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【Road to UFC S05 OR#01】南友之輔と対戦、厄介なレッスルボクサー=カシブ・マードック「勝てば正義」

【写真】インタビュー中、自らIMMAFの世界大会で優勝したことに言及しなかった。寡黙なマードック(C)MMAPLANET

28日(木・現地時間)と29日(金・同)にマカオはコタイのギャラクシー・アリーナで開催されるRoad to UFC S05 Opening Round。初日となるDAY1=バンタム級T準々決勝でカシブ・マードックが南友之輔と対戦する。
Text by Manabu Takashima

2022年IMMAF世界フェザー級チャンピオンは、その栄冠を勝ち取るまで母国ニュージーランドを拠点にしていたが、プロデビューとともに豪州に移り住んだ。

キャリア7戦、HEX FSバンタム級王者は徹底したケージレスリングで対戦相手を疲弊させ、ここぞという場面で強烈無比なパウンドを打ち込む。キャリア7勝のうちTKO勝ちが5試合、一本勝ちが1試合というフィニッシャーながら、勝利至上主義の厄介な漢。それがカシブ・マードックだ。


――カシブ、2日後にRoad to UFCバンタム級T準々決勝で南友之輔選手と戦います。今の気持ちを教えてください。

「試合前の状態として、良い具合に過ごせている。Road to UFCは極めてUFCに近い位置でのファイトだからタフな試合になるだろう。その覚悟はできている」

――豪州やニュージーランドのMMAファイターは、2年前まではUFCファイターになるにはコンテンダーシリーズをターゲットにしていたと思います。そこにRoad to UFCという選択肢ができたことを、どのように捉えていますか。

「UFCに通じる道が、もう一つできたことは有難い限りだ。特に僕は5試合しかMMAの経験がなくて、Road to UFCだと契約するまでに3試合分経験値を高めることができる。コンテンダーシリーズからUFCに進むと、十分な試合経験がない状態で厳しい状態に置かれるかもしれないからね」

――そして勝利を掴むことに徹し切るファイトができるのも、Road to UFCとコンテンダーシリーズの違いです。

「力がある相手との拮抗した戦いは、エキサイティングな試合にならないこともある。それで契約できないというのは、僕にはアンフェアに感じられるんだよね」

――そういう意味で、オーストララジアン・ファイターが去年から加わり、Road to UFCではテイクダウン&スクランブルという部分で、一歩UFCレベルに近づいたと思います。そして、カシブはこれまでケージ際のチェーンレスリングで、強さを見せてきましたね。

「僕のバックグラウンドはレスリングとボクシングだからね。MMAファイターとして、なんでもできるつもりだけど、レスリングとボクシングがベースだよ。レスリングは10歳の時から、ボクシングは13歳の時から試合に出てきた。でも、柔術を始めたのは7歳の時なんだ」

――えっ、ベースはレスリングとボクシングでも、それより前に柔術の練習をしていたと?

「そうなんだよ。UFCを視てMMAを始めたくなり、柔術のスクールに通うようになった。ニュージーランドでレスリング、ボクシング、そしてアマチュアMMAの試合に出て(2022年IMMAF世界フェザー級チャンピオンになっている)、プロになる時に豪州に移った」

――シティ・キックボクシングという名門ジムがあっても豪州に移り住んだのは?

「アレックス・ヴォルカノフスキーの影響だよ。彼とトレーニングできる機会が訪れた。絶対にチャンスを逃したくないと思いニューサウスウェールズに移ったら、彼だけでなく最高のコーチ、チームメイトに巡り合うことができた。一旦、ニュージーランドに戻り、フルタイムで豪州で生活するように拠点を変えた」

――ニュージーランドから豪州に移り住むのは、ハードルがそれほど高くないのでしょうか。

「他の国に移住するのと比較すると、ね(笑)。でも、家族と離れて異国に引っ越すことはギャンブルであることは間違いなかった」

――そしてUFCと契約する一段階前まで来ることが出来ました。

「僕が正しい判断をしたということだよね(笑)。まぁ、そう口にするにはまずトーナメントで優勝しないとね」

ただのカラテだけでなく、カラテ・ボクシングというべき打撃

――ではトーナメント初戦の対戦相手となる南選手の印象を教えていただけますか。

「カラテ・スタイルで、しっかりとした構えだ。パンチは良い線をいっている。ただのカラテだけでなく、彼の場合はカラテ・ボクシングというべき打撃だよ。カラテの動きを生かした上で、力強いパンチを打ち込むことができる。

テイクダウン・ディフェンスも、決して軽視していない。しっかりとレスリングをしようとしているようにも見受けられる。ただ、僕とやり合うには十分じゃない。殴ってテイクダウンし、グチャグチャにする。組んで、殴って僕のペースに巻き込めれば、一方的な試合になると思う」

――カシブのファイトスタイルは圧を掛け、組んで削っていくモノ。ただ、あのケージ・チェーンレスリングは下手をすると攻めているカシブ自身が削られる可能性もありませんか。

「削って、フィニッシュする。仕留めようと思って戦っている。結果ハイペースで圧を掛けるから、僕よりも相手が削られるんだよ。早い段階でね。僕が先に疲れることはない」

――ねちっこい展開のなかで、サイドバックから物凄い回転数でパンチを打ち込みます。ラウンドが進んでも、あの連打ができる。どれだけのスタミナの持ち主なのかと驚かされました。

「ハハハハ。まずはハードに攻めて、相手の気持ちが折れそうになった瞬間を見逃さない。そこで思い切りパンチを打ち込み続けるんだ。レスリングで強いプレッシャーを15分間与えるつもりで戦う。すると、相手が疲れて心も折れそうになる。そこを衝くんだ」

――相手にも、ファンにも我慢を強いる展開ともいえますね(笑)。

「構わない。勝てば正義だ(笑)。僕もファンにはエキサイティングなファイトを提供して、フィニッシュしたいと思っている。でも、それ以上に勝利を手にすることが重要なんだ」

――押忍。では他の3試合に出るファイターで、気になる選手はいますか。

「同じ山だと、あのネパール人ファイター(ラビンドラ・ダント)かな。別の山のファイターのことは、まだ頭にないよ」

■視聴方法(予定)
5月28日(木・日本時間)
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT


■Road to UFC S05 OR Day1計量結果

<ライト級/5分3R>
ロン・チュウ: 156ポンド(70.76キロ)
ヴィクター・マルチネス: 158ポンド(71.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェ・ビン: 145ポンド(65.77キロ)
ユディ・チャヒヤディ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ジョージ・マンゴス: 145.5ポンド(66.0キロ)
栁川唯人: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
アーフージョン・アーリーヌアール: 145ポンド(65.77キロ)
イム・クァンウ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
南友之輔: 135.5ポンド(61.46キロ)
カシブ・マードック: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルァーグーチェン: 145ポンド(65.77キロ)
ダギースレン・チャグナードルジ: 145ポンド(65.77キロ)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ラビンドラ・ダント: 135ポンド(61.24キロ)
キンバート・アリントゾン: 132.9ポンド(60.28キロ)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ティ・ハイタオ: 135.5ポンド(61.46キロ)
田嶋椋: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
青井人: 145ポンド(65.77キロ)
ソン・ヨンジェ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
宮口龍鳳: 135ポンド(61.24キロ)
チュングレン・コレン: 139.5ポンド(63.27キロ)

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