【Road to UFC S05 OR#01】MMA復帰から、即Road toへ、内田タケル「後悔はしたくないと思いました」
【写真】どことなく大人っぽくなっていた内田タケル (C)MMAPLANET
28日(木・現地時間)と29日(金・同)にマカオはコタイのギャラクシー・アリーナで開催されるRoad to UFC S05 Opening Round。2日間で4階級の準々決勝が実施され、DAY2フライ級トーナメント初戦で内田タケルが、フィリピンのエロス・バルヤットと戦う。
Text by Manabu Takashima
8人の出場選手中4人が日本人というフライ級Tで、内田がチャンスを得たことは意外にも感じられた。Road to UFCからのオファーがあった直後にLemino修斗で青井心二を腕十字で破った内田にとって、その一戦が2023年9月の大竹陽戦以来のMMAだった。
2年以上MMAから離れていた内田に、この空白期間から戻ってきたきっかけを尋ね。トーナメントについて尋ねた。
扇久保さんのセコンドとか、サポートをさせてもらったことは大きかったです
――2月のLemino修斗03の青井心二選手との試合が、実に2年5カ月振りのMMAでした(※取材は6日に行われた)。ここまでブランクが空いたのは?
「グラップリングに専念しようかと思って……でも完全にMMAから離れるとか、そこまで考えていたわけではなくて。『今はグラップリングを頑張ろう』という気持ちでした。MMAが嫌になったということでなく、グラップリングが良いなぁというぐらいで。
完全に転向するとかも伝えていなかったですし。だからジムでも『いつ、MMAに復帰するの?』とか言われていました。ただMMAの練習は全くやっていなかったです」
――グラップリングを頑張る――それはグラップリングの競技で結果を残そうということだったのか、グラップリングを強化しようということだったのか。どちらだったのでしょうか。
「あの時は競技ですね。とりあえずノーギの大会に出まくって、プロの大会からオファーが掛かればと」
――MMAPLANETではもうグラップリングを追うキャパがなくなっていまして、MMA興行のなかの試合ぐらいでしかカバーできていないのですが、ノーギ・グラップリングではどのような結果をこの間に残すことができたのですか。
「全日本ノーギ選手権で紫帯ですが、ライト級で優勝することができました。それから安楽(龍馬)選手に負けて……。それからも3度ほどトーナメントに出ました。まぁ、結果も内容もあまり納得できてはいないです。」
――全日本ノーギは準決勝でSASUKE選手にダースで一本勝ちしたということを聞いていました。その後のLevel-Gで安楽龍馬選手との試合は撮影をさせてもらいましたが……。
「アハハハハハ。あの時は……(苦笑)」
――なかなか自分の展開に持ち込めず。ノーポイントの難しさを感じた試合でした。そのなかで再びMMAを戦うようになったのは、何か理由があったのですか。
「若い選手も含め色々な人の手伝いをさせてもらうなかで、色々と刺激を受けて……。特に扇久保さん一人というわけではないですけど、扇久保さんのセコンドとか、サポートをさせてもらったことは大きかったです。もちろん、扇久保さんの強さを知っているし。カリベク・ガジャマトフと戦っても、勝つと思っていました。
でも、あそこまで戦いができるのかって……。ガジャマトフが完全に折れていて。しかも、凄くお客さんも喜んでいた。こういう舞台や相手を知らないままで、一生を終えたら後悔する。そんな後悔はしたくないと思いました」
――良い話を聞かせてもらっているのですが、どんどん顔が横を向いて。もやは、そっぽを向いていると言ってもおかしくないです(笑)。やはりという言い方はおかしいですが、やはり……そういう感じなのかと。
「アハハハハ。やっぱり、こういう感じなんです」
――でも、以前より声も大きくなって。しっかりと話してくれています。
「本当ですか!!」
――ハイ。以前は挙動不審のような感じでしたので(笑)。
「アハハハハハ」
――ところでMMAの練習を再開したのは、いつ頃だったのですか。
「本格的ではなくて、リハビリのように打撃をするようになったのは、扇久保さんがガジャマトフと戦う少し前ぐらいでした」
――MMAを再開して、グラップリングがMMAのなかでも強くなったという実感はありましたか。
「ありました。自分でいうのはなんですけど、フィジカルも上がって、ポジショニング、極めと全部の力がついたと思います。MMAのなかでも、通用するようになったと思いました」
めちゃくちゃシンバートルとやりたくて
――前回の試合では、極めの凄味が出たように見えました。
「あっ、ありがとうございます(笑)。以前はマウントをとっても殴るとかできなかったのに、なぜかできるようになった。その勢いで極めを狙えるようになったのかもしれないです」
――ポジションを取れる人のパウンドが強くなると、対戦相手にとっては驚異になりますね。ところで青井選手との試合はバンタム級サバイバートーナメントリバイバルの準々決勝でしたが、あの試合の直前にRoad to UFCからオファーがあったと聞いていました。
「ハイ、聞いていましたし、頭にもありました。でも、あの試合に集中しようと。実際に試合の時も久しぶりのMMAだし、楽しもうと思っていました。別にRoad to UFCの話がなくても、MMAに戻ったんだからという感じで。
それに僕の気持ちとしては、あの後に負けてしまったんですけど、シンバートル(シネバートル)と戦いたいと思っていたんです。これは友達にしか言っていなかったんですけど、めちゃくちゃシンバートルとやりたくて。だから齋藤(奨司)選手と戦っている時も、シンバートルを応援していました」
――それ、友達と話すよりSNSで発信した方が良いかと思うのですが(笑)。
「ハハハハ。Road to UFCに関しては、Lemino修斗で1回勝っただけだし、ちゃんとトーナメントで優勝して、次の年にエントリーするのでも良いんじゃないかと考えていました。でも、このタイミングでオファーがあったのも、何か意味があるのかなって思って」
――いや、舞い込んだチャンスはやはり一期一会ですよ。
「そうですよね。次があるとは限らないので」
――唯一の懸念は、減量ではないかと。
「まぁ、きついのはきついです。でもフライ級で戦う時は、そういうものだったし割り切ってやっています」
――ひとつ。試合とは関係ないかもしれないですが、セコンドに就いている時に指示を出しても、選手はその通り動けないじゃないですか。ああいう経験をすると、自身の試合の時にはセコンドの指示をしっかりと聞いて戦おうと思うようになるのでしょうか。
