【RIZIN Y.E.S.P.Festival】Fight＆Life#112より。井上直樹インタビュー「サバテロに怖さは全く感じない」
【写真】公開練習ではパンチのミット打ちを行った井上 (C)TAKUMI NAKAMURA
本日23日（火）に発売されるFight&Life#112に、31日（水）に埼玉県さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN 師走の超強者祭り」でダニー・サバテロを挑戦者に迎え、3度目の防衛戦を戦うRIZINバンタム級王者の井上直樹インタビューが掲載されている。
Text by Takumi Nakamura
昨日の扇久保博正に続いて、ここでは同インタビューからサバテロ戦について井上が語った箇所を抜粋してお届けしたい。
RIZINでは日本人との対戦が多かった井上は「実績のある強い外国人選手、アメリカ人選手でスキルがある選手と戦いたいと思っていました」と北米MMAファイターとの対戦を熱望しており、今回のサバテロ戦はそれが実現した形だ。
カード発表会見で井上は「早めに顎を打ち抜いて喋れなくしてやる」と珍しくサバテロのトラッシュトークに反撃する一幕もあったが、今回のインタビューでもサバテロ攻略に自信をのぞかせていた。
インタビューでは今の自分に自信を持っている様子がうかがえた（C）Yusuke Miyashita
──サバテロと言えばトラッシュトークが代名詞で、井上選手もカード発表会見では「早めに顎を打ち抜いて喋れなくしてやる」と言い返していましたよね。
「言い返したというほどではないですけど…このぐらいは言っておこうかなと思って言いました（笑）」
──それこそ将光選手に勝ったあとのサバテロにリング上から挑発されていましたね。
「めっちゃ言われていましたね。リングを降りたあとも中指を立てられましたし、何を言っているかは分かりませんでしたが、めちゃくちゃ失礼なことを言っているのは伝わってきましたね。ちなみに会見の時のサバテロのコメントは全く聞いてなかったです（笑）」
──ああいう発言は気持ちがいいものではないと思いますが、サバテロの言動はどう感じていますか。
「僕はあまり気にしていないんですけど、周りの方が熱くなって『絶対倒してほしい』みたいなことは言われます。でもサバテロってああいうキャラじゃないですか。面白い人だから、あれはあれでいいかなと自分は思っちゃいます」
──対戦相手としてのサバテロにはどんな印象を持っていますか。
「実績もあるし、申し分ない対戦相手だと思います。ファイトスタイル的にはレスリングがものすごく強くて、逆に言えばそれだけ対策しておけばいいかとも思いますし、怖さは全くないですね」
──派手なトラッシュトークとは対照的にファイトスタイルはレスリング主体で堅実ですよね。
「トラッシュトークもファイトスタイルもねちっこいんで、同じようなものですよ（笑）」
──やられた側からすると面倒くさくてたまらない、ところも（笑）。RIZINデビューの太田忍戦が派手なフィニッシュでしたが、将光戦が本来のサバテロですよね。
「あっちの方がいつものサバテロでした。ただ太田選手とやった試合ではすごく打撃を当てていましたけど、対戦相手のレベルが上がると打撃もそこまで通じないし、今回のサバテロは自分の強みを発揮してくると思います」
──その言葉通り、この試合は井上選手がサバテロのレスリングとトップコントロールにどう対応するかがポイントだと思います。
「今回の対策はそこしかやってないですね。もちろんボクシングや寝技の練習もやりますが、サバテロ対策はそこに集中しています」
──サバテロ対策でレスリング系の選手と練習しているのですか。
「ちょうど水垣（偉弥）さんのジムに大学までレスリングをやっていてMMAを始めた選手がいて、その選手にレスリングを教えてもらって、ディフェンス面・オフェンス面でどういう風に作っていくかを話し合いながらやっています」
──今回の試合に向けてはMMAに慣れている選手よりもレスリング色が強い選手と肌を合わせていた方がプラスになることが多そうですね。
「自分はMMAでほぼ打撃と寝技で、レスリングの思考を分かっていないところがあるので、そこはものすごく勉強になりますね。レスリングだったらこうする・こう返すというのを言ってもらえるので本当にありがたいです」
UFC・CFFCで連敗した井上がなぜRIZINを選んだのか。RIZINでの戦いを振り返りつつ、今後のMMAファイターとしての展望についても話したインタビューが掲載されたFight&Life#112は本日より発売です。
■視聴方法（予定）
12月31日（水）
午前11時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN Y.E.S.P.Festival対戦カード
＜RIZINフェザー級選手権試合／5分3R＞
[王者] ラジャブアリ・シェイドゥラエフ（キルギス）
[挑戦者] 朝倉未来（日本）
＜RIZINライト級選手権試合／5分3R＞
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ（ブラジル）
[挑戦者] イルホム・ノジモフ（ウズベキスタン）
＜RIZINバンタム級選手権試合／5分3R＞
[王者] 井上直樹（日本）
[挑戦者] ダニー・サバテロ（米国）
＜RIZIN女子スーパーアトム級選手権試合／5分3R＞
[王者] 伊澤星花（日本）
[挑戦者] RENA（日本）
＜RIZINフライ級王座決定戦／5分3R＞
扇久保博正（日本）
元谷友貴（日本）
＜フェザー級／5分3R＞
斎藤裕（日本）
YA-MAN（日本）
＜フェザー級／5分3R＞
クレベル・コイケ（ブラジル）
ヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン）
＜フェザー級／5分3R＞
カルシャガ・ダウトベック（カザフスタン）
久保優太（日本）
＜バンタム級／5分3R＞
福田龍彌（日本）
安藤達也（日本）
＜フェザー級／5分3R＞
新居すぐる（日本）
秋元強真（日本）
＜バンタム級／5分3R＞
後藤丈冶（日本）
ホセ・トーレス（米国）
＜ライト級／5分3R＞
雑賀“ヤン坊”達也（日本）
“ブラックパンサー”ベイノア（米国）
＜バンタム級／5分3R＞
芦澤竜誠（日本）
ジョリー（日本）
＜RIZIN甲子園決勝フライ級／5分2R＞
須田雄律（日本）
ヤマザト・エンゾ・マサミ（ブラジル）
