【Shooto2026#03】34カ月振りの修斗参戦=藤井伸樹戦、スソン「正直、早い段階でフィニッシュできる」
【写真】再出発に向け、しっかりと過去2年10カ月を振り返ってくれたスソン(C)MMAPLANET
18日(日)、東京都港区のニューピアホールにて開催されるプロフェッショナル修斗公式戦の昼夜大会=Shooto2026#03。昼夜大会の今大会、その昼の部のメインイベントでスソンが藤井伸樹と対戦する。
text by Takumi Nakamura
約2年10カ月ぶりにスソンが修斗に戻ってくる。2023年7月に加藤ケンジにKO勝利したスソンはLFA参戦を模索し、翌2024年にはTUFのオーディションにも参加。その後はUAEWとONE Friday Fights参戦を経て「もう一度自分を作り直す」ために、かつてのホーム=修斗での復帰戦を決意した。この2年10カ月で何があったのか。誰もが気になることをスソンが語ってくれた。
一旦海外挑戦をストップして、もう一度自分を作り直そうと
――試合まで一週間を切りました。今の仕上がりはいかがですか。(※取材12日に行われた)
「仕上がりはすごくいいですね。実戦的な練習や技術練習は全て終わっているので、あとはコンディション調整だけですし、減量もスムーズに進んでいます」
――約3年ぶりの日本での試合となります。
「前回日本で試合をした時はKRAZY BEE所属だったんですけど、2年ほど前にKRAZY BEEが(YSAから)独立してからは、コクエイ(マックス)さんに師事するようになって、今は彼が作ったチーム(NAUGHTY HOUSE)の一員として練習させてもらっています」
――KRAZY BEEの体制が変わって、いくつか選択肢があったと思うのですが、スソン選手はコクエイコーチのチームに加入することを選んだわけですね。
「コクエイさんは3年前ぐらいからKRAZY BEEに練習に来ていて、あまりにもグラップリングが強すぎたし、この人はすごく賢いからコーチも出来るんじゃないかなと思っていたんですね。それで僕のセコンドについていただいたり、KRAZY BEEでの指導やコーチをお願いしたりしていたんです。その流れもあり、コクエイさんのチームの一員となり、そのまま彼にヘッドコーチをお願いすることにしました」
――KRAZY BEE時代と比べて、練習内容には変化はありましたか。
「KRAZY BEE時代は明確なヘッドコーチがいなかったので、先輩たちが練習自体を仕切っていて、先輩たちがジムを離れてからは僕や若手の選手中心に練習を仕切るようになったんです。それで指導者がいなくて、チームメイト同士でアドバイスを出し合う形で練習していたのですが、コクエイさんがコーチをやってくれるようになってからは、技術や練習そのものをすべてオーガナイズしてもらうようになりました。スパーリングパートナーの選定だったり、練習時間やメニューだったり、色んな部分をコントロールしてもらっていて、すごく効率よく練習できています」
――いい意味でコーチと選手の縦関係が出来ているわけですね。
「はい。2024年にUAEWで試合をした時は自分とコクエイさんが比較的フラットな状態で、お互いに意見を出しつつ、という感じだったんですね。でもUAEWの試合のあと、コクエイさんが言っていることはものすごく正しいと感じることがあって。それは戦略面、精神的、精神面……すべてにおいて。そういった審美眼というか、コクエイさんの見方や言うことは本当に精度が高くて、信頼を置ける人物だなと思いました。それからはコクエイさんに100パーセントの信頼を置いて(コーチを)お願いしています」
――UAEWの話も出ましたが、スソン選手は2023年7月の加藤ケンジ戦を最後に、修斗を離れ2024年にUAEWで1試合、2025年にONE Friday Fightsで1試合というキャリアを送ってきました。この2年間はどのように過ごしていたのかを教えてもらえますか。
「これがですね…ものすごいロングストーリーなんですけど大丈夫ですか?」
――ぜひお願いします。読者のみなさんもそこを知りたがっていると思うので。
