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【Shooto2026#01】ダイキライトイヤーに挑戦、川北晏生「かっこいい自分になることを目標に」

【写真】26歳の川北が、11歳年上のチャンピオンに挑む (C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)に港区のニューピアホールで開催される2026年プロ修斗公式戦第一弾(第2部)=Shooto2026#01にて、川北晏生ダイキライトイヤーの持つ環太平洋バンタム級王座に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

川北とダイキライトイヤーは2024年9月の環太平洋王座決定トーナメント一回戦で対戦予定だったが、試合直前に川北が皮膚疾患(カポジ水痘様発疹症)のため欠場し、ダイキライトイヤーが不戦勝という形で終わっていた。

あれから約1年4カ月、連敗も経験した川北だったが、昨年10月にジェイク・ムラタとのタフファイトに勝利して王座挑戦のチャンスを掴んだ。川北はキャリア初のタイトル挑戦を前に「自分が憧れた存在に近づけるように、かっこいい自分になるためにベルトを巻きたい」と語った。


――試合まで約一週間となりました(※取材は10日に行われた)。今のコンディションや仕上がりはいかがですか。

「怪我もなくコンディションもすごくいい状態で、勝つための準備がしっかりできている感じです」

――TRIBE TOKYO MMAには色々な選手がいますが、川北選手がよく組む・練習する相手は誰ですか。

「一番多いのはTRIBEの先輩の石井逸人さん、あと所属は違うんですけどTHE BLACKBELT JAPANの笹(晋久)先輩ですね」

――TRIBEのプロ練にはそうそうたる選手たちが参加していますが、川北選手も成長を感じることは多いですか。

「はい。やっぱり周りの方がすごく強いので、それに刺激を受けながら自分も成長できていると思います」

――今回の試合について聞かせてください。対戦相手のダイキライトイヤー選手とは過去に試合が組まれていて、流れている相手ですよね。

「1年半ほど前(2024年9月)の環太平洋バンタム級王座決定トーナメントの一回戦で試合が決まっていたのですが、自分が試合直前に病気(カポジ水痘様発疹症)で欠場になってしまったんです。だから巡り巡っての再戦になりますね」

――欠場になった時はどういう状況だったのですか。前触れや予兆のようなものはあったのでしょうか。

「突然発症してしまい、自分ではどうしようもなかったというか……。でもそれも含めて自分がコンディションを整える力が不足していたなと思います」

――いずれダイキライトイヤー選手とは戦いたいという気持ちはあったのですか。

「そうですね。あの時試合はできませんでしたが、今回は相手に対しても自分に対してもリベンジマッチだと思っているので、そういう試合が出来ることがすごく嬉しいです」

――川北選手は前回10月のジェイク・ムラタ戦に勝利して今回のチャンスを掴みましたが、あの試合はどこが勝因だったと思いますか。

「ずっと自分とタイプが似ている相手だと思っていて、その相手に競り勝つことがその時の作戦で、それを実行できた試合だったと思います。そこに関しては自信がつきました」

――ジェイク戦は連敗脱出になった試合でもありますが、何か新たに取り組んだことはあったのですか。

「特に何かを変えようという気持ちはなく、いつも通りという気持ちでやりました。ジェイク戦の前に2連敗していましたが、本当に強い相手と試合ができたと思いますし、あの経験があったからジェイク選手にも勝てたんだと思います」

――個人的には2024年12月のBreakthrough Combat02で吉野光選手と対戦した時、結果は川北選手の判定負けでしたが、川北選手がスタンドのヒジで切った場面が印象的でした。

「あのヒジはああいう展開になることを想定して練習していたんですよ。それがハマった感じすね。なかなか練習でヒジは思いっきり当てられないし、あの時はヒジで吉野選手の額をカット出来たんですけど、ヒジを試合で使って感覚を掴めたところはあります」

――改めてダイキライトイヤー選手には対戦相手としての印象は?

「すごく強い選手だと思います。しかもお子さんもいて、お仕事もされているみたいで、そのなかで練習して試合に出ていて、リスペクトを持てる選手だなと思っています」

――TRIBEにはダイキライトイヤー選手と対戦経験がある選手も多いですよね。

「後藤丈治先輩と永井奏多がやっていますね。その2人からはもちろん、他の先輩方や長南(亮)さんからもアドバイスをもらっています」

――今回はベルトがかかった試合ですが、今までの試合とは心境も違いますか。

「やっぱり格闘家としてベルトを巻いてみたいなという気持ちはずっと持っているので、それに対するモチベーションはすごく高いです。それこそベルトを巻くチャンスは前回のダイキ戦以来ですし、ここで必ずベルトを巻きたいです。僕はもともとプロレスが好きで格闘技を始めて、プロレスラーの方たちがベルトを巻いている姿に憧れていたので、少しはそこに近づけるのかなと思います」

――川北選手はプロレスがきっかけで格闘技を始められたのですね。

「両親がプロレス好きで、子供の頃に親がプロレスを見ているのを自分もチラッと見たりしていて、それから段々とハマり出して。それで自分もプロレスラーになろうと思って、高校に入ってからレスリングを始めました」

