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【Gladiator033】中川晧貴の挑戦を受けるパン・ジェヒョク「目標は大舞台のはず。だから激しい試合を」

【写真】どちらかというエキサイトより、ソリッドな試合という印象が強いジェヒョクだが……(C)MMAPLANET

30日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator033で中川皓貴の挑戦を受けるフェザー級王者パン・ジェヒョク
Text by Manabu Takashima

今年1月にモンゴルのダギ―レスン・チャグナードルジを返り討ちとし、2度目のGLADIATORフェザー級のベルトを巻いたパン・ジェヒョクだが、それから11カ月も実戦から遠ざかっていた。

その理由はファイター人生では避けられないことがある負傷箇所と手術。パン・ジェヒョクはそれだけでなくプライベートの問題を抱え疲弊していたことをインタビューで明らかとした。

そんな時でもKTTでのトレーニングが、そして今回の試合とMMAがパン・ジェヒョクの人生を支えていた。


――今はまだ韓国ですか(※取材は27日に行われた)。

「ハイ。そうです。明日、大阪に向かいます」

――そんな慌ただしいなか、インタビューを受けてくれてありがとうございます。1月にダギースレン・チャグナードルジを破りGLADIATORフェザー級王座を再獲得しましたが、あれから11カ月もブランクが空いてしまいました。この間、オファーはなかったのでしょうか。

「KTTにはオファーがあったようですが、個人的な問題が山積みになっていて、自分に話すことを控えてくれていたようでした。実はこの間に手術をし、また離婚も経験しました……」

――手術はともかく、離婚とプライベートなことをインタビューで話してしまっても大丈夫なのですか。

「大丈夫です。離婚したのは事実で、そこで頭がいっぱいになっていて他のことを考えられなくなっていたので」

――私は離婚の経験はないのですが、少なくない友人が離婚を経験しています。そして結婚が新しい人生のスタートなら、離婚もそうだと思っています。なので、離婚した友人には「おめでとうございます」というようにしています。

「カムサハムニダ。アリガウトゴジャイマス」

――と同時に手術と離婚。心身ともにコンディションが不安視されますが。

「手術後、デキるところから練習を再開し、色々なストレスやイライラを忘れることができました。そして、試合がしたくてうずうずしていました。40日ぐらい前にタイトル戦が決まり、こうやってまた戦うことができます」

――では中川選手の印象を教えてください。

「全てができるウェルラウンダーですが、熱くなくぬるい選手だと思います」

――ぬるいというのは?

「打撃もグラップリングも、勝負に来ない。真っ向勝負をしないですよね。ポイントを第一に戦っていて、失礼ですが面白い選手とは言えないです。

自分はいつも見てくれる人のことを考えて戦っています。ファンが『面白い』と思ってくれる試合がしたいです。ただ、中川選手がそこに応えてくれるのか。

まぁ安全第一で戦うのも良いでしょう。ただ自分と同じように中川選手も目標は大舞台のはずです。だから激しい試合をしたいですね」

――この間、かつてのライバルだった河名マスト選手はZFNで苦戦が続いています。彼の敗北に何か想うところはありますか。

「自分と戦った時と同じ選手とは思えないです。ライバルがあのような試合をしているのは、このうえなく残念です。ダメージが蓄積しているのか、耐久力がなくなっているように感じます。

自分は河名マスト選手と争ったベルトを再び手にし、中川選手に勝って守ります。そして来年はRoad to UFCを狙います。KTTからUFCにも伝えています。正直、このところRoad to UFCに出場している韓国人選手は自分より弱い。結果も残せていないです。彼らの試合を視ていて、寂しいとすら思いました」

――Road to UFCは選考基準が分からないうえに、来年も行われるのか正式発表もないままです。

「Road to UFCが無理なら、RIZINをはじめ日本の他の大きな舞台で戦いたいと思っています。自分はバツイチになって、身軽になりました。今回の試合に勝って、日本に住みながら試合に出ることも考えています」

■視聴方法(予定)
11月30日(日)
午後12時45分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR033対戦カード

<GLADIATORバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 南友之輔(日本)
[挑戦者] ルキヤ(日本)

<GLADIATORフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者] 中川皓貴(日本)

<GLADIATORライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 小森真誉(日本)
[挑戦者] 田中有(日本)

<GLADIATORフライ級王者決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
岩崎圭吾(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
熊崎夏輝(日本)

<63キロ契約/5分3R>
上田祐起(日本)
吉野光(日本)

<ヘビー級/5分3R>
大番高明(日本)
アルブリー・ンジャイ(セネガル)

<68キロ契約/5分3R>
國頭武(日本)
倉本拓也(日本)

<キック 70キロ契約/3分3R>
荒尾祐太(日本)
ペ・ジョンフン(韓国)

<ライト級/5分2R>
KENZO(日本)
望月貴史(日本)

<フライ級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
石田聖人(日本)

<ヘビー級/5分2R>
松本洋平(日本)
土井淳(日本)

<フェザー級/5分2R>
山下魁(日本)
谷川渉(日本)

<ストロー級/5分2R>
諸井友祐(日本)
タッキー(日本)

<バンタム級/5分1R>
村越平次郎(日本)
山田倖生(日本)

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