この星の格闘技を追いかける

【Top FC22】ついにMMA専用会場が完成。TOP FC第二章へ、ハ・ドンシン代表「意見の相違は構わない。ただし、正しくない人間とやることは無理です」

【写真】完成CG。まさにDREAM CENTERだ (C)TOPFC

11日(土・現地時間)、韓国はキンポのGood Prime Sports Mall に創られたTFC Dream CenterでTOP FC22が開催される。
Text by Takumi Nakamura

タイトルの言葉こそ、ハ・ドンシン代表の生き方を体現している(C)TOPFC

2013年の旗揚げ以来、K-MMA界のパリーグ的な位置づけともいえたTOP FCを率いてきたKTTハ・ドンシン代表。中継局と権利を共有していたが、自身のプロモーションに全権限を得るための交渉も落ち着き、活動を再開してから半年――今回はソウル市郊外のキンポに専用会場を創り、TOP FCの定期的にプロモートしていける環境を整えた。

ある意味、TOP FCの第二章がスタートを切ることになる。TFC DREAM CENTERという名称にも表れたハ・ドンシン代表のこれからのK-MMA界を想う心境を尋ねた。


イベントの日程を自分達本位で決めることができるのは、大きなメリットに

――11日にTFC DREAM CENTERという専門会場でイベントを開催します。自前の会場を持つようにハ・ドンシン代表が考えるようになったのは、なぜですか。

「Top FCを開催するに当たって、会場を押さえて大会を開くこと自体、制限が多くなっていたのが実情でした。私にはKTTの指導とコーナーマンという役割もあり、そことの日程の兼ね合いが楽ではなかったです。なので、専門会場が有ればというのは随分と以前から考えてきたことです。

動き始めたのは、2年前ぐらいからですね。資金も掛かることですし、今年になってから一気に動いた感じです」

――ソウルは地価が上昇しています。そこでキンポという選択だったのでしょうか。

「正直、会場自体を新しく建てようと思っていました。ただ、やはりそこには膨大な資金が掛かってしまうので、商業施設を借りて創ることとしました。土地代は掛からないですが、維持費は掛かってしまいますね。まぁ、とても高いです(苦笑)」

――ソウルの人からしてキンポという街のイメージは、どのようなモノなのでしょうか。日本で例えると、東京からして横浜なのか。あるいは川崎。もしくは千葉・埼玉なのか。

「東京と横浜という関係性は、ソウルとインチョンですね。だから千葉や埼玉ですかね(笑)。でも距離的には、近いです。アリーナでなく、メタAPEXに近い感覚でいつでもコンテンツ制作ができる。そういう使い勝手の良い会場を欲していました。ただ会場を借りてイベントを開くこととビジネス面ではどちらが効率的かは、見究める必要は生じてきます。それでもイベントの日程を自分達本位で決めることができるのは、大きなメリットになることは間違いないです」

――キャパはどの程度に?

「150人程度です。チケット代も以前より高額設定にして、VIPは50万ウォンという高級感のあるイベントにしていきます。PPV大会も開き、ライツビジネスも展開していこうと考えています」

――トレーニング施設としても、使用されるのでしょうか。

スポーツモールという施設の5階。大会の時は黒基調になるようだが、この高さに会場があるのも新鮮((C)TOPFC

「それはないです。ジムはいくらでもありますから。リアリティTVショーの撮影や、計量などに使用していこうと思います。固定シートとLED照明、スクリーンなどを常備しておりVIP使用の会場として捉えてもらっても大丈夫だと思います」

――相当な投資でもあるかと。

当日はどのような雰囲気になっているのか。楽しみだ(C)TOPFC

「ハイ。それだけの投資もしています。MMAの専門会場として中途半端なことはするつもりはないです」

――どれぐらいの間隔でイベント開催を考えていますか。

「年間8回から10大会を予定しています」

――ハ・ドンシン代表としては、これはKTTの強化だけでなく韓国のMMAの強化を考えてことなのでしょうか。

「もちろんです。韓国のMMAを強くしたい。KTTはTop FCにおいては、いちチームでしかないです。そのなかでKTTのファイターも、他のチームの選手としのぎを削って強くなれば良いというのが自分の考えです」

