【MGL-1FC23】モンゴルMMA界の未来=オトゴンバートルが、モゥンフジャルガルとフライ級王座決定戦
【写真】ようやく今年2戦目が決まったオトゴンバートル。モゥンフジャルガルは6勝のうち3試合でフィニッシュしている (C)MMAPLANET
28日(金・現地時間)、モンゴルはウランバートルのチンゲルテイ地区体育館でMGL-1FC23が開催され、オトゴンバートル・ボルドバートルがMGL-1FCフライ級王座決定戦でモゥンフジャルガル・バトスフと対戦する。
Text by Manabu Takashima
今年1月に今井健斗を破りGLADIATORフライ級タイトルを獲得すると、6月にはMGL-1FC22でカザフスタンのカイザール・ジャウガシャールとフライ級のベルトを賭けて戦う予定だったオトゴンバートル。
しかし、シャウガシャールが10キロ・オーバーでタイトル戦は消滅し、急遽キックボクシングマッチでブヤンデンゲル・ウイトゥメンと戦い2RにTKO勝ちを収めている。
その後、8月に幻に終わった長谷川賢イベントで山崎蒼空と対戦予定だったが、同大会は発表すらされず中止に。同イベントへの出場を決めた時点で、グラジでは挑戦者決定戦で今井が久保健太を破っていたが、オトゴンバートルは「前回完勝した相手に防衛してもUFCに評価されない」と同王座の返上の意思を固めていた。
あくまでもUFCが目標で、Road to UFCをその足掛かりにしていたオトゴンバートルだが、キャリア5戦では出場基準を満たしていないということで今年のトーナメント出場を逃していた。
6月、8月と試合機会を失っしながら、ONEからのオファーは「30歳を過ぎてから考える」と固辞。Road to UFC出場資格を満たすため、6戦目を日本だけでなく韓国のプロモーションにもアプローチを掛けていたが実現しなかった。
そのなかMGL-1FCは、同国におけるMMAの未来といっても過言でないオトゴンバートルのためにアマチュア5試合、プロ2試合のミニ興行を開催することとなった。
ベルトを賭けて戦うモゥンフジャルガルは、6勝2敗でMGL-1FCではバンタム級とフライ級を通じて6連勝中。非常に荒々しくアグレッシブなファイターだ。
「キャリアで上の相手。誰も自分と戦いたがらないなか、対戦を承諾してくれた。絶対に軽視することはない」と今回の王座決定戦に向けて話すオトゴンバートルだが、夢の実現に向けてフィニッシュがデフォルトの王座決定戦といえる。















