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【MVP MMA01】プミー・ヌクータと対戦、ONE離脱のアドリアーノ・モライシュ。「夢は潰えていない」

【写真】対戦相手が代わったことでフライ級から130ポンドになったが、ONE階級でないフライ級をミキーニョは「僕の階級だ」と言っていた (C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、カリフォルニア州イングルウッドのインテュイット・ドームで開催されるMVP MMA01。
ロンダ・ロウジー×ジナ・カラーノ。ネイト・ディアズ、
フランシス・ガヌーとオールド・ビッグネームズが顔を揃え、Netflixとジェイク・ポールが世に送り出すセレブMMAイベント。

Text by Manabu Takashima

さらにサラディーヌ・パルナスのようなUFCには在籍していない強豪も参戦している同大会で、長らくONEで活躍してきたミキーニョこと、アドリアーノ・モライシュがA1 Combatフライ級王者でキャリア11勝0敗のプミー・ヌクータと戦う。

本来はムハメド・モカエフと対戦予定だったが、モカエフがビザを取得できずヌクータと戦うことが決まった。MMAPLANETはモカエフ欠場発表前にミキーニョをインタビュー。ONE最終戦の心情、37歳になって追い続ける夢を語ったミキーニョの言葉を記しておきたい。


――ミキーニョ、久しぶりです。昨年3月にONE世界フライ級王座を若松選手に奪われて以来の復帰戦が、MVP MMAで迫ってきました(※取材は4日に行われた)。

「約12年間、2013年からONE以外でMMAを戦ったことはなかった。ずっと僕はONEでキャリアを築いてきた。実際、もうONEでやり残したことはない。でも、自分のキャリアとしては他の場所で、レガシーを築き続けたいと思っていた。新しい場所で新しい対戦相手と戦いたいってね。そうすれば、僕も戦うことにモチベーションを取り戻せるんじゃないかと。

年を重ねたことは分かっている。でも、気持ちはまだ老いてはいない。戦い続けたいから、ONEにはしっかりと感謝の気持ちを伝えてリリースしてくれるよう話した」

――モチベーションをキープすることが難しくなっているなかで、若松選手の挑戦を受けたということですか。

「あの試合の敗因を、そういうことにしようとは全く思っていない。ユーヤは素晴らしいファイターで、彼に勝つためにしっかりと準備して戦った。僕は絶対にユーヤに負けたくなかった。

と同時に、チャンピオンベルトがまた僕の腰に巻かれることに関して……正直、気持ちは乗っていなかった。皆が知っているようにもう一度チャンピオンになると、契約が自動的に更新される。そうなると、他のプロモーションで戦うことができなくなる。勝っても、負けても良い点と悪い点がある。そういう試合だった。負けることは、全く嬉しくない。でも、勝たなかったから契約を終えることができる。

う~ん、僕は雇われの身で経営者じゃない。そういうことだよ(苦笑)。もう青臭いガキじゃないし、大人になった。家族もいる。稼がないといけない。本音とビジネスを使い分けることができるようになっている。

ONEとの契約は8月末で終わり、ユーヤと戦ってから1年経つまでのマッチアップ期間中もONEからオファーはなかった。僕と彼らの間にある契約は終わったんだ。そうしたら、すぐにMVPからオファーがあった。あと10日もすれば再びファイトの場に戻れる。凄く嬉しいよ」

――ONEから離れる時、ミキーニョの胸にあった次の舞台とはどこだったのでしょうか。

「キックやムエタイでなく、MMAがしっかりと戦えるところだよ。そして……MMAファイターなら、誰もがUFCで戦いたいという希望を持っているはずだ。それは僕も同じだ。UFCで戦うことは、僕にとって夢だ。1試合でも構わない。UFCで戦いたいと思っている。ただONEでの最後の試合で負けているから、この状態でUFCが契約することはないよね。