「加藤戦が終わったあと、2カ月後くらいに修斗からオファーがあったのですが、減量が間に合わなくてお断りさせていただいたんですね。その後に幾つか海外の団体から声をかけてもらって、LFAからオファーがあったんです。当時マネジメントを手伝っていただいた方に『アメリカで試合をするならビジネスビザを取得した方がいい』と言われて、ビジネスビザの取得に向けて動いていたのですが、LFA側から資金的にビザを発給することが難しいと言われて、こちらもそれはマイナスが大きいということでLFAのオファーは断る流れになりました。
その次にアメリカのマネジメント会社から『(2024年の)TUFのオーディションを受けないか?』と声をかけてもらい、TUFのオーディションに参加することになったんです。オーディションそのものは4次審査ぐらいまで残ったのですが、ラスベガスに呼ばれる前の最後のオーディションで落とされてしまって。そういうことが続いていたので、2024年の5月くらいまで試合が出来ませんでした。
そろそろ試合をしないと1年(試合間隔が)空いちゃうから、どこかで試合をしようという話をしていた時に7月のUAEWのオファーをもらったんですよ。しかも相手(アサフ・チョプロフ)がプロ無敗の強豪だったので、僕的にはすごくモチベーションが上がって『是非お願いします』と返事をしました。ただコクエイさんは『その相手とやるなら試合までの期間、練習する体制、選手活動のための資金…すべてを整えるべきだ』と反対していて、自分はそれを押し切って試合をしたんです。それで結果は一本負けだったので、コクエイさんが言っていることは正しかったなと思います」
――TUFのオーディションがひと段落して、オファーを受けてから約2カ月の準備期間で試合をしたのがUAEWのチョプロフ戦だったんですね。
「そうですね。実際は1カ月半ぐらいだったと思います、ただずっとトレーニングキャンプをしている状態で練習を続けていたので、相手は誰でもいいから早く試合をしたかったんですよ。チョプロフがかなりタフな相手だということは分かっていたのですが、ここで勝ったら即UFCにいける可能性もあると思って試合を受けました。僕としては負ける可能性もあるとは思いつつ、いけるという自信もあったのですが、今思うと判断を見誤ってしまいましたね(苦笑)。そういった経験があったので、少し期間を設けて試合をする準備をちゃんと整えようと思いました」
――そして2025年9月にONE FFでキム・ヨンジュンと対戦することとなります。
「また修斗に戻る選択肢もあったのですが、僕自身は海外で経験を積みたいという考えがあり、豪州のHEXやEternal MMAも含めて海外の試合を探していました。それがなかなか決まらず、ONE FFだったら試合が組めるということになり、対戦相手もいい相手だったし、成長するには持ってこいだと思って、最終的にコクエイさんとも話をしてONE FF参戦を選びました」
――この2年間はそういった紆余曲折があったのですね。こうしてお話を聞けてよかったです。
「試合数は少なかったですが、その間もずっと練習を続けていたので、自分では成長している手応えがあったんですよ。そのなかでONE FFではKO負けして結果が出なかったこともあり、一旦海外挑戦をストップして、もう一度自分を作り直そうと考えていました。
そのタイミングでチームメイトの岩﨑大河くんと中野剛貴が修斗に参戦していて、最初は剛貴にオファーがあったんですけど調整がつかなくて、岩﨑くんが『スソンはどうですか?』と僕のことを推薦してくれたんですね。そうしたら今回のオファーをもらって、ぜひということで快諾させていただきました」
――まさに色々な縁があって3年ぶりの修斗参戦に至ったのですね。
「3年前にオファーをお断りして、海外で試合をしていたこともあり、僕の方から修斗で試合をしたいと言うのはおこがましいことだと思っていたんです。それが岩﨑くんと剛貴のおかげで、修斗で試合を組んでもらうことになって本当にありがたいですね」
