【LFA223】5試合連続初回KO勝ちのフランシスキネーリ、寝技は音無し。ピアズマが新ウェルター級王者に!!
【写真】ゾア・エナジーを販売しているモルソン・クアーズの看板ビール=クアーズをケージ内で飲む新チャンピオン。LFAのスポンサーはモンスターエナジー――これって大丈夫なのか(笑)(C)LFA
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。今回は21日(金・現地時間)にニューヨーク州ナイアガラフォールスのセネカ・ナイアガラ・リゾート&カジノで開催されたLFA223「Francischinelli vs Piersma」から、LFAウェルター級王座決定戦=ジュナサン・ピアズマ×ルイス・フランシスキネーリの一戦をお届けしたい。
Text by Manabu Takashima
ローカル王座3冠、ご当地ファイターのピアズマに対して、フランシスキネーリはブラジル人ストライカーで5戦5勝、まだ2Rを戦ったことがないパーフェクトレコードを持っている。
<LFAウェルター級王座決定戦/5分5R>
ジュナサン・ピアズマ(米国)
Def.3R1分22秒by RNC
ルイス・フランシスキネーリ(ブラジル)
地元ファンの大声援を受けるピアズマが、フランシスキネーリを見上げる。まず左ミドルを蹴ったフランシスキネーリは、ピアズマのシングルレッグを切り返し一瞬トップを取る。すぐにスクランブルに持ち込んだピアズマはボディロックでケージに押し込み小外刈りでテイクダウンを奪う。
半身で頭を抱えるフランシスキネーリだが、足を畳まれ動きが制限されている。左足を抜きにかかるピアズマが、抜くと同時にマウント奪取。ピアズマが連続で右エルボーを打ち下ろす。ハイマウントでパンチを連打し、ヒジを落とすピアズマが圧倒的に攻め続ける。下から必死に頭を抱えにいくフランシスキネーリだが、パウンドを受けながら初回終了を迎えた。
2R、シングルレッグで飛び込んだピアズマが、ウィザーのフランシスキネーリを倒しきる。鼻血を流すフランシスキネーリは、半身から手首を掴んでパンチを防ごうとする。フランシスキネーリ立ち上がる動きがなく、結果的に背中をマットにつかされる。苦し紛れのキムラは習いは極まらなかったが、フランシスキネーリはクローズドに戻すことに成功する。
ピアズマはケージに押し込むと、残り80秒でレフェリーがブレイクを命じる。試合がスタンドに戻るや、フランシスキネーリが左前蹴りを入れ、テイクダウンを切ると左ヒザを頭部に入れる。それでもシングルに出たピアズマは、後方に倒れ込んで足関を狙う。ピアズマの足をロックしていない方の腕――左手首を両手でつかむフランシスキネーリ。と、レフェリーはここでもブレイクを掛ける。
ピアズマは素直に従いスタンドに戻ると、左のブラジリアンキックが肩口から首筋を捕らえる。
フランシスキネーリはシングルを切って、エルボーを頭部に落として時間に。アンフェアなほど速いレフェリーのブレイクに、フランシスキネーリは息を吹き返す形となった。
3R、ピアズマはすぐにシングルに出てボディロックから、小外掛けで後方にテイクダウンを決める。そのままサイドを取ったピアズマは上四方に回り、サイドに戻るとハーフを許さずマウントへ。半身のフランシスキネーリにRNCをセットしたピアズマがタップを奪い、LFAウェルター級のベルトを巻いた。
「自分のパフォーマンスには満足している。テイクダウンすると勝負は決まると思っていたけど、強かったよ。LFAはUFCに行くためにもっとも重要なベルトだ。凄く意味のある勝利になった。腹を蹴られても、掴んで寝技に持ち込んだ。レフェリーにブレイクされたけど、とにかくトップを取ることに集中していた。次? ショーン・シェルビー、ダナ・ホワイト、ミック・メイナード。UFC、これが4本目のベルト、LFAは全米王座だ。僕は準備できている」と話し、クアーズをあおった。










