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【Grachan79×Herios02】対策がハマッたか。手塚の攻め手を封じた伊藤が判定勝ちでベルト防衛

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
伊藤空也(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
手塚基伸(日本)

開始早々、手塚が組みついてドライブする。伊藤をケージに押し込み、ヒザで削る。伊藤は顔面に左ヒジを2発入れると、手塚のシングルレッグを切り返してトップへ。手塚がハーフガードから肩固めという得意な展開を狙う。体を起こして防いでいる伊藤は、胸を合わせて頭を抜いた。手塚の左腕を抑えたあと、左ヒジをコツコツと落とす。さらに右のパウンドを受けた手塚は、クローズドガードに戻し、伊藤の肩に足を掛けながら左足を狙う。

しかし伊藤は足を取らせず、亀になった手塚にパンチを連打。手塚も亀の状態からリバーサルを仕掛けるも、トップまでは奪えず。手塚が伊藤の右足を抱えて内ヒール。伊藤が立ち上がるとヒザ十字を狙いながら倒し、さらに外ヒールへと繋げていく。これを防ぎきった伊藤は、やはり亀になる手塚にパウンドを見舞う。またも亀からのリバーサルを狙った手塚だが、トップを奪うのは伊藤だ。立ち上がった手塚を、伊藤がケージに押し込む。手塚は左腕を差し上げ、小外刈りを仕掛けるも倒せない。体勢を入れ替えた手塚が伊藤を押し込み、初回を終えた。

2R、疲労が見られる手塚に対し、伊藤が右ストレートを伸ばす。手塚がケージに押し込んでくると、右ヒジを返す伊藤。伊藤は右ローから左ジャブを突く。手塚はダブルレッグのフェイントから伊藤を押し込み、ケージ際で足をすくい背中を着かせる。伊藤の左足を抑えてバックを狙う手塚。伊藤は左腕を差し上げている。手塚はコツコツとパンチで削るが、伊藤が呼吸を整えて起き上がる。しかし手塚がシングルレッグでスクランブルを制した。

手塚は伊藤の右足を引き、やはりバックを狙う。伊藤は立ち上がり、体勢を入れ替えて右ヒジを入れる。伊藤は右ストレート。手塚がシングルレッグでヒザを着かせるも、伊藤は呼吸を整えて切り返していく展開に。手塚がボディロックで逃さず、シングルレッグ、ダブルレッグへと切り替えるも、伊藤の背中をマットに着かせることはできず。伊藤がスクランブルから立ち上がり、右ヒジ、右ハイと攻めたてる。手塚もケージ際で打ち返してラウンドが終了した。

最終回、伊藤が距離を詰める。左に回る手塚に右インロー、左ジャブを当てていく。手塚にケージを背負わせ、右を浴びせる伊藤。首相撲で抱える手塚の顔面に右ヒジを浴びせた。さらに右アッパーを突き上げたあと、手塚がまたもヒザを着かせて右足を押さえる。手塚がバックを狙うと、右オーバーフックから切り返した伊藤がトップに回る。手塚は潜りを潰され、伊藤の鉄槌を受ける。ハーフガードの手塚の顔面を伊藤の右拳が襲う。

背中を見せた手塚をワンフックで抑え、パンチで削る伊藤に対し、手塚の亀リバーサルは成功せず。ケージ際で伊藤はバックから前に振り落とされたが、手塚の右腕に腕十字を狙う。4年前、自身が敗れた形に持ち込むが、腕を抜かれてしまう。手塚の後ろ三角をかわし、スタンドで打ち合いを展開して試合終了のホーンを聞いた。

組み際&離れ際の左右ヒジ、疲労を誘うグラウンドの展開など、手塚対策がハマッた伊藤が3-0の判定勝ち。グラップリングとMMAで2度敗れている相手にリベンジを果たすと同時に、ベルト防衛に成功した伊藤は手塚への経緯と周囲への感謝を伝え、「まだまだ突っ走っていきます」と宣言した。


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