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【PFL2026#07】PFLバンタム級ワールドT優勝=アウベス戦へ。井上直樹「嬉しさと新しい挑戦へのワクワクさ」

【写真】 (C)TAKUMI NAKAMURA

24日(土・現地時間)、ベルギーはブリュッセルのINGアリーナで開催されるPFL2026#07「Brussels」で、前RIZINバンタム級王者の井上直樹がマルシルリー・アウベスと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年大晦日にダニー・サバテロに敗れてRIZINバンタム級王座を明け渡した井上の再起の舞台はPFL、しかも対戦相手は昨年のバンタム級ワールドトーナメント優勝者のアウベスに決まった。2020年からRIZINを主戦場に戦い、強豪外国人選手との対戦だけでなく、海外の試合も希望していたという井上。2026年に入ってRIZINが掲げる「vs世界」の一環として、PFLに乗り込む井上に話を訊いた。


海外の選手とやれるならRIZINだけでなく、PFLでもどこでもやるつもりでした

―――先ほどPFL参戦が発表されたばかりの井上選手です(※取材日は3月27日に行われた)。大晦日のダニー・サバテロ戦以降はどう過ごされていたのですか。

「サバテロ戦の試合中にあばらを痛めてしまい、回復するまでに結構時間がかかったんですよ。(カード発表会見の)少し前ぐらいからしっかり練習を再開できるようになった状況です。なので試合の準備期間で言えば2カ月で仕上げる感覚ですね」

――怪我そのものは安静にしていて治るものだったのでしょうか。

「基本的にはずっと安静にしていて、手術などは行わずに治療していました。今は何の支障もなく練習できているので、この期間でしっかり仕上げます」

――サバテロ戦についても聞かせてください。試合映像を見直してみて、どこに反省点があったと感じましたか。

「あの試合は自分が守りに入っちゃっていた部分があって、自分からフィニッシュしに行く攻撃が少なかったと思います。ジャブもしっかり突けていたし、カーフも当てていたんですけど、そこから先が出なかったな、と」

――必要以上にサバテロのレスリングを警戒してしまったのでしょうか。

「やっぱりサバテロ=ものすごくレスリングが強いというイメージを持ったまま試合をしちゃいましたね。サバテロのレスリングを警戒しすぎて、テイクダウン狙いを切ることしか頭になかったんです。実際に試合前の練習も自分が攻める練習というより、テイクダウンを切る、倒されたところから逃げる…そういう練習を多めにやっていて、それがあまり良くなかったのかもしれないです。自分が攻める練習が少なかったので」

――相手の得意技の対策を練る=受ける練習になりすぎると、自分が相手にやられる前提で試合を考えてしまうので、そこはバランスが難しいですよね。

「そうですね。対策練習は必要なものだとは思いますが、そこに時間をかけすぎたところは反省点です」

――そこも踏まえて大晦日以降はどういったことを意識して練習してきましたか。

「打撃の面で言えばニック(永末貴之)さんのところでパンチの打ち方や攻め方の練習をしていますね」

――そしてPFLへの初参戦が決まりました。実はサバテロ戦の前に取材した際、来年はPFLの選手と対戦するプランもあるという話を聞いていて、井上選手としてもPFLに出ることは頭の中にはあったのですか。

「そうですね。もともとPFLの選手とやる可能性があると聞いていたので、それが本当に実現した感じです。ただ勝手にPFL=米国だと思っていたので(開催地が)ベルギーと聞いた時は驚きました(笑)」

――井上選手はUFC出場を経て、2020年からRIZINを主戦場に戦ってきました。いつかはまた海外で試合をしたい、海外で活躍する強豪と戦いたいという想いは持ち続けていましたか。

「それこそ開催地はどこでもいいので、海外の選手とやりたいという気持ちはあって、それはRIZIN側にも伝えていて、海外の選手とやれるならRIZINだけでなく、PFLでもどこでもやるつもりでした」

――直近のPFLの試合はチェックしていたのですか。

「いや………実は全然チェックしてなかったです(笑)」

――では高額の優勝賞金(2024年までのシーズントーナメント=プレイオフ制=100万ドル、2025年は8人トーナメント=50万ドル)をかけたトーナメントが行われていたことも……。

「それも……あんまりよく知らなかったです(笑)」

――正直でいいと思います(笑)。とはいえ、対戦相手が昨年のバンタム級ワールドトーナメント覇者のマルシルリー・アウベスに決まったことは驚きだったのではないですか。

「いきなりチャンピオン(※PFLランキングは6位)とやらせてもらっていいの?という感じですね」

――記者会見ではRIZINマッチメイカーの柏木信吾さんから「RIZIN側としてはセルジオ・ペティス、マゴメド・マゴメドフ、ラフェオン・スタッツのような顔と名前が一致する(ベラトールの代表的な)選手とやらせてほしいとリクエストしていたのですが、それぞれ試合がブッキングされている、と。その中でまだマルシルリーの試合が決まっていないということで、是非やらせてほしいと伝えて、この試合が決まりました」という経緯説明もありました。

「そういった選手(ペティス、マゴメドフ、スタッツ)たちともやりたかったですが、スケジュール的に試合が出来る選手のなかで一番実力と実績がある相手(アウベス)と対戦することになったので良かったなと思います」

――対戦相手としてアウベスの印象は?

