Overlooked【Gladiator032】打撃も組みも激闘。國頭が左でダウンを奪い石田をパウンドアウト
【写真】乱打戦のなかで、すっと力の抜けた左から鉄槌の連打で國頭が激勝(C)SHOJIRO KAMEIKE
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは21日(日)に大阪府豊中市の176BOXで行われたGladiator032より、國頭武×石田拓穂のフェザー級の一戦をお届けしたい。
Text by Manabu Takashima
バンタム級から転向2戦目の國頭、フェザー級で盟友・中川晧貴と共にタイトル戦線入りを果たしたい石田のサバイバルマッチは組み主体のファイターの打撃戦が繰り広げられた。
<フェザー級/5分3R>
國頭武(日本)
Def.2R4分51秒by TKO
石田拓穂(日本)
ジャブから右で前に出る國頭。距離が詰まって組み合いになると石田がケージに押し込み、自ら距離を取り直す。石田は跳びヒザに続き、カポエイラのようにキャンバスに手をついて頭部への蹴りを狙う。直後に近い距離でフックを打ち合った両者、石田が離れると國頭が飛び込んで左ストレートを当てる。左リードフックを当てた國頭が、引き続きワンツーで前に出る。右フックから組んで崩した石田が、バックに回る。
石田はクラッチをはがされそうになると、ここも自ら離れて距離を取り直す。國頭のステップインに跳びヒザを見せた石田がワンツーから右フックをヒットさせる。國頭もフックを打ち返し、首相撲からヒザをボディに突き上げる。石田は投げを打つが、投げ切れず國頭がシングルへ。そこにパンチを連打した石田がサイドバックへ。ワキを潜ってボディロックの國頭がテイクダウンを狙うが、石田がウィザーで耐えケージ際へ。國頭が押し込むが、すぐに離れてジャブを伸ばす。
スピニングバックフィストから左を決めた石田が、ラッシュを掛ける。國頭も打ち返して、蹴り足を掴んでテイクダウン狙いも、倒された勢いでリバーサルした石田がそのままマウントを取る。背中を預けた國頭は両足をフックさせずヒザ十字へ。左足を伸ばしつつトップ狙いに転じた國頭だが、石田も同時に立ち上がりケージに押し込む。残り10秒で早目のブレイクが入り、臨戦態勢を解かなかった國頭がすぐにパンチを振るい時間となった。
2R、國頭がジャブを伸ばし、右をかわしてパンチからダブルレッグへ。ボディロックの國頭が、ケージに押し込んで右ヒジを打っていく。回って離れた石田がジャブ、國頭のジャブを返し前に出ると、石田の左をかわす。ジャブの差し合いが続き、ワンツーの石田に國頭も前に出てワンツー、右アッパーからダブルレッグを決める。下になった石田はバタフライガード。立ち上がった國頭がケージに押し込むが、体を入れ替えた石田が右を差して押し込む。残り2分を切って離れた両者、互いにジャブを見せ石田がスピニングバックフィストを狙う。
國頭は低い姿勢が組んで、ボディロックへ。そのまま尻餅をつかせた國頭は、スタンドでバックに回る。胸を合わせて離れた石田が左右のパンチ、ヒザ蹴りから左右のパンチを続ける。ここで國頭の左が石田の顔面を捕らえダウンを奪う。飛び込んでハーフから鉄槌の連打で國頭が激闘に終止符を打った。