――日本のMMA界としては、どうしてUFCに突き抜けることができない。これはもう長年の現状です。ハ・ドンシン代表も韓国人選手の現状に危機感を持っているということでしょうか。

「韓国も日本も厳しい状況です。UFCと契約をすることも簡単ではなくなり、契約をしても結果を残せない場合もあります。Road to UFCを眺めていても、出場選手がUFCレベルにあるのか。そこはいつも考えています。手前みそですが、だからこそTFCのような大会で十分な準備をすることが必要になってきます」

――単刀直入にかつての教え子で、確執を誰もが知るジョン・チャンソン率いるZFNも同じ路線ですね。ZFNもRoad FCと良好な関係を築いていますが、Top FCも他のプロモーションと協力していくことは考えていますか。

「そういうことも必要になってくると思っています。ただ、記者さんも自分の性格をよく知ってくれていると思いますが、自分は何かをするために妥協はしません。自分のやり方を曲げることもしないです。ただし、大事を実現するために誰かと一緒にやっていくことは正しいはずです。それには正しい人間でないと一緒にやっていけない。そうでないと韓国のMMAに発展は見込めないです。ビジネスのために悪い人間と、歩調を合わせることは絶対にしない。

意見の相違は構わないです。それは話をして、解決していけるモノだと思っています。それこそ譲り合いをもって、ものごとは解決できます。ただし、正しくない人間と何かを一緒にやることは無理です。まぁ、考えていることも進んでいることもあるので、固まればしっかりと発表させていただきます」

韓国のMMAは、日本のMMAを抜きにして語ることはできないです

――押忍、期待しています。

「TFC DREAM CENTERで試合をすることに、誇りを持てる。MMAファイターであることに誇りを持てる大会を専門会場で行なっていこうと思います。まずは7月11日にここでやる大会を見て、『ここで試合をしたい』と思った選手がコンタクトをしてくれれば、契約をしていこうと思います。まずはKTT中心になっていますが、いずれは韓国のMMA全体から、この専門会場で戦うことでUFCやPFLというメジャーに進出できるようにしていきたい。そういう場所にしたいと思っています」

――そういう流れになるとある意味、再スタートを切るTop FCで日本人選手の試合が見たいと切実に思います。

「日本人選手達には、必ず出場してもらいます。Top FCはアジア人ファイターが集まる団体、大舞台にしたいと思っています。韓国の格闘技は、日本から学ぶことは今もたくさんあります。韓国のMMAは、日本のMMAを抜きにして語ることはできないです。日本の選手がTop FCに加わることで、より大きな効果を生み出すと信じています」

――では、最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「Top FCは日本で十分な知名度がなかったかもしれないですが、これまでに16人の選手をUFCに送り出しています。目標を達成するために不正をすることなく、正義を貫いてきました。選手たちも、同じ志を持っていました。何か自分が言葉にするよりも、自分たちの行動を日本のファンの皆さんにも見て欲しい。そして、しっかりと見極めて欲しいと思っています。以上です」

■視聴方法(予定)
7月11日(土・日本時間)、
午後4時30分~Top FC YouTube channel

■ TOP FC22対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(韓国)
ミキャエル・ゴフウエ(フランス)

<フェザー級/5分3R>
イゴール・キム(韓国)
イ・ミンジェ(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
マハマドジョノフ・フシュニディン(ウズベキスタン)
キム・ソンウ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ジョ・テジュン(韓国)
パク・ヨンジュン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ソン・グンホ(韓国)
ナディル・ドシンベトフ(ウズベキスタン)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ジェヨン(韓国)
トディルジョノフ・シェラトン(ウズベキスタン)

<バンタム級/5分3R>
ミン・テヨン(韓国)
ペ・ソングク(韓国)

<ライト級/5分3R>
フロフ・トゥルスボイ(ウズベキスタン)
ゴ・ジェウン(韓国)

PR
PR

関連記事

Movie