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Overlooked【Level-G】和製ニッキー・ロッドへ。安楽龍馬、内田タケルの下からの仕掛けを完封=3-0勝利

【写真】危なげない勝利を手にした安楽。今後、危なげのある勝利も経験して世界を目指して欲しい(C)MMAPLANET

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは10日(日)、東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたCROSS x OVER Cage04内Lev-Gから──五輪を目指したレスラーが、本格的にグラップリングに挑む──安楽龍馬のプロ初戦=内田タケル戦の模様をお伝えしたい。
Text by Manabu Takashima

<ライト級/10分1R>
安楽龍馬(日本)
Def.3-0
内田タケル(日本)

すぐに座った内田。リストを取る安楽がジャンピング・パスガードを狙うと、後転した内田の足が鼻に当たり試合が中断される。再開後もすぐに座った内田が、ハーフガードを取る。ここからレッスルアップの内田だが、安楽は見事な反応を見せて即サイドバックへ。すぐにシッティングに戻った内田をがぶる。内田の攻めを遮断する強さを早速みせた安楽は、ポジションの展開やコントロールでなく対戦相手の動きに合わせ密着戦は続けない戦術のようだ。

それでも内田がレッスルアップ&ダブルレッグを狙うと、スナップダウンからバックへ。この局面の強さは圧巻。

内田は引き込んで、レッスルアップ狙いを続けるが安楽が突き放す展開が続く。潜り狙いも、乗り過ぎないでポストできている安楽はスタンドに戻り、ケージを背負った内田との間合いは取り直す。

飛び込んで跳びつきも察知された内田は、今成ロールを仕掛けても距離を取られる。

ガードに入らない安楽に対し、内田はダブルから引き込んですぐに腕を狙う。ここも察知した安楽は、攻め過ぎに攻撃に入らせない絶妙の間で戦い、試合は残り3分に。

スタンドの時間を増やした内田は、再度ダブルレッグから引き込み際の腕十字を狙う。安楽はヒジを抜いており、パス狙いからがぶって首を圧迫していく。

一瞬の絞め状態も、安楽は固執せずに下からの動きを捌く展開に。残り時間が少なくなると、内田は背中をつけて、ハーフから左腕を差すが安楽のディフェンスを崩すには至らない。

カウンターの腕十字を織り込み済みでパスアタック、足を戻されると立つ安楽。サブオンリーで、この展開ではレフェリー判定となり安楽優勢は覆せない。最後の最後にハーフの中に入った安楽は、一度浮かされそうになりながら首を抱えて内田の足が届かないようにスプロール。結果としてパス&上四方を取った安楽が、3-0の判定勝ちを手にした。

レスリングベースの受けの強さと、相手の仕掛けを見極める基礎を積んでいる現状が見えた安楽。攻めに柔の術を取り入れた和製ニッキー・ロッド誕生に──期待大だ。


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