【RIZIN LANDMARK15】ダウトベックと再起戦、萩原京平「自分的には相性は悪くないと思っている」
【写真】その顔にハードな練習を積んでいることが十分に伝わってくる萩原だった (C)TAKUMI NAKAMURA
18日(土)に広島市中区の広島グリーンアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK15にて萩原京平がカルシャガ・ダウトベックと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
4月のRIZIN福岡大会でアバイジャ・カレオ・メヘウラと対戦した萩原。試合はメへウラが契約体重を1.5キロ超過し、萩原が勝った場合のみ勝利が認められるノーコンテスト・ルールとして実施され、萩原がメへウラの首相撲からのヒザ蹴りに沈む結末を迎えた(公式裁定はノーコンテスト)。
あれから約3カ月、萩原に用意された相手はフェザー級随一の打撃力を誇るダウトベック。メへウラ戦の雪辱を晴らして今の立場をひっくり返すことが出来る相手であると同時に、それだけ萩原にとっては厳しい相手とも言える。萩原にダウトベック戦に向けて話を訊くと「今回は自分vs自分。ここを超えられるかをテーマにしている」と語った。
もしRIZINにランキングがあったら戦う可能性は全くない状況でチャンスをもらった
――7月のRIZIN広島大会でのダウトベック戦が近づいてきました。ダウトベック戦が決まった時の周囲の反響はいかがでしたか。
「周りからは『いい相手とやることになったな!』だったり、反響そのものはいいですね」
――このタイミングでダウトベック戦のオファーが来るのは予想されていましたか。
「いや、びっくりしましたよ。全然(オファーが)来るとは思ってなかった相手なんで。もしRIZINにランキングがあったら戦う可能性は全くないじゃないですか。そういう状況でダウトベックとやれるチャンスをもらったんで、シンプルに嬉しいですね」
――前回4月のアバイジャ・カメオ・メヘウラ戦は公式計量でメへウラがリミットを1.5キロ超過。ノーコンテスト・ルールで試合が実施され、萩原選手がメへウラの首相撲のヒザ蹴りを受けてレフェリーストップ→ノーコンテストに終わりました。あの試合を振り返っていただけますか。
「なんて言うんですかね、あの試合は相手に負けたというよりは、自分に負けた感じが一番でかくて。全然試合に集中しきれていなかったし、それができなかった自分が悪いんですけど、自分の弱いところが出てしまいました。そういった気持ちの面を今はしっかりと作り直しているところです」
――今振り返ると試合に集中しきれていなかったのでしょうか。
「メへウラが体重オーバーして、試合がなくなるかもしれないという状況になって、そこで一回気持ちが切れちゃったなと思って。それは言い訳でしかないんですけど、その辺りで自分の弱いところが出たと思うので、今はそういうことがないように、普段の練習や生活から自分を見直しています」
――対戦相手が体重オーバーして試合実施に関して交渉する経験は初めてだったのですか。
「初めてですね。今まで(相手の体重オーバー)は他人事な感じで聞いていましたけど、いざ自分の身にそういうことがあったらこんな感じになんねやということを学べましたね(苦笑)」
――ちなみにメへウラの体重オーバーから試合実施が決まるまではどういう状況だったのですか。
「長南(亮)さんやTRIBE TOKYO MMAのチームのみんなからは『無理してやらずに、次の大会で仕切り直しでいいんじゃないか?』という話も出ていて、自分でも『どうしようかな。どっちでもいいけどな』みたいな感じになって、一瞬このまま試合がなくなるかもしれないと思っちゃったんですよね。それが、気持ちが切れちゃった原因かなと思います」
――その状態から計量前と同じテンションまで持っていくことは難しいと思います。
「自分的には一度気持ちが切れても、もう一回気持ちを入れて集中できると思っていたんですけど、今思い返すと、やっぱりあそこで気持ちが切れていたと思いますね」
――試合展開としてはメへウラの首相撲からの攻撃が決め手になりましたが、そこはどう修正していますか。
「あの辺もしっかり集中的にやったりして、色々と改善はしています」
――長南代表も現役時代はキックボクシングジムでも長く練習していましたし、首相撲の技術や対処法は指導を受けていますか。
「もともとTRIBEでも首相撲だけの練習はやっていて、基本的な対処は長南さんにも教えてもらっていたんですよ。試合後に長南さんにも言われたんですけど、首相撲の技術や対処を知らなかったわけではなくて、いざ本番になったら訳わからんことをしちゃいました(苦笑)。そういう部分でも気持ちの面が影響していたのかなと思います」
ダウトベックが自分が行ったことのないゾーンに連れて行ってくれそうな気がする
――そして今回のダウトベック戦ですが、改めてダウトベックの印象をお願いします。
「やっぱり打撃、左のパンチが強いですよね。一発の破壊力と左手のバリエーション。一番フィニッシュしていて、本人も左には自信があるんやろうなと思います。あとはテイクダウンを狙うタイミングも上手いですよね。ただ逆に言えば警戒するところがそこまで多くはないというか、自分的には相性は悪くないと思っているし、全然自分の距離で出来るなと思っています」
――何をやられるか分からないという怖さは少ないタイプだと思います。
「それはありますね。ただ実際はそれで色々な選手を倒してきているので出入りの速さや距離感…そういうところも絶妙に上手いんかなと思います」
――その辺りは試合で対応していくことになりそうですか。
「自分的にはダウトベックと向き合って、何回か打撃の交錯をしてタイミングや速さを肌で感じれば対応はできると思っているので、そうなるまでの時間が危険なのかなと。そこをしっかり集中してやっていけば、自分の作りたい展開を作っていけるんじゃないかなと思います。YA-MANと鈴木千裕がダウトベックとやった時は2人が上手く戦って、ダウトベックの良さが減っていたので、そういう展開を常に作りつつ、しっかり集中して気を付けなきゃいけないところに気を付けて戦います」
――今回のダウトベック戦は秋元強真戦の敗戦やメへウラ戦の不完全燃焼を払拭するチャンスだと思います。
「ほんまにその通りで、ここでダウトベックに勝てば、全然見える景色も変わってくると思うし、自分的には自分を試すというか。前回自分がしょうもない試合をしてしまって、自分に負けた感覚があるんで、そういう自分を超えられるのかみたいなところも大事だと思っています。自分に勝つことができたら絶対ダウトベックにも勝つことができると思うんで、今回は自分vs自分。ここを超えられるかをテーマにしています」
――これまで萩原選手がやってきたことをぶつけるという意味ではこれ以上ない相手でもありますね。
「ホンマにそうなんですよね。ダウトベックぐらい強い選手やったら、生半可な気持ちじゃいけないし、こっちも覚悟を決めないといけない。今回の試合は、ダウトベックが自分が行ったことのないゾーンに連れて行ってくれそうな気がするんですよね」
――ダウトベックという相手だからこそ、自分の潜在能力が引き出される可能性もあると。
「そうですね。そこでどんな自分が出てくるのかも楽しみです」
――RIZINのイベントスケジュールとしては9月に超RIZIN05も控えていますが、そこへの出場は意識していますか。
「もちろん勝って9月は出たいですけど、そんなに上手いこと行く、簡単に行くような相手じゃないし、今はしっかりダウトベック戦に集中して、そこを超えた先に見える道があるんで、その時に先のことは考えようと思っています。だから今はダウトベック戦に集中しています」
――たくさんの人が萩原選手とダウトベックの一戦に注目しています。最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。
「今回はすごく自信もあるし、いい試合を見せられると思います。前回の情けない負けを払拭しようと思っているんで、みんな楽しみにしていてください」




