「身長が低いのに打撃系なんだなと思ったのが第一印象です」

――昨年のトーナメントは当初補欠戦出場だったものが、選手の欠場で本戦に滑り込み、そのまま優勝するというサプライズを起こした選手でもあります。

「打撃の打ち分けも上手いし、あと身長は低いのにリーチが長いタイプなんですよ。ちょっと日本人にはいない体型なので、練習相手に困りそうですね(苦笑)。ただそれは分かったうえでやるしかないですね」

――そのあたりはアウベスをイメージしながら練習して、実際に対峙して対応するということになりそうですね。

「はい。試合中の対戦相手のリアクションを見ているとやりづらそうな感じがしているので、対戦相手にしか分からない何かを持っているんだろうなと思います。対峙したときに分かるやりづらさというか。外から見ているだけでは分からないものがあるということも想定して準備しようと思います」

RIZINが僕のPFL参戦をプッシュしてくれているので、日本の格闘技のために、RIZINのためにも頑張りたい

――RIZINバンタム級の防衛戦で日本人選手との対戦が続いたあと、サバテロ→アウベスという海外の強豪と連戦する形になります。井上選手にとって新しい挑戦やモチベーションにもなっていますか。

「そうですね。ずっと外国人選手とやっていきたいという想いがあった中、サバテロに負けてしまって復帰戦はRIZINで日本人とやることも考えていたんですけど、そこでPFLの選手と戦う・海外に挑戦できるチャンスをいただいたので、すごく感謝もしていますし、めっちゃワクワクしています」

――自分は外から見ていて、RIZINでベルトを巻いた井上選手がRIZINのタイトル戦線とは違うマッチメイクに身を置くところに刺激を感じたんですよ。井上選手もPFL参戦に刺激を感じていますか。

「感じますね。社長(榊󠄀原信行)や柏木さんが協力してPFLへの道を作ってくれていると思うし、トーナメント王者の相手として僕だったら大丈夫だと信頼・安心してPFLに送り出してくれたと思うので、自分もそれにしっかり応えなきゃいけないなという気持ちにもなるし、そこへの嬉しさと新しい挑戦へのワクワクさがありますね」

――まさにRIZINを代表してPFLに乗り込む責任も感じているわけですね。

「こうしてRIZINが会見の場を設けてくれて、RIZINが僕のPFL参戦をプッシュしてくれているので、日本の格闘技のために、RIZINのためにも頑張りたいなと思います」

――PFLは今年からシーズン制&ワールドトーナメントを廃止し、ランキング制を導入しています。今回試合結果も含めて、チャンスがあればPFLのベルトも狙って行きたいですか。

「例えば次の試合に勝って、そのあとにどちら(RIZINかPFL)で試合するかは分からないですが、PFLのバンタム級王座は空位ですし、全然それもありだと思っています」

――海外の団体から評価されて、オファーされることは誰でも出来ることではないと思います。2026年は世界・海外にも羽ばたく井上選手に期待しています。

「ありがとうございます。まずはしっかり次の試合で勝ってきます」

■視聴方法(予定)
5月24日(日・日本時間)
午前1時15分~ U-NEXT


■PFL2026#07 対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
パトリッキ・アビホハ(ベルギー)
ベンソン・ヘンダーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
ジェイク・ハードリー(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ボリス・アムバルギャ・アトンギャナ(ベルギー)
ジャレッド・グッデン(米国)

<バンタム級/5分3R>
マルシルリー・アウベス(ブラジル)
井上直樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジョウジ(アルジェリア)
SASUKE(日本)

<バンタム級/5分3R>
バリス・アディギュゼル(フランス)
グスタボ・オリヴェイラ(ポルトガル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドネギ・アベイナ(スリナム)
ジョー・シリング(米国)

<バンタム級/5分3R>
モブサル・イブラヒモフ(ベルギー)
ユスーフ・ビネイトゥ(コートジボアール)

<ウェルター級/5分3R>
カムザット・アバエフ(ベルギー)
ルカ・ポクリ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
アダム・メスキニ(モロッコ)
キウイニー・ロピス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ルスタン・セルビエフ(ベルギー)
アシュリー・リース(英国)

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