【Grachan82】高橋孝徳と対決、石橋佳大「色々な想いはありますけど、自分が圧勝しなきゃいけない」
17日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan82。今大会のメインイベントで石橋佳大がMMA復帰2戦目を迎え、高橋孝徳と対戦する。
Text by Takumi Nakamura
今年1月のPOUNDOUT03で、約4年ぶりのMMA復帰を果たし、岡田達磨から一本勝ちを収めた石橋。かつて「激闘王」として名を馳せた石橋は練習方法や調整方法を見直し、MMAファイターとして新たな姿を見せた。
今回対戦する高橋は元同門でもある相手だが、石橋は「本来ここで僕が戦う相手ではない。自分が圧勝しないといけない試合」と2人の関係性とファイターとしての実績を切り離して考えている。
さらに石橋は「最速でGrachanのベルトを獲る。勝ち続けて大きな舞台で戦いたい」とMMA復帰後の目標を明確に打ち出した。
(岡田達磨戦は)終わった瞬間は正直『やっぱり俺やれるじゃん!』と思いました
――今年1月のPOUNDOUT03で約4年ぶりにMMA復帰を果たした石橋選手です。岡田達磨選手に三角絞めで一本勝ちという結果でしたが、久々にMMAルールで戦った感想を教えてください。
「昔の自分は結構練習でガチスパーをやる方だったんですけど、今は全然ガチスパーをやらなくなって、でも今までと変わらない強度の練習が出来たかなと思います。だから肉体的な衰えはあまり感じなかったですね。あとは試合が早く終わりすぎたんで(※試合時間は1R2分32秒)、あまり『MMAで復帰した!』という実感がないですね(笑)」
――練習内容としてはスパーリングの数を減らして、ドリル練習やシチュエーションスパーの数を増やしたのでしょうか。
「それもありますし、以前やっていた走り込みなどをちゃんとやってきたので、体力的なところでは昔と同じくらいのレベルには持っていくことが出来ました」
――試合そのものは早期決着でしたが、試合はフルラウンド戦うつもりで、チャンスがあればフィニッシュするという感覚だったのでしょうか。
「そうですね。一本取れたのは本当に運が良かったくらいに思っていて。久々のMMAだったので、もっと苦戦してもおかしくない試合だったと思います」
――久々のMMAで緊張もあったのでは?
「僕、普段は全然緊張しないんですけど、今回は4年ぶりのMMAだったので、めちゃくちゃ緊張しましたね。あんなに緊張したのは(復帰前の)現役時代も含めて初めてだったかもしれないです。自分がケージに入ってどう動くかも含めて、自分のなかであまり試合のイメージが出来ていなかったですね」
――そんなMMA復帰戦を一本勝ちで終えて、試合直後はホッとした気持ちが大きかったですか。
「終わった瞬間は正直『やっぱり俺やれるじゃん!』と思いましたね。普段の練習の中でたまにプロ練にも混ざるんですけど、まだまだやれるということは感じていました。ドリル練習だったり、昔よりも体のダメージを抑えた練習をしていて、以前は試合でも練習でも肉体的なダメージがすごかったんで、それが抜けてきたところもあると思います。ただ疲れない=強度を抑えた練習をしていると、戦い方そのものもそうなってしまい、逆によくないところもあったのかなと思います」
――石橋選手はかつて「激闘王」と呼ばれるほど何度も激闘を繰り広げてきました。まさに身も心も削る試合や練習を続けていたと思いますが、今は自分の年齢やコンディションを考えた練習方法や調整方法を見つけることが出来ましたか。
「コンディション的なところで言うと、修斗で試合をしていた時はずっとバンタム級にこだわっていたんですけど、後半は減量もだいぶキツくなっていたんです。それで一度MMAをやめて、今はもうその括りもなくなって、フェザー級に階級を上げて体調を整えやすくなったっていうのはありますね。練習量も昔はものすごく詰め込んでいて、1日最低3部練みたいな感じだったのですが、今は疲労のことも考えて、自分の体と相談しながら練習できるようになりました」
巡り合わせみたいなものは感じますが、今までやってきた実績を考えると、本来ここで僕が戦う相手ではない
――年始の岡田戦から約4カ月、復帰2戦目が決まりました。もともとこのくらいの時期に試合をしようという考えがあったのですか。
「MMAに復帰したと言っても、もうそんなに長くはやれないし、やらないと思っているので、やれるうちにたくさん詰め込みたいなと。だから今年の目標は4試合やることです」
――その復帰2戦目の舞台はGrachanに決まりました。
「もともと去年くらいからMMAの復帰を考えていて(復帰戦は)お世話になっている高谷裕之さんが主催しているPOUNDOUTかなと思っているところがあったんですね。そういうなかでGrachanの岩﨑ヒロユキさんと繋がりがあって、Grachanでグラップリングの試合を組んでもらっていたんです。そこで体調やコンディションを整えることが出来て、お世話になったのでGrachanでもMMAをやらせてもらいたいと思っていました」
――対戦相手の高橋孝徳選手は以前、練習仲間だったそうですね。
