返したトップを取ると、ガードの中からエルボー&右パンチを落とす。ギロチンから立ち上がろうとしたが、未遂に終わった健斗デリカットが背中をつけた状態が続く。

ギロチンからスパイダーガードで、上方にヒカルを送ってスクランブルに持ち込んだ健斗デリカットだが、ケージに押し込まれる。互いにパンチを振るって離れると、健斗デリカットがダブルレッグからドライブする。ヒカルはケージを使って耐え、一度は持ち上げられるがテイクダウンは許さない。押し込み返したヒカルが、ヒザをボディに突き刺す。残り45秒、クリンチの状態が続きレフェリーがブレイクを命じる。ワンツーで前に出たヒカルが、ジャブを続ける。健斗デリカットはローから右フックもヒカルも右を返す。最後の10秒で健斗デリカットは組みを選択し、ヒカルが押し込んでタイムアップを迎えた。

判定はスプリットとなり、昨年の新人王ヒカルが接戦を制した。キャリア3勝2敗としたヒカルは「北九州から来ましたG-Force所属のヒカルです。パンクラスで2戦して負けて、コツコツとアマ修斗からやり直しました。僕はもっと強くなります」と話した。


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