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お蔵入り厳禁【UFN110】「人生2度目の崖っぷち」。2年4カ月振りの復帰戦で、ストラッサーが学んだこと

Kiici Kunimoto【写真】今は11月の上海大会に照準を合わせているストラッサー(C)MMAPLANET

お蔵入り厳禁――6月11日にニュージーランドで2年4カ月振りの実戦に挑んだストラッサー起一だったが、ザク・オットーにスプリット判定負けを喫してしまった。

MMAPLANETでは7月に復帰戦と今後についてストラッサーの話を訊いていた。その時点でストラッサーは。UFC JAPANへの出場ではなく、違う機会を探っていた。

「人生2度目の崖っぷち」という状況にあるなか、オットー戦で何を学んだのか。ストラッサーの声をお届けしたい。


──6月11日、ザク・オットー戦の敗北。復帰戦での負けをどのように捉えていますか。

「2年4カ月振りの試合で見えていなかった落とし穴があったことに気付かされました。手を前に出して、そこを触覚にして相手との距離間を掴むことを意識し、相手を誘い込んで戦おうと練習をしてきました。

それが実際に試合になると、そのレーダーという部分を意識し過ぎてしまってパンチを打つ、自分から攻めるということが頭から抜けてしまっていましたね。やってしまいました……」

──その場の空気より、宿題としてやってきたことに意識が行き過ぎていたのかもしれないですね。それがブランクなのでしょうか。確かに初回は最近のストラッサー選手の動きでなくて、HEATに出ていた頃の動きに近かったような気がします。

「僕も戦っていて、何か距離が遠いなって感じていたんです。確実に初回を落としました。それなのに2Rもやるべきことが定まっていなかったです。そこはチーム全体として、解決しないといけないかと思い──試合後にミーティングもしました」

──3Rの反撃があった。そこでこの負けも今後に生きるかと感じました。

「その3Rの状態を2Rでやっておくべきだったんですよね。パンチなしでスプリットまで持ち込めた。この敗北のなかで、好材料を拾うとすればそこですね。次の試合は僕自身、崖っぷちの試合になるので。チームとして、考えてやっていきたいです。

今回はもう一つテーマとして、リラックスするというのがあったんです。現地入りしてからも、計量の時もリラックスできていて。で、試合が始まって相手を見た時にグッと集中力が高まらないといけないのに、リラックスが続いてしまったんです」

──う~ん、難しいですね。

「うどんで言えば最後は冷水でしめないといけないのに、ぬるま湯のままで戦ってしまった。そんな感じですね」

──ハハハ。スイマセン、マジメな話の途中なのに『うどん』に例えるのが、関西人らしいなと思ってしまいました。

「ハハハ。いや、でもホントにそんな感じでした。本来の僕はあんな風じゃなくて、思い切り相手を睨みつけるタイプなのに、なんか空を見ているようになってしまって。チューニングが甘かったですね。

これも勝っていたら、そのまま見過ごしてしまっていたはずです。そこを反省点として、次につなげないといけない。力を出せなかったという点では、これまでで一番悔しい試合です。実力を出せなかった試合で、スプリットで負ける。本当に悔しいです。

如何に力を出せるのか。それが次の試合もそうですし、どの試合でも僕が勝つための鍵になってくると思います。今回、負けてしまったのですが、この2年でやってきたことは間違っていないですし、実力的にもやれると信じています。

その力の出し方、チューニングの仕方を今回の試合で課題とできたので、次は絶対に生かします」

──その次ですが……。

「希望としては日本大会ですが、負けた人間に何もいう権利はないです。なので10月には次の試合をしたいです。試合勘も取り戻せたので、少しでも早く戦いたいと思っています。日本大会ではウェルター級は、練習仲間も含めて椅子取り合戦になっているので(笑)。勝っていたら、堂々と座りにいっていましたが、それはできないですから。

今、僕は人生で2度目の崖っぷちの状態にあります。HEATに出た時が最初の崖っぷち。そこから這い上がることができたし、もう周囲に証明するとかでなく、自分自身を試合で出して勝つ。そして応援してくれる人たちと勝利の美酒に酔いたいです」

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