【LFA211】プミー・ヌクータが最終回のスクランブルでデイヴィスに反撃許すも逃げ切り、10連勝
【写真】ゴリゴリ、フィジカルのフライ級ファイトだった(C)MMAPLANET
<フライ級/5分3R>
プミー・ヌクータ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
コディ・デイヴィス(米国)
左ジャブ、リードフックを細かいステップとフェイクを織り交ぜて繰り出すヌクータ。デイヴィスはローを蹴るが、慎重な立ち上がりに。ヌクータは右ローからオーバーハンドも、空振りに。デイヴィスは左フックにダブルレッグを合わせて、バックに回る。前方に崩されたヌクータがすぐに立ち上がる。ヌクータは背中を譲ったまま、なかなか正対できない。それでも後方からのパンチの際に、振り返り逆にケージに押し込みテイクダウンを奪う。
即スクランブルのデイヴィスは、ケージに押し込まれた状態から回って離れる。ヌクータがジャブ、そしてサークリングへ。デイヴィスは右ローを入れ。ローを蹴り課したヌクータは、右ハイを蹴られそうになる。間合いを外し、右ボディを入れたヌクータが右フックを繰り出す。蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪ったヌクータは、スクランブルにもがぶっていく。頭を抜いたデイヴィスのシングルレッグに対し、ヌクータはケージを背負って耐えつつ時間を迎えた。
2R、すぐにプレッシャーを掛けるよう手数を増やし、前進する両者。デイヴィスはダブルレッグからバックに回るとヘンゾロックから、足をついてバックに飛び乗ろうとする。強引に自ら背中をつけにいったデイヴィスだが、ここでヌクータがスイッチしてトップを奪取する。デイヴィスはハーフから潜るが、許さないヌクータが立ち上がり際にバック奪取。背後からヒザを腿に入れて離れた。
残り2分、ヌクータは右オーバーハンドから左ボディストレート。デイヴィスは左ハイも空振りに。打撃戦は勢いと手数でヌクータがリード。デイヴィスはダブルレッグを切られ、右ストレートを被弾して下がる。組んだヌクータが右エルボーを振って離れる。絶妙のシングルレッグもスプロールされたデイヴィスは、がぶられバックを許す。自ら背中を着き、レッスルアップで立ち上がったデイヴィスだが、この回は明らかに落とした。
最終回、ヌクータが左リードフック。テイクダウンのフェイクから右を伸ばす。デイヴィスは前に出て左フック、直後のダブルレッグはサークルアウトされる。ヌクータもフックを強振して空振りも、シングルレッグでテイクダウンを奪う。直後に隅返しのようにリバーサルを決めたデイヴィスがバックを取り、両足をフックする。殴られながら、懸命に正座状態からヒザを立ててフックを外しにかかるヌクータだが、ボディトライアングルに取られる。
足を外しつつ、反転してトップを取り返したヌクータは一気に足を抜いて再度で抑え、スクランブルでバックへ。ここも右ヒジを入れて離れたヌクータは、右を当てるが勢いが落ちている。と、デイヴィスは右を見せて組みつく即バックを奪う。ワンフックを解いて着地したデイヴィスは、ヌクータはシングルレッグにケージに押し込まれる。ついに尻餅から背中をつかせたヌクータだが、デイヴィスはレッスルアップからリフトしてリバーサルを決めきる。ここで時間を迎えたフライ級トッププロスペクト対決は、序盤のリードがききヌクータが3-0の判定勝ちを収めた。
デビュー以来の連勝を10に伸ばしたヌクータは「俺は簡単なヤツに勝って、記録を伸ばすようなことはしない。元チャンピオン、柔術黒帯に勝ってきたんだ」とマイクで話した。