――ちなみに誰のファンだったのですか。

「オカダカズチカ選手ですね」

――ちょうどオカダ選手がレインメーカーとして活躍している時代ですね。そこからどういう流れでMMAをやることになるのですか。

「レスリングを始める前は体もデカくなっていずれはプロレスラーになれると思っていたのですが、そこまで体がデカくならずに現実的じゃないなと思い始めて。ちょうどその時期に桜庭和志選手が新日本プロレスに出ていて、桜庭選手も好きだったんですよ。それで桜庭選手の昔の動画をYouTubeで探していたら、PRIDE時代の試合を見つけて。それから総合格闘技の試合を見るようになって、プロレスは体がデカくなかったら出来ないけど、これ(総合格闘技)だったら体が小さくても出来ると思って、自分は総合をやろうと思いました」

――新日本プロレスで試合をしていた桜庭選手を先に知って、後追いでPRIDE時代の活躍を知るというには時代を感じます(笑)。上京したのは進学が理由ですか。

「いえ、その時はもう総合をやりたいと思って上京しました」

――都内に多くのジムがある中でTRIBEを選んだ理由は何ですか。

「それが特にはなくて、東京の土地勘がなかったので練馬や板橋は家賃が安いみたいな話を聞いて、先にそのエリアで家を探したんですよ。その時に一番近所にあったのがTRIBEだったので、TRIBEに入りました(笑)。格闘技のことは全く知らなかったので、長南さんのこともジムに入ってから知りました」

――縁とタイミングが重なってTRIBEに入ったのですね。

「結果的にすごくいいジムに入れたと思いますし、自分を強くする環境に身を置けたなというのを改めて思います。僕はTRIBEが日本一の環境だと思っているので、そこで練習させてもらっていることはすごくありがたいです」

――TRIBEの仲間たちの活躍は嬉しい半面、自分も負けていられていないという刺激にもなりますか。

「常に刺激を受けまくりですね。僕は周りの選手たちに少しでも追いつく、追い越せるようにという感じで毎日頑張っています」

――目の前のベルトも含めて、川北選手の格闘家としての目標を聞かせてもらえますか。

「僕は他の選手のようにUFCを見てUFCを目指して格闘技を始めたとか、そういうキャリアがあるわけではないですし、自分が憧れた存在に近づけるように、かっこいい自分になることを目標にしています。そのためにもベルトを巻きたいですし、今はそれが一番の目標です」

■Shooto2026#01対戦カード

<環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]ダイキライトイヤー(日本)
[挑戦者]川北晏生(日本)

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
イム・クァンウ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹(日本)
笹 晋久(日本)

<フライ級/5分3R>
大竹 陽(日本)
柴山海音(日本)

<フライ級/5分2R>
蓮池勇太(日本)
深水小鉄(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
黒部和沙(日本)
旭那 拳(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
友利琉偉(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<2025年ストロー級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
賢人(日本)
緑 真作(日本)

<2025年フライ級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
鈴木 尊(日本)
浅井大海(日本)

<2025年バンタム級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
中島陸(日本)
福元大貴(日本)

<2025年フェザー級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
飯野雄斗(日本)
辻純也(日本)

<2025年ライト級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
築地宏和(日本)
石原海渡(日本)

<2025年ウェルター級新人王決定T決勝/5分2R+ExR>
グラップラー脇(日本)
デソウザ・マルセル(日本)

※ミドル級決勝は高橋宙斗が負傷欠場のため沙門を新人王に認定

<トライアウト・バンタム級/3分2R>
土橋琉海(日本)
吉村拓海(日本)

■Colors06 対戦カード

<53キロ契約/5分3R>
藤野恵実(日本)
アラミ(日本)

<アトム級/5分3R>
杉本恵(日本)
徳本望愛(日本)

<スーパーアトム級/5分2R>
青野ひかる(日本)
深井志保(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
高本千代(日本)
erika(日本)

<フライ級/5分2R>
ホ・ジュギョン(韓国)
te-a(日本)

<アトム級/5分2R>
ヒヤマNFC(日本)
翠川百華(日本)

<グラップリング・49キロ契約/8分1R>
前澤 智(日本)
村上 彩(日本)

<グラップリング・52.2キロ契約/8分1R>
奥田愛加(日本)
井上愛羅(日本)

<キック・CKC女子49キロトーナメント決勝/3分3R+ExR>
TBA(-)
TBA(-)

<キック・CKC女子49キロトーナメント一回戦/3分3R+ExR>
林 美菜(日本)
岩永唯伽(日本)

<キック・CKC女子49キロトーナメント一回戦/3分3R+ExR>
愛結菜(日本)
TSUMIKI(日本)

<ジュニア・55キロ/4分1R>
高本珠緒(日本)
阿部みこと(日本)

<ジュニア・53キロ/4分1R>
遠藤ジュリアン桜(日本)
佐藤いろは(日本)

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