【Shooto2026#04】世界ストロー級王座に挑戦、黒部和沙「人にプラスのエネルギーを送るMMAを」
【写真】TRIBEの仲間に対する想いが強い黒部、遂にベルト初挑戦へ(C)TAKAMI NAKAMURA
31日(日)に大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで開催されるShooto2026#04にて、黒部和沙が田上こゆるの持つ修斗世界ストロー級王座に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura
昨年のインフィニティリーグで全勝優勝を果たし、今回の王座挑戦のチャンスを掴んだ黒部。TRIBE TOKYO MMAに入門するまで格闘技経験はなし。初心者クラスのマット運動から始めた、生粋のTRIBE生まれ・TRIBE育ちのファイターだ。
自分にしかできないMMAのスタイルを作り、人にプラスのエネルギーを送るMMAを見せること。そんな目標を持ってケージに立つ黒部のMMAPLANET初インタビューをお届けしよう。
田上選手が嫌だと感じるような圧力をかけたい
──田上こゆる選手の世界王座に挑戦する大一番が迫ってきました。今はどんな心境で日々を過ごしていますか(※取材日は21日)。
「世界戦ということで色んな人から激励の言葉をいただいていますし、自分には応援してくださる方々がたくさんいるので、その人たちのためにも、自分のためにも絶対ベルトを獲りたいという気持ちで練習しています」
──修斗の世界戦は具体的にいつ頃から意識するるようになりましたか。
「インフィニティリーグを優勝するまでは本当に何も考えてなかったです。インフィニティリーグに出て、一戦一戦やっていたら自然と流れでベルト(に挑戦)って感じですね。ただ自分は絶対にインフィニティリーグを獲ると決めていたので、勝ち方は問われていたのかなとは思います」
──インフィニティリーグでは全試合圧倒して優勝するつもりだったのですか。
「そうですね。自分としては全員フィニッシュして勝って、俺が圧倒的にストロー級で強いぞというところを見せて注目されることを意識していました」
──2024年9月に山上幹臣選手に敗れてからは負けなしです。あの試合をきっかけに変わったことや気づけたことがありましたか。
「あの時は自分的にトラブルがあった中で試合をして、ドタバタしたまま試合をして負けちゃったんですね。改めて『万全な状態で試合ができるのは普通のことじゃないんだな』と思いましたし、万全じゃないなかでも試合をするという経験したことは大きかったと思います」
――インフィニティリーグのスケジュールは8カ月間で4試合戦うという過酷なものです。コンディションや体調管理は難しくなかったですか。
「かなり難しかったですね。最終戦で旭那(拳)選手とやった時は試合が始まる前からヘロヘロでした(苦笑)」
──リーグ優勝を経て、今はどんなことを意識して練習していますか。
「自分は今まで組みがターニングポイントで試合が終わることが多かったんですけど、TRIBEでミットを持ってくれている方に1年ぐらい前からボクシングのパーソナルトレーニングをお願いしていて。自分の中で明確に打撃でも勝負できるという部分が感覚として備わってきていて。そこでも勝負しながら、自分にしかできないMMAを考えて練習しています。最近は少しずつMMAっぽい試合ができるようになったかなと思いますね」
──対戦相手の田上選手は打撃のスピードが一番の武器だと思いますが、どのような印象を持っていますか。
「やっぱり打撃が速くて、いけると思った時にいく力があるのかなと思っています。その上で田上選手が嫌だと感じるような圧力をかけたいですね」
石井逸人さんの寝技のクラスに参加して、自分は寝技が得意になった
──MMAPLANETでは黒部選手のインタビューは、これが初めてとなります。まずは格闘技を始めたきっかけを教えてください。
「高校の時にYouTubeでRIZINとかMMAの試合を見るようになって、堀口恭司選手や山本KID徳郁選手を見て『カッケー!』と思ったのが最初の入りだったと思います」
──格闘技を始めるまでに何かスポーツをやっていましたか。
「小学校の頃に野球をやっていて、高校の部活でサッカーをちょっとやっていたんですけど、その部活もちゃらんぽらんで遊びでサッカーをやっている感じでした。だから何かに打ち込んで本気でやる感じではなかったですね」
──格闘技をやることに抵抗や躊躇はなかったですか。
「そういう怖さよりもやってみたいという好奇心の方が大きかった気がします」
──TRIBEに入ったのきっかけは?