――結果にはつながらなかったですが、UAEWで戦ったチョプロフは10戦10勝、ONE FFで戦ったヨンジュンも8戦7勝1敗というレコードを誇る選手たちです。彼らと戦った経験はプラスになっていますか。
「僕的にはUFCに行くために、ああいったレベルの選手と戦わせてもらったんですけど、別に劣っていると思った部分は特になくて、失敗したところと言えば調整面なんですよね。試合前最後の1週間の調整、ピーキングのところを失敗したという反省があるので、一からコンディション作り、練習環境、人生そのもの、僕の内面的なところも全てを見つめ直そうと思い、時間をかけてきました」
僕が初めて藤井選手をフィニッシュする選手になれればいいなと
――今回の修斗参戦はまさにスソン選手にとっての再出発の一戦ですね。
「本当におっしゃる通りで、すごくいい流れだと思うし、今までの経験を活かして、今回の試合は素晴らしいもの見せられるんじゃないかと思います」
――では対戦相手である藤井選手の印象を教えてください。
「ものすごくタフな選手で、ファイトスタイルも面白いですし、個人的にも大好きな選手です。ただ正直な話、早い段階でフィニッシュできるんじゃないかなと思っています。確か藤井選手は今までフィニッシュされたことがないと思うんですけど、僕が初めて藤井選手をフィニッシュする選手になれればいいなと思っています」
――スソン選手としては修斗で実績を積んで海外に再挑戦、UFCを目指すことが今後の目標ですか。
「現時点で今後のことに関しては何とも言えない状況で、幾つか考えていることがあるんですけど、その一つとして修斗で実績と経験を積んでUFCを目指すということは考えています」
――まずはこの試合からスソン選手の新しいキャリアが始まるということですね。
「それこそ3年前に修斗に出ていた時から藤井選手と戦いたいと思っていたので、紆余曲折があって3年ぶりに修斗に戻ってきて、その一発目の相手が藤井選手というのはすごく縁を感じますし、ここから何かビッグスタートが切れるんじゃないかなと思っています。僕の試合を待ち望んでいた方々には、楽しくてワクワクするような試合がお届けできると思いますし、今まで培ってきたもの、積み重ねてきたものを全て日曜日に出し切ろうと思います」
■視聴方法(予定)
5月17日(日)
午後12時55分~ツイキャスPPV
■Shooto2026#03第2部 対戦カード
<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
デソウザ・マルセル(ブラジル)
<バンタム級インフィニティリーグ/5分2R>
人見礼王(日本)
関根累(日本)
<フェザー級/5分2R>
島村裕(日本)
ジャワ(ウズベキスタン)
<女子ストロー級/5分2R>
高田暖妃(日本)
吉成はるか(日本)
<ストロー級/5分2R>
漆田直輝(日本)
木村旬志(日本)
<2026年度フライ級新人王T1回戦/5分2R>
小鉄(日本)
石原大空(日本)
<73キロ契約/5分2R>
山下康一郎(日本)
小沼魁成(日本)
<ビギナー修斗フェザー級/2分2R>
佐藤利彦(日本)
大原柊太(日本)
<ビギナー修斗ストロー級/2分2R>
越智晃良(日本)
小林正汰(日本)
■Shooto2026#03第1部 対戦カード
<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹(日本)
スソン(日本)
<フェザー級/5分3R>
青井太一(日本)
ヒカル(日本)
<フェザー級/5分3R>
上原平(日本)
齋藤翼(日本)
<フライ級/5分3R>
大竹陽(日本)
鈴木尊(日本)
<グラップリング51キロ契約/8分1R>
前澤智(日本)
奥田愛加(日本)
<2026年度フライ級新人王T1回戦/5分2R>
大竹塁(日本)
宇佐美泰生(日本)
<2026年度フェザー級新人王T1回戦/5分2R>
小川龍斗(日本)
塩沼諒太(日本)
<トライアウト・フェザー級/3分2R>
今井大暢(日本)
雑賀晴士(日本)
<ビギナー修斗バンタム級/2分2R>
小柳竜星(日本)
大川夏生(日本)


