「いや、そこは……やっぱり戦っている本人、相手を感じている人間にしか分からないことがあるので。指示を聞いても、動ける時と動けない時はあります。『強いな』って思っていると、いけないですし。そこはもうセコンドをしていても、そういうモノだと思っています。
だから僕が試合をするときも、自分のなかで固めていることがいくつかあって。セコンドが言ってくれることも選択肢の一つにはなるけど、大きくやることが変わることはないです」
オトゴンバートルと鈴木崇矢選手は1回戦で戦いますけど、実力者だと思います
――ではRoad to UFC準々決勝で対戦するエロス・バルヤットとは、どのように戦おうと考えていますか。
「そうですね……。厄介なサブミッションを持っていますし、足関とかは警戒しないといけないと思います。でも、自分にも通用する部分があるし、フィジカルはあまり強そうに見えない。ただ、そこも感覚ですね。油断することは、絶対にないです」
――今回、日本人選手が4人いることに関しては、何か想うところがありましたか。
「そこはないです。対戦相手が日本人になろうが、フィリピン人になろうが」
――そのなかで意識するファイターはいますか。
「それはオトゴンバートル(ホルドバートル)です」
――シンバートル繋がりではないですか(笑)。
「アハハハハ。オトゴンバートルと鈴木崇矢選手は1回戦で戦いますけど、実力者だと思います。あと自分は修斗の選手なので亮我選手と、あの対戦相手(ジョセフ・アルシネーゼ)も強いですよね」
※ここでRIZIN53の金太郎戦を4心太
日後に控え、取材をしているケージ裏にあるトレッドミルを走ろうとした太田忍から「スミマセン、後ろで音が出てしまうのですが大丈夫ですか」という声が掛かる。
――もちろんです。気を使わないでください。
太田 ありがとうございます。(内田を見やって)あまり喋らないから、邪魔をしたらいけないなって。
――いえ、今日は思っていた以上に饒舌で(笑)。
太田 それは良かったです。でも、声が小さいから(笑)。確かに話すようになりましたね。下が育ってきたり、同級生の有馬(鉄太)が入ってきたりして、皆で練習するようになってから少し明るくって話すようになりました。
――いや、もう3年前とは別人のようです。あの頃は、『ヤバいな。この子』と思っていたので。
太田 アハハハハ。分かります。今は明るくなって、楽しそうになっていますよ。じゃあ、ちゃんと話せよ。
――太田選手も心配してくれているじゃないですか。
「いやぁ、有難いです(笑)」
――太田選手やジムの皆に支えられ、誰もが口を揃え「本当に強くなった」と言われている内田選手ですが、最後にRoad to UFC初戦に向けて意気込みのほどをお願いします。
「相手の選手はフィリピンでは柔術の黒帯で、青帯時代にどこかの世界大会を取っているそうです。そんなグラップラーと戦っても、自分は通用するんだというところを見せたいです」
■Road to UFC S05 OP Day2視聴方法(予定)
6月29日(金・日本時間)
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT
■Road to UFC S05 OP Day2対戦カード
<女子ストロー級/5分3R>
シー・ミン(中国)
プジャ・トマール(インド)
<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
亮我(日本)
ジョセフ・アルシネーゼ(豪州)
<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鈴木崇矢(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
エロス・バルヤット(フィリピン)
内田タケル(日本)
<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国)
小田魁斗(日本)
<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
万智(日本)
アニリヤ・トクドゴノワ(キルギス)
<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
松田亜莉紗(日本)
<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
フン・シャオカン(中国)
ファリダ・アブドッゥエヴァ(キルギス)
<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
ドン・フアシャン(中国)
パク・ボヒョン(韓国)
Road to UFC Season05 Opening Round Day1
■Road to UFC S05 OP Day1 視聴方法(予定)
6月28日(木・日本時間)
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT
■Road to UFC S05 OP Day1対戦カード
<フェザー級/5分3R>
シェ・ビン(中国)
ユディ・チャヒヤディ(インドネシア)
<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
チュングレン・コレン(インド)
<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ティ・ハイタオ(中国)
田嶋椋(日本)
<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ラビンドラ・ダント(ネパール)
キンバート・アリントゾン(フィリピン)
<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
南友之輔(日本)
カシブ・マードック(ニュージーランド)
<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
青井人(日本)
ソン・ヨンジェ(韓国)
<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルァーグーチェン(中国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
アーフージョン・アーリーヌアール(中国)
イム・クァンウ(韓国)
<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ジョージ・マンゴス(豪州)
栁川唯人(日本)



