「当時自分が住んでいたのが板橋区あたりで、一番家から近かった総合のジムがTRIBEだったんですよ。だから本当にたまたまTRIBEを選んで通うようになった感じです。当時は長南(亮)さんのことも知らなかったですし、プロ選手が多いジムということも知らなかったです(笑)」
──まさにTRIBEで一から格闘技を学んで今に至るわけですね。
「はい。初心者クラスに参加してマット運動を最初から教えてもらって……です(笑)」
――では当時はプロになることも考えていなかったですか。
「なれたらいいな、というぐらい思っていましたけど、『そんなに簡単じゃないよな』とも分かっていて。探究心というか格闘技が面白いなという入りから、だんだんアマチュアの試合に出るようになって、みたいな感じでしたね」
──TRIBEには所属選手をはじめ錚々たるメンバーが練習しており、日々刺激を受けているかと思います。
「本当に毎日刺激を受けているし、カッコいい先輩もいっぱいいるし、『そういう人間に自分もなりたい、そういう人間に追いつきたい』という気持ちで頑張っています」
──TRIBEで格闘技のイロハを教わったという意味では黒部選手=TRIBEスタイルという意識を持っていますか。
「そうかもしれないですね。TRIBEに入った時、初心者クラスと石井逸人さんの寝技のクラスに参加していて、そこで格闘技がめっちゃ楽しいと思ったんですよね。それから自分は寝技が得意になったので、最初に技術を教えてくれたのが逸人さんなんです。今でも逸人さんには色んなことを教えてもらっていますし、どういう感じで試合するかを逸人さんと共有することは多いです」
チャンピオンになりたいというよりも、自分にしかできないMMAを表現したい
──ここまでのプロキャリアを振り返ってみて、ベルトに挑戦できる選手になれると思っていましたか。
「正直それも思っていなかったです。僕はデビュー戦で根井博登選手に引き分けて、2戦目で大田ノヒロ選手とやったんですけど、当時の大田選手は1勝3敗ぐらいの成績でした。もしここで負けたらトップにはなれないし、きっぱり格闘技を辞めて普通に仕事した方がいいと思って試合をしたので、その時に一本勝ちしたことがめちゃくちゃ嬉しかったことを憶えていますね」
──しかもプロ3戦目で澤田龍人選手と戦っていますよね。キャリア差のある試合だったと思うのですが、当時はどのような心境だったのですか。
「ジムに行った時に、長南さんから『澤田龍人戦のオファーが来ているけどやる?』と聞かれて。自分的には結構『どうしようかな、大丈夫かな』という感じだったんですけど、長南さんに面と向かって言われたら断れない雰囲気で……。『あ、やります!』と返事したのを憶えています(笑)。でもあの試合で勝てたことは自分の人生の中のターニングポイントだったし『もしかしたら俺って意外に強いのかな?』と思った試合ですね」
――黒部選手は修斗で世界王座を獲ることも含めて、どのような選手になることが目標ですか。
「自分の中ではチャンピオンになりたいというよりも、自分にしかできないMMAを表現したいという感覚が強いです。例えば(後藤)丈治さんの試合は本当に美しいMMAというか、人を感動させるようなMMAだと思っているので、自分もそういう試合をできるようになれたらなと思います。人にプラスのエネルギーを送るMMAをやりたいです」
――ちなみに今日はRoad to UFCのTシャツを着ていますが……。
「あっ! これはたまたまです(笑)」
──てっきり海外を目指すという意思表示だと思ってしまいました(笑)。ただいずれは自分もそういう舞台にチャレンジしたいという想いはありますか。
「そうですね。海外のストロー級はONEが一番勢いがあるというか、もし自分が海外のメジャー団体で戦うとなったらONEになると思うんで、そこを目指していけたらなと思います」
──それでは最後にファンの皆さんに向けて一言メッセージをお願いします。
「皆さんの応援や会場での声がキツい時に一歩動ける力になっています。本当に心から感謝を申し上げたいのと、これからも応援よろしくお願いします。絶対皆さんにベルトを巻いている姿を見せられるように頑張ります」
■視聴方法(予定)
5月31日(日)
午後12時55分~ ツイキャスPPV
■Shooto2026#04 対戦カード
<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 田上こゆる(日本)
[挑戦者] 黒部和沙(日本)
<キック・CKCヘビー級トーナメント決勝戦/3分3R>
TBA(-)
TBA(-)
<バンタム級/5分3R>
野尻定由(日本)
奇天烈(日本)
<フェザー級/5分2R>
グ・ジユン(日本)
塩津奏太(日本)
<女子アトム級/5分2R>
嶋屋澪(日本)
深井志保(日本)
<フライ級/5分2R>
柴山海音(日本)
伊藤琥大郎(日本)
<フライ級/5分2R>
龍城(日本)
竹村将輝(日本)
修斗GYM神戸
<フライ級/5分2R>
蓮池勇太(日本)
出井海七斗(日本)
<キック・CKCヘビー級トーナメント一回戦/3分3R+ExR>
ミヤギン(日本)
伊藤叶人(日本)
<キック・CKCヘビー級トーナメント一回戦/3分3R+ExR>
かずややねんけど(日本)
加藤 クラッシャーHIDE(日本)



