だから、どこかで白星を取り戻さないといけない。勝てば、UFCの扉が開くかもしれないからね。そういう気持ちでいた時に、MVP MMAからオファーがあった。もう、やるだけだよ」

――正直、MVP MMAという舞台が誕生するなど全く予測もしていなかったです。

「僕もだよ、ブラザー。ONEから離れ、全く新しい組織で戦う。凄く良いオファーだった。最高の相手と戦うこともできる。ムハド・モカエフと戦うことは、本当に意味がある。以前のアドリアーノ・モライシュの姿を皆に見てもらえるかと思っている。

何と言っても、僕は今もATTにいる。キョージ・ホリグチ、アレッシャンドリ・パントージャ、パウロ・マセド(セルジオ・サントス)、ホアン・プエルタ、ダニー・サバテロ達と互いをサポートし合って練習している。そんな状況で、この試合が決まった。モカエフに勝って、UFCに行きたい」

――UFCは実力や戦績という努力で何とかできる側面だけでなく、年齢というどうしようもない側面で選手を見ることがあります。正直、ミキーニョがONEから離れると知った時、RIZINでミキーニョの試合が見たいと思いました。そしてベアナックルには行かないでほしいと(笑)。

「ノー、ノー(笑)。確かにベアナックルのファイトマネーは良いよ。ブラザー、本当に高額だ。ベアナックル・ボクシングもベアナックルMMAも素晴らしい仕事をしている。でも、僕はMMAファイターだ。MMAのルールで、グローブをつけて戦っていきたい。僕はMMAでレガシーを築き続けてキャリアを終えたいと思っている。MMA以外で戦うなら、グラップリングかな。

年齢に関しては、37歳になった。若くはない。でも、年齢はただの数字だ。それをキョージが示したじゃないか。僕らはATTで誰にも負けないようハードな練習をしている。MMAは僕の仕事だし、しっかりと戦えるようにメンタルも、フィジカルも最高の状態に仕上げている。その結果、どこに僕が向かうのかは、この試合後に見ていてほしい。RIZINの可能性もあるだろう」

――オールド・ビッグネームが並んだMVP MMAにあって、ミキーニョ×モカエフは正真正銘の現役対決です。そしてベスト・オブ・ザ・レスト戦ともいえます。

「それだけでなく、この試合は世代を超えたバトルともいえる。モカエフが非常に優れたファイターなことは分かっている。UFCともめるほど、面倒くさいヤツだってことも。だから、僕は多くの応援を受けている。ここで勝利を手にして、夢に近づくつもりだよ。

さっきも言ったけど、1試合で構わないんだ。僕はUFCで戦いたい。UFCはONE女子世界ストロー級王者のシィォン・ヂィンナンとサインしたじゃないか。彼女は38歳だ。夢は潰えていないよ」

※対戦相手が代わったことに関して、ミキーニョはSNSで「やることは変わらない」と意気込みを示している。

■視聴方法(予定)
6月17日(日・日本時間)
午前10時00分~Netflix
午前7時00分~MVP YouTubeチャンネル



■MVP MMA01対戦カード

<女子フェザー級/5分5R>
ロンダ・ロウジー(米国)
ジナ・カラーノ(米国)

<ウェルター級/5分5R>
ネイト・ディアズ(米国)
マイク・ペリー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
フィリッピ・リンス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
サラディーヌ・パルナス(フランス)
ケネス・クロス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
ロベリス・デスパイネ(キューバ)

<ウェルター級/5分3R>
ネモ・ファジル(米国)
ジェイク・バビアン(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
プミー・ヌクータ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
ジェフ・クレイトン(米国)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・ムゴヤン(アルメニア)
アルバート・モラレス(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
アリーニ・ペレイラ(ブラジル)
ジャド・マッソンワン(カナダ)

<165ポンド契約/5分3R>
クリス・アヴィラ(米国)
ブランドン・ジェンキンス(米国)

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