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【PFL2026#07】知らぬ間にRIZINバンタム級のキーパーソンに。マルシルリー・アウベス「打撃でやりあえる」

【写真】アウベスは135ポンド、井上直樹は135.5ポンドで計量をパスしている (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、ベルギーはブリュッセルのINGアリーナで開催されるPFL 2026#07「Brussels」。同大会でマルシルリー・アウベスが井上直樹と対戦する。
Text by Manabu Takashima

2025年PFLバンタム級ワールドトーナメント・ウィナーのアウベス。当初は補欠戦出場予定だったが、準々決勝でレアンドロ・イーゴと戦う予定だったマゴメド・マゴメドフが欠場に。代役を務めることとなったジョシュ・レッティングハウスがメディカルチェックで引っかかり、代役の代役としてアウベスはイーゴと戦う機会を手にした。

アウベスはイーゴを判定で下すと、あれよあれよと準決・決勝と判定勝ちを収めトーナメントを制し、優勝賞金50万ドルを獲得した。

トーナメント制を廃したPFLバンタム級のトップコンテンダーとなったアウベスだが、井上という外敵を迎え撃つ一番は彼の関与しないところでRIZINバンタム級戦線に大きな影響を及ぼすこととなった。

既報の通り、本日行われたRIZIN LANDMAR15の記者会見で井上がアウベスに勝利したうえで負傷がなく、コンディションが整っていたら7月18日に「ダニー・サバテロに挑戦する」と榊原信行CEOが明言した。

一挙に日本のファンから関心度が高まったアウベスはアウベスで、井上戦をPFL世界バンタム級王座挑戦に向けて試金石の一番として捉えている。


イノウエの戦い方を研究してきた上で、僕の方がパンチ力があると断言できる

――井上選手と今週末に戦います(※取材は19日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「最高だよ。しっかりと準備してきた。あとはケージに戻るだけだ」

――補欠戦出場予定から、代替出場でPFLバンタム級ワールド・トーナメント出場権を得ると1回戦のレアンドロ・イーゴ戦、準決勝のジェイク・ハードリー戦、そして決勝のジャスティン・ウィッツェル戦と勝利しトーナメントを制しました。

「色々なことが重なって、凄いことになった。それもPFLが僕に機会を与えてくれたからだ。結果、アンダードッグもアンダードッグという立場からトーナメント優勝ができた。ファイターとしてのキャリアだけでなく、人生も大きく変わった。僕の周囲の人を色々とサポートできるようになったからね。今年もまた素晴らしい1年にしたいと思っている。そのためにもPFL世界バンタム級のベルトを巻き、PFLの発展に寄与したい」

――もし良ければ、優勝賞金の使い道を教えてもらえないでしょうか。

「家を建てて、車を買った。残りは将来のために銀行に預けているよ(笑)」

――購入した車の車種は?

「メルセデスだよ(笑)」

――絵に描いたようなサクセスストーリーですね。

「アハハハハ。オブリガド」

――ところで今回の対戦相手は前RIZINバンタム級王者の井上選手です。彼の印象を教えてもらえますか。

「彼の試合映像はチェックしている。タフな相手だ。良い試合になるだろう。イノウエはストライカーで、僕も打撃でやりあえる。彼はジャブで対戦相手の良さを消して戦うけど、僕との試合はファンも楽しめるはずだ」

――そう思えるのは?

「十分にイノウエの戦い方を研究してきた上で、僕の方がパンチ力があると断言できるからだよ。これまで余り見せていないけど、レスリングで勝負しても僕の方が上だろう。その必要が出てきたら、組んで戦うつもりだ」

――グラップリング、特に寝技では井上選手も相当な手練れかと思いますが。

「う~ん、そうかな?  彼が寝技に強いという印象はない。ごくごく普通のレベルだろう。問題なく対応できる。とにかく僕としては、しっかりと自分の手札を用意しているから、それをテーブルに持っていくだけだよ。ここでイノウエに勝って、PFLのベルトに近づきたい」

――ランキング制になっても、チャンピオンになるために毎試合勝たないといけないのは同じですね。

「今、僕は6位だ。ここで勝てば、トップ5になる。なら、タイトル戦が次にあってもおかしくないと思っている」

――トーナメントで勝利しているハードリーと、現在5位のテイラー・ラピルースがマルシルリーより後の試合で戦います。試合順も踏まえ、この試合のことは気になりませんか。

「テイラー・ラピルースは強い。ジェイク・ハードリーにとって、タフな試合になることは間違いない。でも、僕が思うにはジェイクが勝つだろう」

――そうなるとトップ5入りするというわけですね。

「そうだね。そして、タイトルショットを手繰り寄せるつもりだ」

――その相手は誰になると考えていますか。

「本来はセルジオ・ペティスが相手になるべきだった。彼もトーナメントチャンピオンの僕と戦いたいと発言していたし。でも、ミッチ・マッキーに負けてしまったからね。だから今は誰とベルトを賭けて戦うのかは、分からなくなってしまったよ。ただ、イノウエとの試合でマルシルリー・アウベスこそチャンピオンになるに相応しいと思ってもらえる試合をするつもりだ」

■視聴方法(予定)
5月24日(日・日本時間)
午前1時15分~ U-NEXT

■PFL2026#07 対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
パトリッキ・アビホハ(ベルギー)
ベンソン・ヘンダーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
ジェイク・ハードリー(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ボリス・アムバルギャ・アトンギャナ(ベルギー)
ジャレッド・グッデン(米国)

<バンタム級/5分3R>
マルシルリー・アウベス(ブラジル)
井上直樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジョウジ(アルジェリア)
SASUKE(日本)

<バンタム級/5分3R>
バリス・アディギュゼル(フランス)
グスタボ・オリヴェイラ(ポルトガル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドネギ・アベイナ(スリナム)
ジョー・シリング(米国)

<バンタム級/5分3R>
モブサル・イブラヒモフ(ベルギー)
ユスーフ・ビネイトゥ(コートジボアール)

<ウェルター級/5分3R>
カムザット・アバエフ(ベルギー)
ルカ・ポクリ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
アダム・メスキニ(モロッコ)
キウイニー・ロピス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ルスタン・セルビエフ(ベルギー)
アシュリー・リース(英国)

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