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【Gladiator033】11カ月振りの再戦=田中有と王座初防衛戦、小森真誉「前回とは違うものが見せられる」

【写真】スパーの合間になりやら想いにふけるGladiatorライト級チャンピオン(C)MMAPLANET

30日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR033で、ライト級王者の小森真誉が初防衛戦で田中有と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

今年1月に急遽Gladiatorに参戦し、田中とのライト級王座決定戦に臨んだ小森。ここで田中からTKO勝利を収めて同王座を手にすると、4月のナウエル・ガンドルフィ戦、6月には望月貴史を相手にノンタイトル戦で勝利して3連勝中。まさに小森はGladiator参戦、そしてライト級転向で覚醒しつつあると言えるだろう。今回は約11カ月ぶりの田中とのリマッチとなるが「前回よりも分かりやすい形で勝つ」と前回以上に圧倒する試合にすると誓った。


――試合まで約2週間となりました(※取材は21日に行われた)。対人練習はどのくらいまで続けるのですか。

「いつも1週間前まではいつも通りの練習をやるので、今日までグラップリングをやって、あとは練習量を落としながら火曜日まで動いて、そこから調整ですね。1月に田中選手とやった時よりも仕上がりはいいと思っています」

――初防衛戦が田中選手とのリマッチになりましたが、ここで田中選手と対戦することは想定していましたか。

「最初は外国人選手と試合があるかもしれないという話だったのですが、それがなくなってからは田中選手とやる可能性もあるなと思っていました。田中選手は僕とやったあとにグラップリング(Progressルール)を1試合しかやっていなくてMMAではダイレクトリマッチですが、僕も1月はいきなりタイトルマッチをやらせてもらっているので、このパターンもあるのかなと。今回はちゃんとライト級に仕上げて、きっちり勝つつもりです」

――小森選手は田中戦を含めてGladiatorに参戦してから3連勝中です。何が連勝の要因だと思っていますか。

「一つはチャンピオンになれたことで、今までよりも少しは試合で気持ちを出せるようになったのかなと思います。どちらかと言えば、そういった気持ちの変化が大きいです」

――特に練習メニューや練習内容をガラリと変えたわけではないんですよね。

「そうですね。1月の田中戦が終わって本格的にライト級でやると決めてから、体がちょっとずつ強くなってきて、練習の質が全体的に良くなってきているとは思います」

――例えば試合直前まで強度を落とさずに練習できるといった変化もあるのですか。

「練習は昔からずっとやる感じなんですけど、最近はライト級の選手と組むことも多くて。以前はライト級の選手と組んだ時に、自分の体が削られる部分もありましたが、それがなくなった感じですね。余力を残すわけじゃないですけど、多少は余裕もありつつ質の高い練習ができるようになったと思います」

――なるほど。フェザー級時代だったら疲労を感じていたところでも動けるようになった、と。

「フェザー級時代は必死にやって“苦しい”と感じる練習が多かったのですが、前よりもやり合えるようになったり、普通に制圧したり、思いっきり組み合える場面が増えたのかなと思っています」

――例えば練習仲間からもライト級の方がいいと言われることもありますか。

「はい。ほとんどそれしか言われないです(苦笑)」

――改めてライト級が小森選手のベストウエイトのようですね。また直近の試合のなかで気づいたことや手ごたえを感じる部分はどこですか。

「4月の試合(ナウエル・ガンドルフィに判定勝ち)はもう少し色々とやってきたことを試そうとは思っていたんですけど、結局フィニッシュまでは行けなくて。だからあまり自分の中で試合では出せていないというか。前回の6月(望月貴史に判定勝ち)もあんまりいい状態で試合に臨めなかったので、とりあえず勝てて安心しているぐらいの感じですね、試合においては」

――前回の田中戦は3Rにパウンドアウトする形でしたが、それ以上に差をつける試合にしたいですか。

「最近久々に前回の対戦を見直したんですよ。ある程度やられているような感じでひっくり返すとか対処するとか、そこは自分の得意なところでもあるんですけど、客観的に見ると僕がやられているだけみたいな印象もあったな、と。前回は組んだ時に少しパワー負けしたような部分もありましたけど、今回はそこも受け止められる感覚で戦える身体には仕上げています。前回の対戦からまだ10カ月しか経ってないですが、前回とは違うものが見せられるんじゃないかなと思っています」

――もっと一方的に攻めて勝つ試合をしたいということですね。

「そうですね。今回は僕が劣勢に見えるところをより少なくして、前回よりも分かりやすい形で勝てたらいいなと思います」

――次の試合に勝てば4連勝、ベルトを防衛して年越しすることになります。2026年はどのようなことを目標に戦っていきたいと思っていますか。

「今回の防衛戦をクリアして、Gladiatorの中で対戦相手がいないのであれば、RIZINに出ているような選手や強いと言われている選手と戦えるように自分の評価を上げていきたいと思っています。今年34歳になったんですけど、まさか33歳の1年間で6試合もやるとは思っていなくて、今までのキャリアの中で一番試合した一年になったんです。ライト級に上げてから結果を出せていますし、もうちょっと元気なので頑張りたいと思っています」

――例えば「この選手に勝ったんだ!」や「あの選手に勝った小森はすごい!」と思われるような相手との試合にチャレンジしたいですか。

「贅沢かもしれませんが、そういう試合をできたらいいなと思っています」

――今大会では全4階級でタイトルマッチも組まれています。小森選手としてはどのような試合を見せたいですか。

「今年1月に田中選手とやった時は、ナチェラルウエイトがライト級くらいの体重でしたが、そこから10カ月経って、しっかりライト級のトップの選手とも戦えるように作ってきました。それが伝わるような試合を見せて、お客さんに『Gladiatorの小森は強いな』と思われるような試合ができたらなと思います」


■視聴方法(予定)
11月30日(日)
午後1時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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