「20年近く前、もともと同じジム(DUROジム)で練習していたんですよ。一緒にアマ修に出たこともありますし、彼がジムを離れてからも練習や応援に来てくれたり、自分も彼の試合の応援に行ったり、色々と励まし合ったりはしていました」
――そういった相手と戦うことに特別な想いはありますか。
「このタイミングで戦うことになったのかという巡り合わせみたいなものは感じますが、今までやってきた実績を考えると、本来ここで僕が戦う相手ではないな、と。今までの色々な想いはありますけど、正直ここは自分が圧勝しなきゃいけない試合だと思っています」
高橋選手は僕の中では2R制の試合だと結構強いイメージで、激闘になりそうな気がする
――高橋選手に対する感情とプロファイターとしての実績・実力は違うものとして捉えているわけですね。
「はい。そこは切り離して考えています。周りからも『今回は勝つでしょ』という雰囲気が結構あるんですけど、自分としては一切油断してないし、きつい戦いになることも想定して練習しています」
――先ほどは年間4試合という言葉もありましたが、ここからどんな目標を持ってMMAの試合をやっていこうと思っていますか。
「一つは今Grachanに出ているので、最速でGrachanのフェザー級のベルトを最速で狙うこと。もう一つはまたPOUNDOUTに出ること。まだ正式発表はされていないですが、次回開催予定のPOUNDOUTには出たいと思っています。そういった試合を勝ち続けて、もし行けたら大きい舞台で戦えたらと思います」
――一度復帰するというだけでなく、ファイターとしてしっかりした目標を立てているわけですね。
「復帰して1試合やって1勝することが目標ではなく、自分なりに残せるものを作れたらいいなと思います」
――「大きい舞台」とはずばりRIZINですか。
「そうですね。昔戦った佐藤将光や安藤達也が今でもRIZINで戦っているじゃないですか。今は階級が違うんですけど、自分がファイターとして一番良かった時期に彼らと戦って、彼らがあの時よりもっと大きい舞台で今でも頑張っている姿を見ると、自分も憧れみたいなものは感じますね」
――そういった明確な目標を持つことが原動力にもなっていますか。
「やっぱり目指すものがあれば。それに向けて頑張ろうと思いますし、とりあえず今は目の前の1試合1試合を頑張りつつ、その目標まで辿りつけたらいいなと思います」
――髙谷さんのPOUNDOUT、岩﨑さんのGrachan。色んな人のつながりで戦う舞台やチャンスも増えていると思います。
「昔は修斗のバンタム級で世界タイトルを獲ることを目標として決めていたんですけど、今はもっと色んな方法やアプローチで、自分なりに格闘技をやれたらいいなと思います」
――石橋選手に復帰2戦目を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「前回のMMA復帰戦は綺麗に一本勝ち出来たんですけど、早く終わってしまったこともあり、今回がいい意味で本当の復帰戦かなと思っています。高橋選手は僕の中では2R制の試合だと結構強いイメージで、激闘になりそうな気がするので、ぜひ楽しみにしていただければと思います」
■視聴方法(予定)
5月17日(日)
午後1時~ GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ
■Grachan82 計量結果
<バンタム級/5分2R+ExR>
宮内拓海:60.9キロ
野澤海斗:61.45キロ
<フェザー級/5分2R+ExR>
佐藤藏ノ介:66.1キロ
土屋諒太:65.8キロ
<フェザー級/5分2R+ExR>
倉水大輝:65.9キロ
吉田剛:65.9キロ
<フライ級/5分2R+ExR>
小松原翔太:56.7キロ
奥野真利:57.05キロ
<ライト級/5分2R+ExR>
梅本弘祐:70.6キロ
池田大樹:70.55キロ
<フライ級/5分2R+ExR>
AXEL RYOTA:57.0キロ
金森琢也:57.0キロ
<フェザー級/5分2R+ExR>
長光雄平:65.85キロ
佐藤生穏:65.95キロ
<バンタム級/5分2R+ExR>
田中智也:61.55キロ
長谷川卓也:61.6キロ
<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳:66.15キロ
石橋佳大:66.15キロ
<ライト級/5分2R+ExR>
藤村健悟:70.65キロ
丸山数馬:70.6キロ
<ストロー級王座決定リーグ戦/5分3R>
三笠貴大:52.1キロ
児玉勇也:52.05キロ
<ストロー級王座決定リーグ戦/5分3R>
丸山大輝:-
大城正也:51.95キロ
※丸山が脱水症状により病院に搬送され、ドクターストップ
<ライト級/5分2R+ExR>
村瀬賢心:70.25キロ
菊池元:69.15キロ
<フライ級/5分2R+ExR>
平野紘希:57.1キロ
宮島夢都希:57.0キロ
<バンタム級/5分2R+ExR>
田中仁:61.2キロ
柴田修杜:61.5キロ
<バンタム級/5分2R+ExR>
大島暁:61.05キロ
アクタモフ・アジムジョン:61.3キロ
<グラップリング 63キロ契約/4分1R>
おはぎ:当日計量
二之宮徳昭:当日計量





















